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2020.05.23

自粛中に子どもの“できる”を増やそう。親子でできる朝昼晩のルーティンと家事力のつけ方

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

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新型コロナウイルス感染拡大の防止により、緊急事態宣言が延長となった地域もあります。
外出自粛が長引くと、どうしても崩れてしまうのが生活習慣です。特にお子さんの場合、学校の長期休校も相まって生活リズムが崩れてしまっているご家庭も多いのではないでしょうか。

学校という規則正しい習慣がなくなった今、朝昼晩それぞれピンポイントでルーティンを決めて、その通りに行動することで崩れがちな生活リズムを整えやすくなります。

スケジュールの詰め込みすぎに注意

3月から始まった休校、外出自粛、緊急事態宣言…。外出できないストレスがある上に、「他のご家庭はどう生活しているのか」など外の情報が見えにくいこの状況では、不安になるのは仕方がありません。

しかし、そのような不安に駆られて、子どものスケジュールを朝から晩までびっしり詰め込んでがんじがらめにしてしまっては、親子で過ごす家の中の雰囲気も重苦しくなってしまいます。反対に全て子どもがやりたいようにさせてしまうのも生活リズムの崩れが気になります。

親子それぞれがストレスなく、生活リズムを整えながら過ごすためには、朝昼晩にやることを“ざっくり”決めて親子で確認しておくだけでも大丈夫です。

<失敗実例>時間割通りに動いて欲しい!に親子でイライラ

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実は筆者も、ガチガチなスケジュールを組みすぎて失敗してしまった一人。
3月頭からの休校が決定した2月末に筆者がまず行ったこと、それは「子どもの時間割を作ること」でした。

今となってはなぜそのような“暴挙”に出たのか自分でも不思議なのですが、当時は、急に決定した休校に親である私自身が戸惑い、不安に駆られていました。それと同時に「休校中も学校と同じように自宅で学習をさせなくては…」と思い込んでしまいました。学校と同じように細かく時間割を決めることで、筆者自身が安心したかったのかもしれません。

当初は、私が決めた時間割通りに子どもたちも勉強していました。しかし、4日目くらいから子どもたちが時間割通りに勉強しなくなってしまいました。子どももモチベーションが上がらずイライラ、私も時間割通りに行動しない子どもにイライラ…家の中の雰囲気は最悪でした。

朝昼晩最低限で良い!決まりを作ろう

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筆者自身の失敗を経て、ガチガチの時間割をこなすよりもピンポイントで勉強する時間を決めた方がメリハリがついて良いかもしれない…。そう考え、我が家の場合、子どもの勉強時間は朝10時〜と午後5時〜の2回に設定しました。

勉強時間を設定したことで、リズムも整いやすくなります。ついでに起床、就寝、食事の時間も決めました。
以下、朝昼晩のルーティンを決める際のポイントをまとめました。

朝のルーティンのポイント

朝のルーティンを決めるときにポイントとなるのが、起床時間、朝食時間、勉強(仕事)を開始する時間です。

特に起床時間は、いざ休校が明けた時に親子で大変な思いをしないよう、学校生活に間に合うように徐々に起床時間を早めておく必要があるでしょう。

昼のルーティンのポイント

昼のルーティンを決めるときのポイントは、昼食時間、昼食後の休憩や軽い運動をする時間などを決めることです。

晩のルーティンのポイント

晩のルーティンを決めるポイントは、勉強する時間、夕食時間、就寝時間を決めることです。

これらを決めて、1日1日を過ごしてみると、だんだん生活リズムが整ってくるのがわかります。

<実例紹介>筆者宅のルーティン

スケジュール例

スケジュール例

朝のルーティン

7時:起床
8時:朝食
朝食後:前日のスケジュールの振り返りと今日1日のスケジュールを親子で確認し、その日の勉強内容は子ども自身に決めてもらいます。親から見て足りない場合は、少し追加するなどアドバイスします。

スケジュールに子どもごとの欄を設けて、それぞれに今日やる勉強の内容を親子で確認しながら決めていきます。

昼のルーティン

12時:昼食
13時:軽い運動
15時:おやつ

晩のルーティン

17時:勉強
19時:夕食
21時:就寝

就寝時間が決まっていれば、カードゲームなども21時まで、と時間を区切って楽しめます!

就寝時間が決まっていれば、カードゲームなども21時まで、と時間を区切って楽しめます!

外出自粛中に伸ばしたい子どもの力

子育て中の著名人が新型コロナウイルスに感染した際に、ご本人が心配事として挙げられていたのが「両親ともに病気になったときに残された子どもの世話はどうなるのか」という問題。
子育て中の家庭は特に、もし自分や配偶者が病気になったら子どもたちはどうするのか…と考えたのではないでしょうか。

筆者の場合は、子どもの年齢が11歳、8歳、5歳なので、さほど手がかかる年齢ではありません。しかし、両親ともに病に倒れてしまった場合に一番ネックになるのが「食事の準備」ではないかと思いました。毎日コンビニ弁当では、栄養バランスも心配になります。
そこで、休校中だからこそできることとして、子どもに「家事力をつける」ということを考えました。具体的には次のように年齢に応じて子どもたちができることを練習しました。

それぞれの年齢に合わせてできる食事の準備を考える

11歳長男

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小学6年生の長男は、家庭科の授業で既にご飯の炊き方、味噌汁の作り方を学んでいます。その学びを実践できるかどうかの練習が必要だと感じ、休校中に何度か味噌汁を作ってもらいました。

調理実習で実践したとはいえ、それも数ヵ月前のこと。そして、自宅の調理道具で一から自分で作ってみるとなかなか思う通りにいかない様子でした。練習を重ねて慣れてくると私が手伝う場面も少なくなりました。

8歳長女

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小学3年生の長女は、火を使う料理はまだ出来ません。そこで、ご飯担当に任命して、「米の計量→米を研ぐ→炊飯釜に米を入れ、合数通りに水を入れる→炊飯ボタンを押す」の調理を任せました。

5歳次女

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幼稚園児の次女は、できることがまだ少ないので、配膳や食卓に箸を並べるなどできる範囲のことをやってもらいました。

子どもたちだけで、ご飯と味噌汁はなんとか準備できると分かっていると、親の安心感は違います。

勉強も頑張って欲しいと思いますが、親子で過ごす時間が普段より多い時期だからこそ養っておきたいのが「家事の力」だと思うのです。子どもが家事をできるようになると、後々親が楽になると思いませんか?
また、この休校期間は「家事力」に限らず、「お片づけ」や「掃除」など子どもの自立のために養いたい力を蓄える良いチャンスと捉えたいですね。

ただし、子どもは、一度教えてもすぐにできるようにはなりません。新入社員と一緒、長い目で優しく見守りましょう。

子どもの「できるようになったこと」に目を向けよう

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緊急事態宣言の延長や外出自粛により、親子が一緒に過ごす時間がぐんと増えました。
毎日子どもの姿が目に入る状況ですと、どうしても「できていないこと」に意識が向いてしまいますが、子どもが「できるようになったこと」も確実に増えています。

「できるようになったこと」に目を向けて褒めたり認めてあげると、子どもも応えてくれようとします。目の前の子どもの状態だけでなく、長い目で子どもを見てあげられると親子でギスギスしない時間が増えるかもしれませんね。

門傳奈々(もんでん・なな)

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ライフオーガナイザー®、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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