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2020.07.06

小暑(しょうしょ)/夏の始まり。七夕には願いごとを | こころとからだの二十四節気

ワコール ボディブック

精をつけて来たる夏を乗り切る

2020年の小暑は7月6日~7月21日。梅雨が明け、名実ともに本格的な夏を実感できるようになるときです。

季節の始まりの初候は、七夕があり、浅草寺では「ほうずき市」が始まり、ゴーヤ・とうがん・へちまなどの夏の野菜が旬を迎えます。そして、季節が進む次候では、かれいやトウモロコシが旬を迎え、アゲハ蝶を見かけるようになるでしょう。

そして終わりである末候は、季節の変わり目である「土用の入り」があります。

7月21日「土用の日」(2020年の場合)には、「う」のつく、うなぎ・うり・うどん・烏骨鶏などがよいといわれていますが、どれも消化がよく栄養価が高いものばかり。また、この時期は胃腸の不良を感じる人も多く、消化と吸収の不調から貧血にもつながりやすいとき。クコの実、なつめ、ひじき、ほうれん草、レバーなど補血作用のある食材で補いましょう。

小暑は、からだが活発になった結果、疲れがたまりやすい時期でもあります。

疲れは、からだのだるさや肩こりのような症状から始まりますが、この時期は特に、食欲減退や消化不良などの症状として現れます。栄養価が高く、吸収がよい食べ物を積極的に取りたいのは、こうしたからだの変化への対処法でもあります。

人によっては、疲れを自覚する前に肌のむくみやたるみ、くすみなどを感じることもあるでしょう。顔は脳の状態を強く反映すると考えられているので、鏡で顔の状態を見ながら定期的に体調診断するとともに、筋肉をほぐすケアが有効です。

手習いごとの上達を願った七夕

別名「笹の節供(せっく)」「星祭り」といわれる七夕は、江戸時代に五節供のひとつに定められ、今でも広く親しまれています。

七夕といえば、願いごとを書いた短冊をカラフルな笹に飾る習慣がありますが、これも江戸時代から始まった行事です。手習いごとをする人や、寺子屋で学ぶ子が増えたことから、星に上達を願うようになったのです。

本来はサトイモの葉にたまった夜露を集めて墨をすり、その墨で文字を綴ります。サトイモの葉は神からさずかった天の水を受ける傘の役目をしていたと考えられているため、その水で墨をすると文字も上達するといわれているからです。

ちなみに、短冊に使われる五色(ごしき)は、中国の陰陽五行説にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色を表しています。

陰陽五行説とは、古代中国の「木、火、土、金、水」の5つの要素が、この世のものすべての根源である」という説で、「木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒」を表しています。なお、もともと中国では、機織りが特異な織姫にあやかって、針や糸などをお供えして上達を祈ったことから始まるそうです。

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授)
イラスト/中根ゆたか

伊藤和憲(いとうかずのり)

鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。

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