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2020.03.14

タオルソムリエが教えてくれる、使いやすいタオルの選び方

kencom公式ライター:春川ゆかり

朝起きて顔を洗う時や入浴時、外出時のお手洗いなど、私たちの生活にはタオルが欠かせません。しかし、タオルは使用頻度が多いにもかかわらず、特にこだわりなく使っているという方が多いのではないでしょうか。

タオルには「硬め」「柔らかめ」などの質感だけでなく、サイズやデザイン、生地の織り方などさまざま。肌に触れることの多いタオルだからこそ、自分好みのものを選ぶことで日々の暮らしがもっと楽しく快適になるかもしれません。そんなタオルの選び方について、今治タオル オフィシャルショップの統括店長であり、タオルソムリエの遠藤さんに伺いました。

遠藤 久美子(えんどう・くみこ)さん

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東京都出⾝。横浜にてイタリアのファッションブランドの店⻑を13年あまり務める。2012年の「今治タオル 南⻘山店」オープニングから店⻑を務め、2015年より「今治タオル」オフィシャルショップの統括店長に就任。自宅用や贈り物など、ニーズに合ったタオルを選ぶだけでなく、最近ではインバウンドのほか、海外旅行客からのオーダーにも幅広く応える。

素材?サイズ?タオルは目的によって選ぼう

タオルと言っても、サイズ・質感・値段はさまざまです。毎日使うタオルはどのように選ぶのが良いのでしょうか?

まずはタオルのサイズや種類、素材などの基本知識から学んでいきましょう!

【種類】ドライユースとウェットユース

私たちが普段使用するタオルは、使うシーンによって「ドライユース」「ウェットユース」に大きく分けられます。

まず「ドライユース」は、バスタオルやフェイスタオル、ハンドタオルのように「水気を拭き取る」ためのタオルを指します。
また、「ウェットユース」は、おしぼりに代表されるような「濡らして使用する」タオル。おしぼりのほかにも布巾もこのタイプにあたり、掃除に向いています。

【素材】ほとんどがコットン

タオルのほとんどには「コットン(綿)」という素材が使われています。

コットンは綿の種子から採れるふわふわとした繊維で、吸水性・通気性に優れています。また、保温性も高いことから、タオルだけではなく赤ちゃんのおくるみやTシャツにも用いられることも多く、私たちの暮らしに身近な繊維です。

コットン以外ではナイロンやポリエステルを使用した合成繊維「マイクロファイバー」が使用されることもあります。コットンと同様に吸水性に優れていますが、繊維の一本一本がとがった構造になっているため肌が傷ついてしまうことも。

肌に使用する場合はコットンのものを使うのをおすすめしますが、マイクロファイバーのタオルを使うときはギュッと押し当てず、軽い力でぽんぽんと水気を拭いましょう。

【サイズ】メーカーによってさまざま

バスタオルやフェイスタオル、ハンカチなど、豊富にサイズ展開がされているタオルですが、実はサイズの規格はなく、各メーカーや企業が自由にサイズを決めることができます。

そのため「バスタオルはどれも同じサイズ」と思って購入しても、実際に広げてみると想定したサイズと違って驚くことも。特に、バスタオルは微妙なサイズの差によって使用感が大きく変わるので、タオルを購入する際には、ぜひ手に取って広げてみてくださいね!

購入するなら、まずは「サイズ」をチェック

このようにタオルは素材やサイズがさまざまあり、デザインも気になりだしたらキリがありません。

チェックポイントがたくさんありますが、ぴったりの一枚を選ぶのにもっとも欠かせないのは「サイズ」。毎日快適に使うためには、自分がどんなシーンで使いたいか想像してみましょう。イメージと異なるサイズ感のタオルは、どんなにデザインが素敵でもストレスに感じる原因に。

店頭で購入する際には、質感だけではなく広げてみて使いやすいサイズかどうかをチェックしてみましょう!

バスタオルは家族ひとりひとりの「サイズ感」で選ぶ

特にサイズが重要になるのが、バスタオル。

カラーやデザイン、質感につい目が向きがちですが、例えば男性は身体をまるごとすっぽり包んでくれるような大判サイズが好みの方が多い傾向にあります。逆に小柄な方はコンパクトで薄手なバスタオルが扱いやすいなど、使いやすい一枚は人それぞれ。

バスタオルは家族みんなで使うこともできますが、家族ひとりひとりに合ったバスタオルを使うとお風呂の時間がグッと楽しみになりますよ!

「パイル生地」「ガーゼ生地」など生地にも注目

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適正なサイズが分かったら、素材や肌触りにも注目してみましょう。

一般的なタオルでは、糸を輪状に織った吸水性と弾力性の高いパイル生地がよく使われます。
一方で、例えば肌が敏感な赤ちゃんなどには柔らかい肌触りで毛羽立ちしにくいガーゼが適しています。表面がガーゼ生地、裏面がパイル生地といういいとこ取りなタオルもあるので、好みに合わせて選んでみましょう。

あなただけのタオルを選べば毎日がもっと快適に

どれも同じように見えるタオルですが、素材や質感、サイズなど、実は「好み」が反映されやすいアイテム。

自分好みの使用感やデザインを詰め込めば、たった一枚のフェイスタオルやバスタオルであっても毎日がより楽しみになります。どんなタオルが好みかわからない…というときは、インターネットで購入するのではなく実店舗で触り心地を確かめてみましょう。

▼遠藤さんのタオルに関する記事はこちら

著者プロフィール

■春川ゆかり(はるかわ・ゆかり)

フリーライター・編集者。大手IT企業にてウェブメディアの広告やマーケティング業に携わる。その後フリーランスのライターとして独立し、住まい・子育て・ヘルスケアなどのジャンルで執筆。

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