2020.07.10
2020年夏、どう乗り越える?エコバッグ忘れ防止と電気代節約のアイデア
猛暑が予想されている今夏。コロナ禍における生活様式の変更も伴い、家にいる時間がいつもより増えるなど、色々と気を配ることが求められる夏になりそうです。
また、7月1日からはレジ袋の有料化も開始。2020年夏は、家庭の電気代やレジ袋代など通常よりも生活費がかさむことが予想されます。
今回は、夏の電気代節約術と一緒に、エコバッグを忘れないためのアイデアもお伝えします。
電気代節約のコツ
エアコンは「消さずに効率よく換気」
換気時もエアコンは消さない
猛暑を乗り切るためにエアコンは欠かせませんが、新型コロナウイルス禍の生活様式の変更でこまめに換気するのも忘れたくないところ。
ですが、エアコンを使用しながら換気もするとなると、例年より電気代がかさむのでは?と心配な方も多いでしょう。
空調メーカーによると、エアコンで電力が多くかかるタイミングは「電源を入れた直後」なのだそう。換気するたびにエアコンの電源を切っていては、電気代がかさむ原因となってしまうこともあるので注意しましょう。
換気の際は空気の流れを意識
部屋の換気をする際に注意したいのが、窓の位置。
部屋の対角線上にある窓を開けると効率よく風が通り、換気がスムーズです。また、窓から風が入りにくい場合は、風の入口は小さく、出口は大きく窓を開けると効率的に換気できます。
ちなみにエアコンの基本的な働きは、部屋の空気を吸い込んで冷やし(暖め)部屋の中に戻しているため、ほとんどのエアコンでは換気はできません。定期的に窓を開けるようにしましょう。
冷蔵庫は「詰めすぎないで、すぐ閉める」
冷蔵庫はスッキリ、冷凍庫は詰めてよし
冷蔵庫は収納庫ではありません、買ってきたものを冷やす家電です。
詰めすぎると中のものを冷やそうとしてより電力がかかってしまいます。つい詰め込みたくなりますが、冷蔵庫はたくさん収納することを目的とせず、中身が見渡せる程度の収納量に調整しましょう。
一方、冷凍庫はたくさん詰めておいた方が良いでしょう。なぜなら、冷凍庫内は冷凍したもの同士で冷やし合うため、冷凍したものが入っている方が余計な電力がかからないからです。
「冷蔵庫はスッキリ、冷凍庫は詰めてよし」と覚えましょう。
運転強度を適度に変える
冷蔵庫の運転強度も外気温に合わせて変えると節電効果があります。
外気温が高めの時は「強運転」に、外気温が低めの時は「中運転」に設定変更するのがおすすめです。長期間留守にする時や冷蔵庫に物があまり入っていない時は「弱運転」にするなど工夫しましょう。いずれにしても中身を詰めすぎないのが前提です。
温かいものは冷やしてから詰める
おかずやお茶を温かいまま冷蔵庫に入れていませんか?
冷蔵庫は、温かいものが入るとより冷やそうとして多くの電力を使います。瞬間冷凍機能などを使わない場合は、食料品は一旦冷ましてから入れるようにしましょう。
ドアの開閉回数を減らす
夏場はドアの開閉回数が増える季節。当然ながら、ドアが開いている時間は冷気が冷蔵庫の外に漏れて電気が無駄になります。
できる限り開閉回数を減らしたり、開けている時間を短くする事が大切です。家族にも開けたらすぐ閉めるなど徹底してもらいましょう。
電気代節約のコツはマニュアルに書いてるかも!
エアコンや冷蔵庫に限らず、使い慣れている家電のマニュアル(取扱説明書)にはわざわざ目を通さない、という方も多いはず。しかし、マニュアルには上手な家電の使い方が載っていることがあります。
例えば、掃除機は「押す」ときよりも「引く」時の方がゴミを吸い取る、エアコンの冷房時は「自動運転」にすると電気代がかかりにくい、などです。
また、冷蔵庫のマニュアルには「野菜の上手な冷蔵保存方法」も載っています。
より効率的な家電の使い方を知ることで、時短や節電にもつながります。
インターネットでも家電のマニュアルを手軽に読むことができるので、紙のマニュアルを引っ張り出すのが面倒な方は、インターネットでご使用の家電の型番を検索してみるのも良いかもしれません。
エコバッグを忘れない工夫
2020年7月1日から本格始動した、マイバックの有料化。
「エコバッグを忘れて有料レジ袋に5円も払ってしまった」とさっそく落ち込んでいる方もいらっしゃるのでは?
今まで無料でもらえていたレジ袋もお金がかかると、損した気分になりますよね。1枚5円程度ですが、忘れる回数が多いとかかる金額も積もり積もって何十円、何百円と膨らんでしまいます。
ビニール袋を数枚まとめてバッグに入れておく
一番手軽な方法は、たっぷり入るサイズのビニール袋を畳んで2~3枚バッグの中に入れておくことです。コンパクトにしておけばカバンの中でも邪魔になりませんし、エコバッグをまだ持っていない方もすぐ実践できます。
ポイントはバッグの中で邪魔にならない程度に小さく薄く畳む事です。畳んだものはジッパー付き袋などに入れてコンパクトにしまいましょう。ビニール袋を使った後は新しい袋を補充するのをお忘れなく!
玄関にエコバッグ置き場を作っておく
買い物に出るときにエコバッグを持っていくのを忘れないように、玄関の決まった場所にエコバッグ置き場を作りましょう。
エコバッグ置き場は目につきやすい場所、例えば玄関扉や靴の近くに作るのがポイント。そこにエコバッグを置いておけば、出かけるときに忘れずに持っていけるでしょう。
玄関で荷物を出し入れする
エコバッグを忘れてしまう方の中には、エコバッグを部屋に持ち込んだ後にそのまま部屋に置き忘れている方もいるのでは?
そこで、エコバッグを部屋の中に持ち込まないように、買い物をして帰宅した際に、玄関で中身を出しキッチンや部屋に運び込みます。エコバッグは玄関から場所を変えず、常に定位置にあるので、持ち忘れが減るでしょう。
便利グッズを使う
携帯できるケースに入ったゴミ袋を使うのはいかがでしょう?
写真のゴミ袋は、100円ショップで見つけたものです。持ち手はついていませんが、ロール式になっていて1ロールで12枚分の袋が使えます。
袋の大きさはそれほど大きくありませんが、コンビニなど小さな買い物の際には使えますし、一度に複数枚利用しても良いでしょう。
風呂敷もおすすめ
畳んで持ち運べる風呂敷をエコバッグ代わりにカバンに入れておくのも良いでしょう。
買い物したものをそのまま風呂敷として包んでも良いですし、写真のように風呂敷の両端を結んで持ち手にすれば、袋状にすることも可能です。
エコバッグを忘れた時のルールを作っておく
人間ですから、誰にでも忘れてしまうことはあります。そこに余計なエネルギーや感情を使わないためにもマイルールを決めておきましょう!
・忘れた日は、買い物するのをやめる
・忘れたら、買い物をひとつ減らす
・忘れたら、潔く有料レジ袋を購入する
などとあらかじめマイルールを決めておけば、エコバッグ一つで落ち込んだりする必要もありません。
マイルールで2020年夏を乗り切ろう
例年とは様子が異なる2020年の夏です。
まずは生活様式の変更に気を配るのが一番ですが、余裕があれば節電やエコにも意識を向けてみましょう。
何事も慣れるには習慣化することが大切。「我が家流」や「マイルール」など、家族と無理なく続けられる方法が見つかると良いですね。
門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。