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2020.03.26

【毎日の楽しみだけど…】1日1杯のお酒でも、がんの発症率が上がる?

ダイエットプラス

日本人の3大疾病のうちの1つは、がんであるのをご存知な方は多いと思います。去年12月に、東京大学と米国ハーバー大学による共同研究により「日本人は軽度の飲酒でもがんリスクが増加する」と言う結果が発表されました。今回、管理栄養士がこの研究を紹介するとともに、飲酒による影響を詳しく解説したいと思います。

がんについて

がんの知識

がんは、悪性新生物や悪性腫瘍とも言われ、遺伝子が傷ついて、異常な細胞が出来て増殖し、それが血管などに入り、全身に広がっていきます。

平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、死因の1位は、悪性新生物で、全死亡者に占める割合は、27.4%だったと報告されています。つまり、死亡者の約3.6人に1人は、悪性新生物<腫瘍>で亡くなっています。

「日本人は軽度の飲酒でもがんリスクが増加する!?」という研究内容について

1:研究方法とは?

性別、年齢、入院日が一致した63,232人のがん患者と同人数のがんを発症していない対照者のデータを用いました。

また、標準化されたアルコール単位の1日平均摂取量、飲酒時間を用いました。標準化されたアルコール単位とは、23gのエタノールを含む飲料であり、日本酒では1合(180ml)、ビールでは500ml、ワインでは180ml、ウイスキーでは60mlに相当します。

2:研究結果は?

全体のがんになるリスクは、全くアルコールを飲まない群が最も低い結果となり、がんになるリスクとアルコール摂取量との間には、正相関が認められました。この関連は、少量の飲酒量(1日1杯を10年、または1日2杯を5年)の者では、全体のがんになるリスクが5%増加した結果となりました。1日2杯以下では、アルコールを摂取した期間に関係なく、がんのリスクが高くなりました。

また、性別、飲酒・喫煙行動、職業階級別に分類し解析しましたが、同様の結果となりました。アルコールと関連があった一般的ながんは、結腸直腸、胃、乳房、前立腺、食道がんでした。これを反映すると、禁酒が一番であるものの、今までの生活スタイルからどのように修正すればいいのか分からない方も多いと思います。

お酒を飲みすぎないポイントとは?

ポイント1:ノンアルコール飲料や水を上手に取り入れる

お酒が飲みたくなるとしたら、その理由を考えてみましょう。もし、喉が乾いているからと言う理由であれば、水やノンアルコール飲料を飲むようにしましょう。あるいは、特に理由がない場合は、お酒を飲む以外に違う事をしてみてはいかがでしょうか。

また、飲み会や付き合いなどで、周りにお酒を飲んでない事をあまり知られたくない場合は、お酒に似ている色のノンアルコール飲料を飲むのも方法の1つです。

ポイント2:事前にお酒が飲めないと伝える

付き合いや飲み会が多い方は、お酒を飲む機会が多いかもしれません。あえて、周りに事前に伝える事で、周りを気にせずに、お酒を飲む必要もなくなるかもしれません。

ポイント3:お酒の合間に水も飲むようにしましょう

お酒の合間には、水で水分補給も忘れないようにしましょう。アルコールは利尿作用があり、トイレにすぐに行きたくなるため、その分、水分補給しないと、脱水症状が起こりやすくなります。

まとめ

お酒の習慣を見直そう

今回、1日1杯 (10年)のお酒でも、ガンのリスクが上がったと言う研究結果を紹介しました。と言っても、今までお酒を飲む習慣があったり、付き合いなどで、いきなりやめる事は難しいと思います。しかし、今回紹介した「お酒を飲みすぎないポイント」を参考に、今までのお酒の習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
「日本人は軽度の飲酒でもがんリスクが増加する!?」(国立健康・栄養研究所)
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=69036&-lay=lay&-Find.html
(アクセス日:1月31日)

「健康日本21(がん )」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b9f.html
(アクセス日:2月1日)

「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/index.html
(アクセス日:2月1日)

「知っておきたいがんの基礎知識」(国立がん研究センター がん情報サービス)
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/knowledge/basic.html
(アクセス日:2月2日)

(著者:ウィリアムズ 早苗 (管理栄養士))

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