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2020.04.23

仕事を始めるコツは”スイッチ”にあり【自宅でパフォーマンスアップ#1】

kencom公式:パフォーマンスアップコーチ・サトウ未来

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こんにちは パフォーマンスアップコーチのサトウ未来です。

昨今の社会情勢からリモートワークが急激に増え、在宅でお仕事をされる方が増えましたよね。そこで、本連載を通して在宅でもしっかりとパフォーマンスを発揮するためのノウハウをお届けしたいと思います。

今回は「仕事を開始したいけど、なかなか仕事を始める気にならない」をテーマに、仕事スイッチを入れるコツをご紹介していきます。

仕事を始める気力が出ない時はどうしたらいい?

やる気スイッチを入れる習慣をつくろう

通勤がなくなることは時間が節約できるだけでなく、幸福度も向上することがさまざまな研究で明らかになっています。満員電車に乗らないことが、精神衛生に良いのは誰の目から見ても明らかでしょう。しかし通勤に数少ないメリットがあるとすれば、「仕事モードに自然に切り替えることができる」ことです。

外に出て通勤するだけでも多くの切り替えポイントがあります

例えば
・朝身支度をする
・朝食を食べる
・駅まで歩く
・電車に乗る
・改札を出たら会社まで歩く
などがあげられるでしょう。

会社に着いて上司や同僚と顔を合わせれば、ほとんどの方は無意識のうちにスイッチが入っているはずです。

ということは、在宅勤務の場合は「仕事モードへの切り替え」を意図的に行えば良いということです。
そこで、朝食後に仕事スイッチを入れるのに役立つ3つのポイントをご紹介します。

その1:体温を上げるウォームアップ

まず1つ目は体温を上げることです。
自覚症状を感じる人はほぼいないと思いますが、人の体温は1日の中でゆるやかに変動しています。睡眠中は体温が下がり、朝目覚めてから活動モードに入ると共に体温が上昇します。

なので、起床してから朝食を食べてすぐに仕事に入ると、身体がまだ活動モードになっていない可能性が高いのです。

例えば仕事を開始する前に、15分程度でいいので熱めのシャワーを浴びたり、家の周りを少し散歩したりするなど、スポーツ選手がウォームアップをするような感覚で新しい習慣を取り入れてみましょう。体温の上昇と共に脳に刺激が入ることで、身体全体が活動モードに入ることが期待できます。

その2:できる範囲で身だしなみを整える

2つ目にご紹介するのは、髪型や服装など最低限の身だしなみを少しだけでも仕事モードにすることです。もちろん会社の規則にもよりますが、出社する時のようにジャケットにスラックスを履いて、バシッとする必要はありません。

女性であれば、ほんの薄いお化粧でも意識が変わるはずです。最近はテレビ会議で「化粧モード」や「変身モード」を使えば、お化粧や髪の毛のセットをしなくて済むのでそういった機能を使う方も増えてきていますが、やはり仕事モードに入るには実際に身だしなみを整えた方が効果的です。

その3:特定の動作をいれてから仕事を始める

3つめは仕事に入る時に特定の動作を伴う「儀式」を取り入れることです。何気なくパソコンを開いて業務を開始するのではなく、コーヒーを入れてからパソコンの起動ボタンを押すなど「1クッション」入れるのが効果的です。

元メジャーリーガーのイチローさんがバッティングの際に行うバットを回す動作や、ラグビーの五郎丸選手のプレースキック前のポーズなど、アスリートがここぞという集中力を発揮する前には特定の動作を入れることが少なくありません。それだけ何かに集中するためには、切り替えが重要なのです。

また、香りは脳に直接刺激を与えることがわかっているため、コーヒーの香りがスイッチが入れてくれる場合もあります。コーヒーが苦手という人には、お気に入りのアロマの香りを嗅ぐこともおすすめです。ちなみに私はリフレッシュ効果のあるといわれるローズマリーを好んで使っています。

仕事を気持ちよくスタートできる習慣をつくろう

ご紹介したポイントの他にも1杯の水を飲む、メールチェックをするなど、職場で実践していたことがあれば自宅でも取り入れてみましょう。
今は慣れないかもしれませんが、繰り返し続けていくことで徐々に仕事のスイッチが入りやすくなるはずです。
ぜひあなたも自分が仕事モードに入れる「儀式」を見つけてくださいね!

著者プロフィール

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■サトウ未来(さとう・みく)
パフォーマンスアップコーチ。現在リモートワーカーを抱える企業向けに、パフォーマンスを高めるための集中・リラックス方法を個人ごとに最適化するメソッド「Well-being Fitプログラム」を提供。特徴は「チームで一緒に実践体験をする」「習慣化率90%以上」「ストレス値の低減」など。70社以上の企業実績を積む。

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