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2020.04.22

ワンオペ育児がつらい…子どもが生まれても生活ペースを変えない夫

ウーマンエキサイト

© ponta1414 - stock.adobe.com

参照元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1587335302351/

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子どもが生まれると、お母さんは否応なく生活が一変しますよね。そんな妻を横目に、仕事も遊びも以前と全く変わらないペースで生活する夫。「どうして私ばっかり…」と、イライラ・モヤモヤすることはありませんか?

そんな「子どもが生まれても生活ペースを崩さない夫」への対処法についてご紹介します。

■夫が生活ペースを変えない理由は3つ

子どもが生まれても、相変わらず仕事人間で飲みにも行き、毎日午前様。たまに早く帰ってきても、育児や家事を自分から進んで手伝うわけでもなく、テレビやゲーム。休日はゴルフや映画、ライブといった趣味のおでかけで、妻と子どもは置いてけぼり。

そんな自分の居心地の良い生活ペースを夫が続ける理由には、以下の3つが考えられます。

1つ目は、子ども中心の家庭内で「自分の居場所」を作ろうとしているのでしょう。家に帰っても、ゲームをして全く動かない、寝室にこもって出てこないなどはその表れです。子どもに侵食されない居場所を作っておきたいのでしょう。

2つ目は、子どもができたからといって、仕事を早々に切り上げて家へ直行するとか、休日は子どもの遊び相手をするとか、「イクメンを気取る自分が恥ずかしい、格好悪い」と考えている場合。

これは、バリバリ働いてこそ格好良いといった風潮が未だに根強い職場に勤務している男性に多いかもしれません。ですから、会社の雰囲気に流されて、家事や育児を手伝い始めるタイミングを逸し、そのままなんとなく以前と同じペースで生活して現在にいたっているケース。

3つ目は、育児に漠然とした不安があって、手伝うことすら怖くて嫌、面倒くさいと考えている場合です。そのため、自分のルーティンを崩さないことで「自分はできないよ」アピールをしているのでしょう。

子どもが生まれても夫が生活ペースを崩さないのは、主にこれらの理由が考えられます。

■ワンオペ育児に罪悪感を持たない夫たち

© polkadot - stock.adobe.com

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妻が子育てで四苦八苦しているのを見ていながら、生活ペースを変えない夫は罪悪感を覚えないのでしょうか?

そこには、「共感力の欠如」があるからでしょう。女性に比べて男性は、共感する力が弱いと言われていますが、子どもが生まれても生活ペースを変えない夫というのは、妻の気持ちに寄り添う共感の気持ちが足りないのかもしれません。

では、どうして夫は妻のつらい気持ちに共感できないのでしょうか? それは、妻に共感しなくても、生活ペースを崩さなくても、夫にとって問題なく毎日が送れているからです。

妻が家事に育児に頑張っているからこそ成り立っている生活ですが、このようなタイプの夫は自分の都合の良いところしか見えていませんので、「俺が変わらなくてもできているから大丈夫だろう」と思っているのでしょう。

できれば産後の生活について、生まれる前に夫婦で話し合っておきたいものです。「生活がこう変わるから、私一人では大変だと思う。生まれたらこういう風にしてほしい」とあらかじめ“巻き込む宣言”をしていれば、夫もある程度心づもりができたかもしれません。

しかし、「わざわざ言わなくても、子どもが生まれたら当然、生活は変えてくれるだろう」とたかをくくっていた場合、産後「こんなはずじゃなかった!」と後悔することに…。

では、これからでもできることはないのでしょうか?

■どうしたら夫を育児シフトに変えられる?

解決策としては、率直に夫へ「今まで1人で頑張ってきたけれど、もう限界です」と言ってみましょう。それがまず第一歩です。

これまで生活パターンを変えなかった夫ですから、すぐに変わるのは難しいでしょうが、ただ共感力が低いだけで他者に対する想像力がないというわけではないなら、そこまで言えば「やっぱり大変だったのか、悪かったな」と意識するようになるでしょう。

次は具体的に「美容院に行きたいから、今度のお休みの日は子どもと留守番をお願い」「寝不足だから少し休みたいの。数時間見ていてくれる?」と頼んでみます。妻に甘えて任せっぱなしにしていたことに気づき、罪悪感を覚えた夫なら、少しずつ譲歩してくれるようになるでしょう。

しかし、それでも「俺は忙しいんだ」と育児に消極的な夫も中にはいます。そういうタイプはそもそも子どもとの生活が想像できず、どう接していいかわからないのかもしれません。特に子どもの頃、父親と出かけたり遊んだりした経験が少ない男性に多いようです。

父親との楽しい記憶が少ないため、「自分も子どもの頃は我慢したんだから、子どもは我慢して育つもの」と思い込んでいる可能性があります。

ですから、いきなり子どもと2人きりにするのではなく、最初はママも一緒に入って家族で行動するようにしてはいかがでしょうか。

子どもとはどう接したらいいかママが手本を見せることで、パパも「子どもとはこういう風に接すればいいのか」「ここまでやっても大丈夫なんだな」といった経験を積み重ねることで、パパは育児に対する不安がだんだんと薄れていくでしょう。

例えば、ゲーム好きな夫なら一緒にゲーム、サッカー好きな夫なら一緒に試合観戦したり、子どもをサッカーチームに入れて応援したりと、どんどん夫を巻き込んでいくのです。

そうやって、少しずつ子どもと遊ぶこと、家族で遊ぶことは楽しいし、充実した時間が持てることを夫に経験させる機会を増やしていきましょう。

ただし、夫に「子どもと一緒は楽しい」という感情まで強要してはいけません。「母親は子どもを愛して当然」「女性全員が母性を持っている」と決めつけられると窮屈さを感じるように、パパもイクメンを押し付けられるとつらく感じるかもしれません。

まずは、夫と子どもが一緒に過ごすようになり、夫の生活ペースに「子どもとの時間」という視点を持たせることができたなら合格点。仮に、夫がつまらなさそうな反応をしていても、ワンオペ育児の脱却が一番の目的ですからOKとしましょう。

出産からかなり時間がたち「夫の生活ペースを黙認してきたから、今さら言い出しにくい」という方は、例えば、子どもが保育園や幼稚園に入る、第2子が生まれる、復職するといったタイミングに合わせればいいと思います。そういう節目の時に、夫と改めて生活ペースを見直す話し合いを持つといいのではないでしょうか。

生活ペースを変えない夫に対し「いつもいつも育児を私に押し付けて…」とイライラモヤモヤしていたら、夫にも子どもにも笑顔で接するのは難しいですよね。まずは、「ひとりで育児をするのはつらい」と本音をぶつけてみましょう。それがまずは第一歩です。

(佐藤栄子)

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