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2016.09.16

秋茄子は嫁に食わすな!?ポリフェノール豊富なナスの健康効果とおいしい食べ方

KenCoM公式ライター:中野友希

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揚げても、煮ても、焼いても美味しいナス料理。秋茄子は嫁に食わすな!といわれますが、ナスの旬の時期は晩夏~初秋にかけてであり、秋がもっとも美味しくなります。ナスの栄養はあまり注目されたことがありませんが、じつは皮に含まれる「ナスニン」や果肉に含まれる「クロロゲン酸」の2つが中心となって、疲労回復や高血圧予防などに働きけてくれる優秀な食材。

ここでは、秋に美味しいナスの健康効果とおすすめの食べ方をご紹介していきます。

秋茄子は嫁に食わすな?!

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夏が旬のナスですが、秋に収穫されるナスが特別に美味しいといわれるには、れっきとした理由があります。朝晩に気温が下がり、秋の訪れを感じる季節は、日中の残暑との気温差があり、ナスの実が引き締まり、さらに美味しさがアップするのです。

「秋茄子は嫁に食わすな」といわれる所以は、一見”嫁いびり”のように聞こえますが、ナスはその成分の9割が水分であり、体温を下げてくれる食べ物。暑い夏には重宝される食材ですが、涼しくなってくる季節には、体を冷やしすぎてしまうことにもなるわけです。

秋茄子同様、他の食材でも同じように「嫁に食わすな」と言われれている食材には、秋鯖、秋かます、秋の鮗(このしろ)、五月蕨(わらび)など、どれも美味しそうなものばかり。ナスが体を冷やす効果があるのは間違いありませんが、嫁を気遣った言葉として素直に受け入れがたいほど、ナスの美味しさが際立つ秋茄子は、独り占めしたい美味しさなのかもしれません。

皮や果肉に含まれる茄子の栄養と健康効果

ナスの皮に含まれる「ナスニン」は老化予防に

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紫色でつやつやなナスの皮には、ポリフェノールの一種である「ナスニン」が含まれています。ナスニンは、その特徴である抗酸化力から老化防止などに役立つといわれている成分。ナスは、全体の約9割が水で構成されているので、栄養価はそれほど高くありませんが、100g当たりカリウムが220mg、食物繊維が2.2g含まれ、その他にもカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を含みます。

書籍『新・野菜の便利帳 健康編(名取 貴光)』によると、「ナスニンはナスの皮に含まれるポリフェノールの一種。青紫色の色素成分なので、皮の色が緑や白の品種にはほとんど含まれません。一番の特徴は、活性酸素の害から体を守る抗酸化作用があること。また、心臓を守ったり、病気に伴う血管新生(新しい血管ができること)を抑える効果などについても研究が進められ、一定の効果があることが報告されています」とあり、さまざまな健康効果についての研究が進んでいます。

また、ナスは約1本半(100g)当たり22kcalというローカロリー食品。たくさん食べてもカロリーを気にする必要がないため、ダイエット食にも向いています。しかし、果肉の部分はスポンジ状で油を吸いやすい性質があり、揚げナスや油をたっぷり使った中華炒めなどは食べ過ぎに注意が必要です。

果肉に含まれる「クロロゲン酸」もポリフェノールの一種

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果肉に含まれている「クロロゲン酸」もポリフェノールの一種です。
「クロロゲン酸」に関しても、書籍『新・野菜の便利帳 健康編(名取 貴光)』では、「果肉のクロロゲン酸にも抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や、ダイエットなどに効果が期待できます」と紹介。

皮にも果肉にも、ポリフェノールの一種を含むナスは、皮ごと食べたい食材です。低エネルギーでカリウムが豊富なナスは、利尿効果があり「体を冷やす」と言われたり、「嫁に食わすな」と言われる根拠ともなっているわけです。

秋茄子を美味しく!旬をいただく簡単メニュー

揚げる、煮る、炒める、焼くなどあらゆる調理方法でも美味しさが引き出されるナスは、日本酒やビールなどのお酒のお供にもぴったり。ここでは、旬を味わう秋茄子の美味しいレシピをみていきましょう。

米茄子の田楽:茄子が主役の定番レシピ

ナスの旨味がしっかりと感じられる主役のレシピ。田楽味噌との相性も抜群なので、日本酒やビールがすすむ一品です。ナスの存在感がたっぷり感じられる米茄子はもちろん、京野菜でも知られる「賀茂茄子」で調理するのもおすすめです。

サツマイモと秋茄子の米粉天ぷら:シンプルに秋を味わう

天ぷらは揚げるだけのシンプルな料理ですが、旬の食材を味わうのにぴったりな調理方法。そのまま塩で、抹茶塩や七味を加えたもの、天つゆでいただくなど様々なアレンジでいただくのもおすすめです。

豚肉となすのくるくるロール:高血圧予防にも!

ナスと豚肉は高血圧予防にぴったりな組み合わせ。ナスに含まれるカリウムが血圧を下げ、豚肉に含まれるたんぱく質で血管が強くなります。花のような盛り付けもパーティーなどのメニューに喜ばれそうです。

ナスとベーコンと水菜のポン酢スパゲッティ:さっぱりとした風味がおいしい

ナスはパスタとの相性も抜群。さっぱりとポン酢でいただくと、秋茄子の美味しさがより引き立ちます。ちょっとしたカフェ風ランチは秋を感じるメニューのひとつに。

秋茄子を嫁にも食べさせて老化防止とダイエットに

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秋に美味しいナスの秘密と、美味しくて簡単なナスのレシピについて、いかがでしたでしょうか。

秋茄子の美味しさは、家庭で味わいたい定番メニューに加えたくなります。つやつやであらゆる調理法でも美味しくいただくことのできるナスは、老化や中年太りに悩む世代はもちろんのこと、アンチエイジングやダイエットを意識している嫁にも食べさせたい食材です。ナスニンなどの栄養成分を、老化予防やダイエットの味方にしてはいかがでしょう。

参考文献

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。