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2020.01.24

ウスターソースととんかつソース、塩分が多いのは?【管理栄養士がジャッジ Vol.4】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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とんかつやコロッケなどの揚げ物に、カレーの隠し味に、様々な料理に活躍する調味料といえばソースですよね!

ソースといってもウスターソースやとんかつソース、中濃ソースなど種類がありますが、みなさんは使い分けていますか?
とんかつにはとんかつソースをかけるけど、付け合わせのキャベツにはウスターソースをかける人、中濃ソース1本で全てをまかなっている人など、嗜好はそれぞれ。

では、ソースの種類によってどんな違いがあるのでしょうか?

おなじみの調味料、ソースをジャッジ!

そもそもソースとは、野菜や果実に砂糖、塩、酢、香辛料を加えたものになります。
代表的なものは、ウスターソース、中濃ソース、とんかつソース、お好み焼きソースがありますが、原材料には大きな違いはありません。
とろみや味の違いは、原材料の割合によるもの。

では、それぞれのソースに含まれる塩分の量はどのぐらい違うのでしょうか?

ウスターソースととんかつソース、塩分が多いのはどっち?

塩分が多い順番に並べると、以下になります。※100gあたりの塩分量。カロリーも参考で記載。
1.ウスターソース:8.4g/117kcal
2.中濃ソース:5.8g/132kcal
3.とんかつソース:5.6g/132kcal
4.お好み焼きソース:5.1g/148kcal

お題であるウスターソースととんかつソースを比べると、とんかつソースのほうがとろみがあり、味が濃いように感じられるかもしれませんが、ウスターソースの方が1.5倍も塩分が含まれているのです。
というわけで、正解はウスターソース!
ただし、とんかつソースのほうが甘みがある分、カロリーは高くなります。

塩が効いてさっぱりした風味のウスターソース、甘みが際立ちコクのあるとんかつソース、料理に合わせて使い分けしつつも、塩分が気になる人は頻度を調整してもいいかもしれませんね。

食べ方でも減塩できる!

ウスターソースの味が好きで、とんかつにもウスターソースをかけるという人もいるでしょう。
身体を気遣うなら、ソースはかけるより小皿に入れ、とんかつを一切れずつつけて食べたほうが減塩になります。

この食べ方は醤油でも同じ。
例えばお刺身丼をいただくとき、醤油をかけるより、小皿に入れた醤油に刺身を一枚ずつつけてご飯と一緒に食べる方が、塩分の摂取量を抑えることができますよ。

目玉焼きに合わせる調味料は?

余談ですが、「目玉焼きにかける調味料はなに?」という話題で、塩派、醤油派、そしてウスターソース派に分かれた経験はありませんか?(ケチャップ派もいるかもしれませんが。。。)

もちろん、お好みの調味料で召し上がっていただいて結構なのですが、塩分対決をすると、塩>醤油>ウスターソースという結果になります。
同じグラム数なら、醤油はウスターソースのおよそ2倍、塩は12倍という塩分の高さ!
実際に目玉焼きにかけた場合の塩分量は、塩で0.5g、醤油で0.4g、ウスターソースで0.2gほどになります。
※塩は少々、醤油・ウスターソースは各小さじ1/2で計算。

ということで、目玉焼きにはウスターソースが塩分の面ではおすすめですが、どの調味料も、かけると思いのほか塩分を摂ってしまいがちなのでご注意を。

まずはお店でとんかつを食べるとき「小皿をいただけますか?」と、勇気を出して聞くところからトライしてみてくださいね!

参考文献

過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらからどうぞ

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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