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2020.06.08

【メンタル】ランニングの「モチベーション維持」スポーツ精神科医が解説

RuntripMagazine

相次ぐ公式レースの中止、今年度は目標を失ったランナーも多いのでは。そこで、今回はランニングのモチベーション維持について考えます。スポーツを真剣に取り組む方のメンタルケアを行うスポーツ精神科医・岡本浩之先生が、丁寧に解説してくれました。岡本先生は、これまで120人以上のアスリートの治療を担当するなど、メンタルケアの最前線にいながら、2時間48分でフルマラソンを走るランナーでもあります。

ランニング継続のコツ は『小さな目標』と『ご褒美』

秋冬のランニングシーズンに大会を設定し、そこから逆算しながら1年を過ごしていたランナーにとって、今年は思い通りにいかないことが多いですね。意欲や気力に繋がるのはドーパミン。このドーパミンを出すためには、目標設定とご褒美が大事と岡本先生はアドバイスします。

例えば、「月間走行距離300km」や「毎日5km走る」「週1回のタイムトライアルを実施する」といった目標立て。ご自身のレベル感によって目標が異なりますが、大事なのは、ご自身がワクワクする目標であること。そうすることでドーパミンが出るんですね。

注意が必要なのは、高すぎる目標を設定してしまうとそこに到達できずにストレスを感じてしまうことも。継続ができるような目標を設定しましょう。また、同時にご褒美の設定も大切だとのこと。

「月間走行距離300kmが達成できたらビールを飲んで、その後に、ワインを飲む」といったように、より具体的な目標を設定するのです。このご褒美が意欲・気力に繋がるのです。いつもとは違う年のランニング、モチベーション維持には目標とご褒美が大事なのですね。

岡本浩之先生

精神科院長。スポーツ精神科医としてアスリートのメンタルケアや運動講座開催、講演、執筆、動画配信を行う、フルマラソンを2時間48分で走る市民ランナー。

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記事を書いた人  Runtrip編集部

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