メニュー

2020.04.27

家庭と仕事に上手に向き合う考え方【自宅でパフォーマンスアップ#3】

kencom公式:パフォーマンスアップコーチ・サトウ未来

記事画像

パフォーマンスアップコーチのサトウ未来による、在宅勤務におけるパフォーマンスアップを紹介する本企画。

今回は、「家庭と仕事の両立」についてお話します。
特に小学生低学年ぐらいまでのお子さんがいるご家庭では必ず起こる問題で、家族の声や活動でどうしても集中できないことも多いのではないでしょうか。

どんな風に集中する環境をつくるといいのかをご紹介します。

在宅勤務による家族との向き合い方

会社に通勤している時と比べ、在宅ワークになると家族との時間が増えます。
これまで平日の日中に家族が揃っているということは、会社員の方が多いkencomの読者であればほぼなかったことでしょう。

そうなれば、家庭内での家事や育児に対する期待値は高まるものですが、仕事があって生活できていることは重々承知なので、家族の中で仕事がしやすいように気を使ってくれることが多いようです。

しかし、それを当然のごとく主張し、在宅ワークしている時間帯は家族に外出をお願いしたり、家事に対して否定的な態度を取るなど、家事に対して否定的な態度を取るなど、これまでなかったストレスによって家族間に亀裂が入るという事例がおきています。

これは在宅勤務する家族がいる人にとっては頭を悩ます問題です。

今回は実際の現場で上手くその問題に対処している事例を軸に、3つのポイントでアドバイスしたいと思います。

その1:家族でルールを決める

一般的なことですが「家族会議で話し合うこと」です。「家庭」も「仕事」も両方うまくいくためには、どうすれば良いのかを家族でしっかり話し合いましょう。

例えば一番大事な商談中や重要会議中は部屋に入らない、夜のテレビ会議は19時までにするなど具体的なルールを作ります。なんとなく「お互い気を使う」という状態で曖昧にしておくと、それぞれ捉え方が違ったり、気分によって対応が変わることもあるため、問題が起きる可能性が高いです。

そのため、家庭内でもルールを明確化することが重要になります。ここで役立つのが、100円ショップでも手に入るホワイトボードです。
ホワイトボードに「仕事は9時〜18時まで」「お昼を食べたら家族で30分散歩をする」などと書いて、リビングや冷蔵庫など家族が見える場所に貼っておきましょう。広告で行われる刷り込み効果が期待でき、段々とルールが浸透していきます。

また、子供は親の真似をして成長していくものです。家庭内でメリハリをつけている姿を見せることができれば、子供のよきお手本になれるかもしれません。

その2:一人になれるスペースをつくる

次にご紹介するのは「家族が視界に入らないスペースを作る」ことです。
簡単に行うなら、ついたてのようなものを置くだけでかなり家族が邪魔にならなくなるようです。もちろん声は気になるので、ノイズキャンセリングのヘッドホンやイヤーマフといった防音グッズをするとさらに効果が上がります。

まれにウォークインクローゼットや押入れを仕事スペースにされる方がいます。最初聞いた時は「そんな場所で仕事できるのかな?」と思ったのですが、その方たち曰く「かつてないほど集中できる」そうです。アスリートが極限に集中した状態を「フロー状態」といいますが、狭いスペースにこもることで、まさにフロー状態に入りやすくなるのかもしれません。

良い面もありそうですが、時間の感覚が無くなりそうな気もします。もし押入れやクローゼットにスペースがあれば一度チャレンジしてみるのも一手かもしれません。ただし、時間の感覚が無くなりそうな気もしますのでその点はご注意を。

その3:家族がいても気にしない

最後に紹介するのは「家族がいても集中できる人になる」です。それができないから困っているわけですが、究極の答えはこれになります。

数年前に流行したリビング学習にならって、リビング仕事とでも呼ぶべきでしょうか。特に家で仕事をするフリーランスの方などは、こういった仕事のスタイルを取られる方が多いですね。実際にその境地に達している方に話を聞くと「あるがままを受け止める」という心の持ち方をすれば、たとえ子供が遊びたそうにしていてもかなり集中できるようになるのだそう。

慣れる方法はそれぞれですが、家庭内の多少の騒動が起きても心を整えて深呼吸をし、今起きている状況を受け止めながらコツコツと仕事をすることが近道のようです。

家族と仕事、どちらも大切なものだから両立する方法を探そう

家族がいる環境で在宅ワークで仕事を行うことは、今までオフィスで働いていた人からするとありえないくらい集中できない環境だと思います。ただ今後はこのような状況が当たり前になる可能性があります。

在宅での仕事においても、しっかりと集中してパフォーマンスを発揮することができれば、また違ったチャンスが生まれるかもしれません。

ぜひ、自分なりの仕事に集中する術を確立してください。

著者プロフィール

記事画像

■サトウ未来(さとう・みく)
パフォーマンスアップコーチ。現在リモートワーカーを抱える企業向けに、パフォーマンスを高めるための集中・リラックス方法を個人ごとに最適化するメソッド「Well-being Fitプログラム」を提供。特徴は「チームで一緒に実践体験をする」「習慣化率90%以上」「ストレス値の低減」など。70社以上の企業実績を積む。

この記事に関連するキーワード