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2020.02.21

コーヒーには骨粗鬆症予防効果がある?【kencom監修医・最新研究レビュー】

kencom監修医:石原藤樹先生

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近年、様々なコーヒーの健康効果が話題になっていますが、どうやらコーヒーには骨に対する健康効果もあるようです。

当連載は、クリニックでの診療を行いながら、世界中の最先端の論文を研究し、さらにkencom監修医も務める石原藤樹先生の人気ブログ「北品川藤クリニック院長のブログ」より、kencom読者におすすめの内容をピックアップしてご紹介させていただきます。

今回ご紹介するのは、2019年のJournal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌に掲載された、コーヒーと骨代謝との関係についての論文です。

▼石原先生のブログはこちら

コーヒーと骨の関係とは?

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コーヒーの健康効果については、総死亡リスクや心血管疾患リスク、パーキンソン病や糖尿病、一部の癌リスクなどを、低下させるという結果が、大規模な疫学データで報告されています。

その一方で骨代謝や骨粗鬆症とコーヒーとの関連については、相反するような報告があって一定していません。

コーヒーに含まれる、代表的な活性物質であるカフェインには、カルシウム吸収の抑制やカルシウム排泄の促進など、骨量の減少や骨粗鬆症の発症に結び付くような作用が、報告されています。
一方で疫学データにおいては、コーヒーを多く飲む人は骨量が少ない、という報告がある一方で、むしろ増加するというような報告もあります。

つまり、この問題はまだ解決していないのです。

コーヒー摂取量が多いほど骨量が多く、骨折しにくいという研究結果に

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そこで今回の研究では、骨粗鬆症についての香港の疫学研究のデータを活用して、コーヒーの摂取量と骨量との関連を比較検証しています。

6053名を中間値で14.88年経過観察し、453名はコーヒーの含有成分の多くの代謝産物を測定して、その代謝物と骨量との関連も検証しています。

その結果、有意ではないものの、コーヒーの摂取量が多いほど、骨折のリスクは低い傾向があり、脊椎と大腿骨頸部の骨塩量は、コーヒーの摂取量が多いほど、有意に高くなっていました。

更にコーヒーに含まれる生理活性物質である、カフェインやクロロゲン酸などの12の代謝産物の濃度は、コーヒーの摂取量と相関していて、そのうちの一部は骨量とも正の相関を示していました。

つまり、やや間接的ではありますが、コーヒーを多く飲む人は骨量が多く、骨折にもなりにくい可能性が高い、という結果です。

コーヒーは現行最強の健康飲料

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コーヒーが現行最強の健康飲料であることは、これまでのデータの蓄積からほぼ間違いがなく、胃酸過多や胸やけなど欠点もあるので、ほどほどの摂取がお勧めですが、その有効性はほぼ確立したものと言って良いと思います。

▼参考文献

<著者/監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36