2020.09.04
日常生活の中で無理なく貯めたい!「ゆるポイ活」のすすめ
「ポイント○%還元」や「ポイント○倍デー」など、買い物の際にポイントがつく生活が当たり前となっています。
貯まると嬉しいポイントですが、ポイントを稼ぐためにいらないものまで購入するといった本末転倒な消費行動になっていませんか?また、今月からマイナポイントもスタート。そこで今回は、無理なくポイントを貯める「ゆるポイ活」についてご紹介します。
「ポイ活」とは?
ポイントを貯める行動、活動のことを略して「ポイ活」と言います。今や消費行動や日常の生活に欠かせないポイントですが、そのポイントを効率よく稼ぐことを指しています。
何のためにポイントを貯めるのか考えて!
『あなたは何種類のポイントを、それぞれ何ポイントずつ保有していますか?』
私は、この問いに正確な答えを出せる自信がありません。それほど私たちの生活にはポイントがつきものです。無意識のうちに何種類ものポイントを保有しています。
総額にするとたくさんのポイントを保有しているはずなのに、そのポイント数を把握しておらず、ポイントを使ったことがないという方も多いと思います。ポイ活を始めたいなら、ポイントを貯める目的をもう一度考えてみましょう。
例えばこのようなことを考えてみると良いでしょう。
・自分はポイントを貯めて何をしたいのか
・どのポイントが一番貯めやすい、使いやすいのか
・ポイントは溜まったらすぐ使うのか、貯めておくのか
・何ポイント貯めたいか
・どこのポイントを優先するか
・保有するポイントで還元率の良いポイントはどのポイントか
そのポイントカードは本当に必要?時間と労力の無駄になってないか?
財布の中がたくさんのポイントカードで、パンパンになっていませんか?お金で財布がパンパンになっているとすれば嬉しいことですが、ただのカードでパンパンになっているとしたら、財布の使い方としてはもったいないですね。
「ポイントカードをお作りしますか?」の問いに「はい」と言い続ければ、ポイントカードが増え続けるのは当然!たくさんのポイントカードを保有しても管理する手間や時間を取られるだけです。
効率よくポイントを貯めたいのであれば、あまり買い物しない店のポイントカードは断る勇気も必要でしょう。また最近は、カードの代わりにアプリでポイント管理できるものもあります。どの持ち方が自分に合っているのか考えてみましょう。
また、ポイントを貯めること自体が目的になってしまい、無駄な買い物をしたり、遠くのお店までわざわざ買い物に行ったりしていませんか。
ポイントを貯める行動が、時間と労力の無駄になっていないか気にしてみましょう。「自分が無理なく行動できる範囲で貯める」「よく使うお店で貯める」など、時間を無駄にすることなく貯められるポイントはどれか調べてみるだけでも意識が変わります。
9月から「マイナポイント」がスタート!
写真のマイナポイントの資料はコンビニで配布しているもの
2020年9月から、マイナンバーカードを活用したポイント還元事業「マイナポイント」(※)がスタートしました。
マイナポイントの申し込みには、マイナンバーカードが必要となります。ですから、マイナンバーを持っていない人はまず、マイナンバーカードを作るところから始めなくてはなりません。筆者の場合、マイナンバーカード交付申請書は既に持っていたので、マイナンバーカードの申請自体はパソコンから簡単にできましたが、それでも受け取りまで3週間ちょっとかかりました。
マイナンバーカードの申請後、市区町村から「交付通知書」が郵送されます。通知書に記載の必要書類を持参して、市区町村の交付窓口にマイナンバーカードを受け取りに行く必要があります。
マイナンバーカードが準備できたらマイナポイントを予約できます。マイナンバーカードの申請に加えて、キャッシュレス決済ごとにマイナポイントの予約申し込みが必要であることなど手間はかかりますが、申し込む価値はあります。
1人あたり上限5,000円分のマイナポイントがもらえますし、子どもの分も申請できます。子どもの人数分×上限5,000ポイントがもらえますので、申請しないのは損です。
また、マイナポイントは2021年3月までポイント還元が実施予定です。興味のある方はマイナンバーカードを申請することから始めてみてはいかがでしょうか?
筆者のポイ活実例
筆者の場合、日常生活で無理なくポイ活をする「ゆるポイ活」の実践者です。以下のようなマイルールを決めてポイ活をしています。
ポイントは数を絞って貯める
筆者が意識して貯めているのが、ドコモポイントです。携帯電話のキャリアがドコモなので、ポイントを貯めやすいからです。
ドコモポイントは、喫茶店(ドトール)やコンビニ(ローソン)、ドラッグストア(マツモトキヨシ)でも貯められるので、買い物はなるべくその店舗でするようにしています。いずれも近所にある店舗です。ドラッグストアには、店オリジナルのポイントカードもあり、ドコモポイントと両方にポイントがつくのでさらにお得です。
ローソンアプリとドコモポイントを連携してお菓子をポイントでゲット!
写真はローソンアプリでドコモポイントを利用し、ゲットしたお菓子
アプリ上に表示される引換券バーコードをスキャンして買い物。支払い額0円。
このお菓子は通常税込108円の品物です。ローソンアプリを使えばドコモポイント50ポイントと品物を交換することができます。1ポイントを1円とすると、58円分お得に買い物できたことになります。
ポイントを ”貯める” ための消費行動はしない
「ポイント○倍デー」や「△△を買うとポイントが倍になる」などのキャンペーンにはあまり踊らされないようにしています。ポイントアップデーは、ポイントが増えて得ですが、お店も混雑して待ち時間も増えますし、より多く買ったほうが得になると思ってつい余計なものまで購入してしまうからです。
また、ポイントが貯まる遠くの店に行って買い物することもしません。そこまで行く時間や手間を考えて「せっかくここまできたから買い物しよう」という余計な買い物に繋がるからです。
ポイントを ”使う” ための消費行動はしない
誕生日などの記念日のタイミングで、お店からポイントをプレゼントされることも多いですが、そういったポイントには使用制限があります。
具体的には、5,000円以上の買い物で使える500ポイントプレゼント、10,000円以上の買い物で使える1,000ポイントプレゼントなどです。またそのプレゼントされたポイントは期限内に使わなくてはいけません。
そのプレゼントされたポイントを使うために無理に5,000円以上、10,000円以上買い物するのは「お得」とは言えませんね。誕生日プレゼントのポイントをあてにするのであれば、誕生日プレゼントのポイントがもらえるまで消費行動を抑えておく、買いたいものがあれば誕生日月にまとめて買う、などの工夫が必要でしょう。
ポイ活に向かない人もいる
筆者がポイ活を実践する中で感じた、ポイ活に向かない人は以下のような方です。
・キャッシュレス決済に抵抗がある
・ポイント活動にかける時間がもったいないと感じる
・ポイントカードの管理が面倒に感じる
・ポイント残高を気にしたことがない
・現金で節約したい
なんのためのポイ活か、考えて実践しよう!
日常の買い物でポイントを貯められる、貯まったポイントを使って欲しいものを新たに手に入れられる、など上手に使いこなせば家計の節約につながるのが「ポイント」です。
効率よくポイントを稼ぐ「ポイ活」は、生活を楽しくしてくれるものですが、ポイントに振り回されて日常生活がポイントのための行動になってしまうのは避けたいですね。生活の中で自分が大切にしたいのは何か、欲しいものはポイントで手に入れられるか、それらの願いを叶えてくれる「ポイント活動」ができることが理想ではないでしょうか。
著者プロフィール
■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。