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2020.05.15

ダメ!買いだめ。3日に1回の買い物で快適に生活するための工夫

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

新型コロナウイルス感染症の流行により遠出の外出ができない中、息抜きも兼ねて買い物に毎日行ってしまう方もいるのではないでしょうか。
4月下旬には東京都知事からは、「買い物は3日に1回程度に控えましょう」という呼びかけもありました。

そのメッセージを前向きに捉えられるよう、3日に1回の買い物で必要なものをきちんと買い、余計な買い出しをしないための買い物の仕方や工夫を紹介します。

意識と行動を変えることが大事

今までの生活なら「必要な食料品がなくなったら買いに行く」とか、「スーパーが我が家の冷蔵庫がわり」という買い方をしていた方もいらっしゃるでしょう。それができない今、求められるのは、意識と行動を変えることです。

それでは、具体的にどうすれば3日に1回の買い物ですむのでしょうか。買い物の頻度を減らす具体的な工夫を紹介します。

買い物は曜日と時間を決めて計画的に!

まずは、毎週買い物に行く曜日と時間を決めておきましょう。例えば、月曜と木曜の開店直後に行くと決めておけば、月曜日の昼食分~木曜日の朝食分までと、木曜日の昼食分~月曜日の朝食分までの食材を計画的に購入することができます。

メモを活用する

以前に比べて、メモを見ながら買い物している方も多くなりましたね。
あらかじめ買い物するものをメモしておき、それを見ながら買い物をすれば時間も短縮できますし、余計なものを買わずに済むのでお財布にも優しい買い方ができます。

大きめのメモを1枚用意しておいて、次回の買い物の日まで、毎日少しずつ必要なものを書き込んでおくと買い忘れもありません。スマホのメモ機能を使用して少しずつ記入しておくのも良いでしょう。

ネットショッピング、食材宅配を活用する

急いで買わなくても良い日用品や飲料などの重たいものは、ネットショッピングや宅配を利用しても良いでしょう。例えば、週に2回の買い物のうち1回をネットショッピングにするとスーパーに買い物に行く頻度が下げられます。

ただし、ネットショッピングには買いたくなる仕掛けがいっぱい。つい誘惑に負けて余計なものを買いたくなってしまうので、普段の買い物と同じように買い物メモを準備しておくと無駄な買い物をしないで済みます。また、送料がかかってしまったり商品によっては品薄になっていることもあるので注意しましょう。

買う食材を工夫する

長期保存できる食品

缶詰やレトルト食品、乾物、ドライフルーツ、野菜ジュースなどを多めに買っておくと、買い置きした食材がなくなっても慌てません。

汎用性の高い食材

じゃがいも、人参、玉ねぎ、かぼちゃといった使い勝手が良いお野菜や、ベーコン、ハム、ウインナーなどの加工食品、卵やチーズなどの食材は、作れる料理のバリエーションも多く、比較的保存がきくのでまとめて買っておいても良いでしょう。

冷凍野菜

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長期保存ができて、かつ火の通りの良い冷凍食品は買っておくと便利です。
かぼちゃや里芋、ブロッコリー、ほうれん草、ささがきごぼう、ミックスベジタブルなど冷凍で売られている野菜はたくさんあります。下処理済みなので調理が時短できるのも嬉しいポイントです。

筆者が実践する、買い物の工夫

上記を踏まえて、筆者が実践している買い物や食材の工夫を紹介します。

買い物頻度を下げるための工夫

ホワイトボードの活用

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我が家では、必要な食材が出たらすぐにホワイトボードに書き込めるように冷蔵庫にホワイトボードを貼っています。
コンスタントに買っている食材は、記入する手間をなくすためマグネットにラベルを貼っています。

買い物に行くときは、ホワイトボードのメモを写真に撮って持っていきます。また、撮った写真を夫に送って買い物してきてもらうこともあります。こうして、誰もが分かるしくみにしておくことで、家事シェアにもつながります。

献立の立て方を工夫する

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買い物の前に献立を決めると、それに沿った買い物をすれば良いので無駄がありません。

まずは3日分の夕食メニューだけざっと書き出します。必要な食材も書き出して買い物リストに追加します。この際、朝食と昼食のメニューは考えませんが、朝食、昼食は、余った食材でやりくりします。

食事に「チャレンジテーマ」を設けて楽しむ

面白い方法として、3日に1度の買い物に「チャレンジテーマ」を設けています。1種類のチャレンジ食材を購入し、それを使い切るために調理方法や盛り付けなど工夫してみます。材料を全て消費できると達成感も得られますし、限られた食材で工夫する習慣もでき、家族も楽しみにしてくれます。

ホットプレートチャレンジ

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3日分のメニューを全てホットプレートで作れるもので考えて、必要となる食材を書き出します。その食材を買い、「3日間ホットプレートを出しっぱなしで毎食作れるか」にチャレンジします。

きゅうり/ちくわチャレンジ

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大容量袋のきゅうりを買い、3日で満遍なく使い切る工夫をします。メニューを前もって考えておくとメニューのマンネリ化も防げて、余らせることなく食べきれます!

また、ちくわも3日分買って、毎日違うメニューを考えてみました。そのまま食べたり、きゅうりを入れる、衣をつけて磯辺揚げ、焼き色をつけて照り焼きのタレで絡めれば蒲焼き風に…など何種類作れるか知恵を絞ります。

食材の買い足しはコンビニを使う

3日分を一度に買えたと思っても、買い忘れがあったり、食材が足りなくなることもあります。そんな時は、買い足しが必要な食材が1~2品程度であれば、コンビニを利用するようにしています。

3品以上買い足す必要がある場合は、なるべくすぐには買い物に行かず、家にある食材で作れるメニューに変更します。

混雑している時間は避けて買い物へ行く

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筆者は買い物に行く曜日は平日に、時間は開店直後に行くようにしています。その時間帯は買い物客も少ないので、落ち着いて買い物することができるからです。

スマホやタブレットなどでお店の店舗名などで検索すると、混雑状況が表示されるサービスもあります。事前に何曜日の何時頃だとお店の混雑が少ないか調べるのも良いでしょう。

メリハリをつけて楽しみながら続けられる工夫を

レジャーや外食などの楽しみが減った今、買い物を娯楽のように捉えていませんか。スーパーの混雑が問題となり買い物は3日に1回が推奨となった今、我が家では夫か私のどちらかが交代で買い物へ行くようにしています。

買い物リストを持参するなど、なるべく買い物する時間も短くするように工夫していますが、一度の買い物でちょっとした喜びや充実感を得られるような買い方をするのもメリハリがついて良いでしょう。

例えばこのような感じです。
・調味料は今までよりも少し良いものを使う
・大人用お菓子はちょっと値段が高いものを買う
・金曜日の夕食はちょっと贅沢なメニューにする
・ジャムを1種類多めに買ってバリエーションを楽しむ
など…

これがわたしの実践しているメリハリある買い方です。

もっと買い物頻度を減らしたい方へ

3日に1回ではなく、いっそのこと1週間に1度くらいに頻度を減らしたい、そう思う方もいらっしゃるかもしれません。そのような方は、食料品の備蓄量のデータを参考にするといいでしょう。

このデータは、防災食品の備蓄量の参考データですが、通常の買い方にも応用できると思います。あくまでも、「買いだめ」ではなく、「適切な買い置き」ということを意識しましょう。

門傳奈々(もんでん・なな)

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ライフオーガナイザー®、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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