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2020.09.09

医師が解説!新型コロナや新しい生活様式に関するユーザーQ&A

kencom編集部

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※この記事は8/26(水)時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は公的機関の情報を参考にしてください

kencomに寄せられた新型コロナウイルスや新しい生活様式に関する疑問や質問について、一部にはなりますがkencom監修医師である石原先生に答えてもらいました。

日々の生活に役立ててもらえたら幸いです。

※質問内容については一部内容を編集して掲載しています。

新型コロナウイルス感染症におけるユーザーからの疑問・質問

Q1.免疫力を高める食事や生活習慣を教えてください

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様々な意見がありますが、栄養バランスのよい食事、適度な運動、ストレスをためない、しっかり睡眠時間を確保するといったいわゆる健康的な生活がいいでしょう。

Q2.数年前に心筋梗塞を発症しています。 もし、コロナに感染した場合、リスクに関して知りたいです。私のような重い病気の人でも感染して軽症で終わるケースもありますか?

現状では心臓病、高血圧、糖尿病の人は重症化リスクが高いことがわかっています。しかし、重症化にも様々な要因があるため、持病をもっていても軽症で終わるケースもあるでしょう。感染症対策を徹底し、感染リスクを抑えるようにしていただければと思います。

Q3.熱がなくても感染しているのでしょうか?無症状の人はどれくらいの割合ですか?

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新型コロナウイルスに感染した人のうち、約33%が無症状と言われており発熱の症状がなくても感染している可能性はあります。

無症状で感染するのは、インフルエンザや風邪でも同じなので特別なことではありません。仮に無症状で感染していた場合でも、2週間程度でウイルスが無力化され、感染力を失うとされています。

Q4.コロナ=風邪であり、新型コロナ=肺炎になりやすい風邪?との認識で良いでしょうか? 新型コロナにかかったら、今までの風邪薬で症状の緩和はできないのですか?

新型コロナウイルス感染症が確認された初期は、重症肺炎を引き起こしやすい感染症の一種と捉えられていました。
現在は心臓や血管など、全身に影響があることが確認されているため風邪とは別物と考えるべきでしょう。

風邪薬で症状の緩和はできるかもしれませんが、根本的な治療はできません。

Q5.通勤などの移動の危険性(又は対策)について教えてください。

通勤電車を使う場合は、人が周囲にいるためリスクが高いと思うかもしれません。ですが、「大声で話す」「マスクを外す」「飲食をする」などをしないため、ウイルスが飛散することが少なく、そこまで不安になることはありません。

電車を降りた後に、手を洗ったり、アルコールで消毒したりと、細かい感染症対策の意識を持つことが大切です。

Q6.マスク、手洗いをしていてもどのくらいの確率でコロナに感染するのか?

理論値でありますが、医療用マスクの性能があれば85%程度感染リスクを軽減できるといわれています。一般のマスクであっても一定の予防効果はあるとは考えられます。マスクについては、自分の予防ではなく感染拡大を抑えることのほうが意義があります。

手洗いについては数値化は難しいのですが、手を介してのウイルスの侵入を抑えることができるので有効性はあります。

参考までに、ソーシャルディスタンス(1m程度の距離)で82%程度の効果があると言われているため、現在の新しい生活様式ではこれらの対策が取り入れられているのです。

Q7.時間が経つと抗体が減少するって本当ですか?

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本当です。
人の身体は感染症から身を守るために「獲得免疫」が備わっているため、一度感染したら当面は感染しづらい状況になっていると考えられます。しかし、新型コロナウイルス感染症に関しては、季節性のインフルエンザと比べて抗体の持続が短く、症状が軽いとさらに短くなるとの研究結果があり、短期間で再感染する可能性は否定できません。

再感染する可能性があると聞くと驚かれるかもしれませんが、インフルエンザや風邪などに繰り返しかかることを考えれば特殊なことではありません。

抗体が減少したとしても、獲得免疫にはウイルスへの対処法が記憶されていくため、体内に侵入したウイルスを効率よく排除することができるようになり、症状の緩和が期待できます。そのため、ワクチンによる効率的な免疫の獲得が待たれます。

(文・kencom編集部)

監修医プロフィール

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36