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2020.07.31

足の指使えてますか?指先だけで歩きが変わる方法【楽に歩くためのトリート講座#4】

kencom公式:柔道整復師・中村雅貴

歩く時に足の出し方や膝のことを気にする人は多いですが、意外にも足の指(足趾)を気にする方は少ないです。
ですが、足趾は地面に接地する足裏の中で唯一自由に動かせる部位。これをうまく動かすことで足を痛めにくくしたり、より効率的に歩けたりできるのです。
早速見ていきましょう!

足趾を使う意識をもって足裏から全身を整えよう!

何故足趾を意識して歩くのかといいますと「足のアーチをつくること」が主な目的になります。足のアーチが無いとどうなってしまうかといいますと【扁平足】になってしまいます。
扁平足になると足裏のバネがないので、身体の土台となる足首に直接ストレスが掛かってしまい、身体のこわばり、痛みの原因や姿勢が悪くなる結果を招いてしまいます。

しかしながら足趾を使おうと意識しても、既に固まってしまって動かない、曲がらないといったケースも少なくありません……。
そこで、足趾が動かしやすくなるセルフケアとアーチを作るエクササイズをご紹介し、実際に足趾をどの様に使って歩くかのレクチャーをしていきます!

動画で解説(10分)

※下記は動画と同様の内容になります。

足指を動かすためにやっておきたい「中足骨ほぐし」

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足趾をいきなり動かそうとしてもなかなか思うように動かすことが出来ません
それはなぜかというと、今まで使っていない習慣が長かったので、足趾が固まってしまっているからです。足先には横アーチというアーチがあるのですが、そのアーチは潰れて無くなってしまっている方が多いです。そうなると、足趾の間の筋が固まってしまいます。
足趾のトレーニングをする前の準備として、足趾と足趾の間【中足骨】と言われる骨の間をほぐしていきましょう。

1.ほぐす場所は足趾の親指と人差し指の間、人差し指と中指の間、中指と環指の間、環指と小指の間
2.手の人差し指を握り、第二関節の先端を足趾と足趾の間に当てます
3.強く押しすぎないように優しく(軽く皮膚がへこむくらい)押し付け、上下にこすります
4.1ヵ所30秒〜1分

指の動きを滑らかにする「足裏内在筋エクササイズ」

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足趾の間を緩めたら、今度は足趾の動きを良くするために足裏の筋肉を鍛えていきます。
足裏の筋肉の低下はアーチの低下だけでなく、足趾が動かない、足が疲れやすくなる、バランスが悪くなる、といった原因になる可能性があります。積極的に鍛えていきましょう。

1.仰向けに寝て膝を伸ばし、足の裏全体(土踏まずは含まない)、足趾の腹までしっかり壁に着ける
2.壁に足の裏を着けた状態のまま3分〜5分キープする

※見た目以上に難しいかと思います。人によっては足の裏やふくらはぎをつる可能性があります。もし辛いようであれば、まず膝を曲げた状態からでも大丈夫です。

実践!「足趾を使った歩き方」

足の裏まで鍛えたら、いよいよ歩く時の足趾の使い方を意識してみましょう。足趾の握りが大事なのですが、ただ足趾を握って歩けば良いという事ではありません。どのタイミングでどう使うのかを意識することが大事になります。足のアーチを保ったまま、楽に歩くことが出来るので是非実践してみてください。

1.一歩前に出した足が地面と接したら、足趾の小指を意識して地面に着ける
2.小指が着いたら、後ろ足趾の親指〜小指の腹を使ってつま先立ちをする様に地面を軽く蹴る
3.自然と前足の足趾、小指〜親指の腹が地面に吸いつくのを感じる

※足趾を握る意識よりも、足趾の腹が地面に吸いつくイメージで使ってみましょう!

3つの意識を持って足趾を使いこなそう

歩く際に大事な足趾の使い方について紹介しました。この足趾の使い方を含めて、私は3つの意識が大事だと考えています。

【足趾を使う意識】
【膝を伸ばす意識】
【みぞおちを締める意識】

これを意識しないで歩いてしまうと、どんなに健康やダイエットのために歩いても、足や腰を痛めてしまったり、身体が固くなる原因になる可能性になってしまう事があります。
私が想う理想のウォーキングは「ダイエット効果もありつつ、姿勢が良くなり、心も身体が軽くなるウォーキング」です。
次回からは、膝、みぞおちの使い方について紹介していこうと思います。
お楽しみに!

中村雅貴(なかむら・まさたか)

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柔道整復師。柔道整復師の父を持ち、自身も柔道整復師としてこれまで述べ5万人の身体を施術、身体づくりサポート。整骨院で三年間、整形外科で三年間勤め、整骨院では基礎的な身体のしくみや、リラクゼーション、テーピングの仕方を学び、整形外科ではより詳しく整形外科的疾患のリハビリ方法や骨折の後療法を学ぶ。これまでの医療現場の経験を活かし、独自に「VCL/JAM」メゾットを考案。現在大手ジムでのコンサルや、スポーツトレーナーとのコラボレーションによるイベント開催、タレントによる体操本の監修等、幅広く活躍中。

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