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2020.07.06

免疫力を高めるためにはセルフタッチが有効だ|下着を「肌触りのよいもの」に替えてみよう

東洋経済オンライン

直接肌に触れるものを肌触りのよいものにしたり「セルフタッチ」することで、免疫力が高まります(写真:metamorworks/PIXTA)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/359678?utm_source=deschl&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

直接肌に触れるものを肌触りのよいものにしたり「セルフタッチ」することで、免疫力が高まります(写真:metamorworks/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

在宅ワークに慣れたのに、緊急事態宣言解除後、急に元の業務体制に戻れと言われ戸惑いを隠せない方も多いと思います。進んだかと思った業務のオンライン化も一気に逆戻りしてしまったとの声も聞かれます。



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会社の方針だけでなく、生活に不安を抱える日常が終わったわけではありません。つとめて通常モードで過ごそうと心がけても、電車や人混みに対しては、少なからず不安を感じるものですし、生活リズムの変化が激しく社会的時差ボケ状態を引きずってしまい、不調が続くこともあると思います。

不安を感じると身体に力が入りやすく、筋肉も緊張しがちです。すると余計なところに力がかかり、肩こりや頭痛を誘引するほか、身体のあちこちが痛くなる原因にもなり、疲労も蓄積しやすくなります。このように身体と心は連動しています。不安は身体をこわばらせ、するとさらに心もかたくなり、不安が増大しやすくなる負のスパイラルに陥ります。リラックスもしにくく、柔軟な思考を持ちづらくなります。

ですから、意識的に心身を弛緩することが大切になります。そこで、有効なセルフタッチの方法をお伝えしたいと思います。

ふれあいで分泌される「愛情ホルモン」

肩が痛いと思わずそこに手を置いたり、お腹が痛いと無意識にお腹をさするということしませんか? 病気を処置することを手当てというように、痛みやつらさを軽減するために自らの手を使うのはとても効果的です。

オキシトシンをご存じでしょうか。愛情ホルモンとも呼ばれ、赤ちゃんと母親とのふれあいで分泌され、癒やしや安心感を生むことでも知られています。人と優しく触れ合うことで分泌されるホルモンです。

オキシトシンの有効性には、

・幸せな気持ちになる

・ストレスが緩和する

・不安や恐怖心が減少する

・心身の健康につながる

・免疫力を上げる

といったことが挙げられています。

まさに、今、必要なホルモンとも言えます。ところが、コロナ禍で、握手やハグなどの触れ合いはおろか、近づくことさえもはばかられるようになり、親しい人同士であっても、身体接触が極端に減っているのではないでしょうか。必然的にオキシトシンを分泌させる機会も少なくなっています。とはいえ、キープディスタンスはしばらく続きそうですし、今できる「セルフタッチ」に取り組んでみましょう。

やり方は以下です。

まずは、両手を胸に手を当ててみましょう。心地よいくらいの優しい圧をかけ、自然な呼吸を繰り返します。次に、お腹でも腕でも、両頬でもご自身のいちばん安心するところを選んで、しっかりと両手で包み込むように手当てします。優しくさするのも有効です。基本、どこででもできますが、プライベート空間でリラックスしているときのほうがより効果的だと思います。

こうすると落ち着くというイメージがしっかりできるようになると、外出先でも不安になったときにちょっと手を添えるだけで、落ち着くことができるようになります。

日々の生活の中では、スキンケアなどするときに、ゆっくり時間をかけて顔を優しくホールドしたり、ボディクリームを丁寧に塗るだけでも効果はあります。自らの身体をいたわることで、心の安定につながります。

心地よい感覚刺激で自己回復力を高めよう

寝具、部屋着、下着、タオルなど直接肌に触れるものを肌触りのよいものに替えることも有効です。マグカップなど、日常よく使う食器を手触りのよいものにすることもよいでしょう。毎日、肌や手に触れるものを、自分が心地よく感じるものにすることで、じわじわ持続的な効果が見込めます。下着などは、素材によって最初はなめらかでも洗濯を繰り返していくうちにゴワついてくるものもあるので、替え時も大切です。

また、ペットをなでる、いつまでも触っていたくなるようなぬいぐるみをベッドに置くなど、肌感覚で心地よいものに囲まれることも効果的です。

それから、入浴も効果的です。これからの時期は、気温も上がりシャワーで済ませてしまう人も多いかと思いますが、適度な温度のお湯に包まれる心地よい感覚刺激が、オキシトシン分泌を高めます。

ほっとリラックスすることにもつながりますし、冷房で身体が冷え切って体調を崩すこともありますので、ぜひ取り入れてください。

私たちは、過去や現在の出来事に対する思いより、未来に対する予期不安が強くあらわれる傾向があります。「○○したらどうしよう」という思いにとらわれてしまうと、雪だるま式に不安は増していき、身動きができなくなります。

そして、その思いが強くなればなるほど、どんどん追い詰められ、身体も心も緊張します。ワクチンや治療薬ができるまでは、感染の不安とともに日々過ごすことになると思います。自己回復力を高め、できる範囲の中で予防に努めることで、感染防止はもとより、少しでも快適な生活を送ることにつなげていただければ幸いです。

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大野 萌子:日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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