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2019.12.12

【自分の適正量】コーヒーは1日何杯がいいの?<ダイエットカウンセリングの現場から>

ダイエットプラス

ここ数年、コーヒーは体にいい食品としてとらえる人が増えました。一方では、飲み過ぎは体に悪いとの指摘も。そこで、論文を軸に、ダイエットカウンセリングの実例も紹介しながら、1日何杯のコーヒーがいいのか、管理栄養士と考えていきましょう。

コーヒーは体にいいの?悪いの?

きっかけはこのニュースから

コーヒーのカフェインには中毒性があり、体に良くないのではないかという、いままでのコーヒーに対する風潮に衝撃を与えたニュースがありました。

それが2015年5月、国立がん研究センターや東京大学などの研究チームが発表した研究結果です。

American Journal of Clinical Nutrition 2015年101巻1029-1037ページ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25762807

発表の内容を簡単にまとめると、「コーヒーを1日3~4杯飲む人は、まったく飲まない人に比べて心臓や脳血管、呼吸器の病気で死亡リスクが4割程度低い」というものです。

その後、世界中でコーヒーのがんの予防、抑制やアンチエイジングに関する研究が次々に発表されています。

コーヒーの飲み過ぎは危険?!

健康を望むなら1日6杯まで?

国立健康・栄養研究所が運営している「リンクDEダイエット」に掲載されている記事によると。

“1日1-2杯のコーヒーを摂取する人に比べて、飲まない者、デカフェイン・コーヒーしか飲まない者、1日6杯以上飲む者の心血管疾患の発症リスクは、各々11%、7%、22%高まることが明らかになった。そして最後に研究者は「健康な心臓と血圧を維持するためには、人々はコーヒー摂取を1日6杯未満に制限する必要がある」とコメントされたとのこと”

引用:「コーヒーの飲み過ぎは心臓病のリスクを高める?!」
http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=66999&-lay=lay&-Find.htm

ざくっと解説すると

この研究は英国バイオバンクの37-73歳の347,077人のデータを解析した研究です。バイオバンクとは主にヒトの細胞、血液、尿及びDNA等の試料を集めて保存する施設のこと。

この結果では1~2杯のコーヒーが一番リスクが少なく、デカフェインコーヒーしか飲まない人、飲まない人とリスクが高まり、6杯以上飲む人が一番リスクが高くなっています。

2つの論文のギャップ

管理栄養士が検証

先にご紹介した日本の論文では3~4杯飲む人がリスクが一番低いと発表されていました。このギャップは、欧米でのコーヒー1杯はマグカップ1杯(240ml)、日本ではコーヒーカップ1杯(150ml)となり、1杯の感覚が違うことも関係しているのかもしれません。

また、コーヒーを飲むときにブラックで飲むのか、牛乳やコーヒーポーションなどの植物性油脂を加えるのか、砂糖をどのくらい入れているのかということも大きくかかわります。

もし、1日に6杯以上飲む人が毎回砂糖を入れていたら、糖尿病など生活習慣病の引き金になり、そこから心血管疾患発症につながるということも考えられます。

また、デカフェコーヒーだけを飲む人は健康に関する意識が高いという傾向があります。他の研究群に比べて運動や食べ物のバランスも意識している人が多ければ、それも研究結果に影響するかもしれません。ということも含めながらも、体に良いと言われる食べ物、飲み物は過剰摂取はかえってマイナスになるということは確かなことなのではないでしょうか。

まとめ

ダイエットカウンセリングの現場から

ダイエットカウンセリングでは、クライアントの皆様の食事習慣を拝見して、ともに結果に近づけるようアドバイスをします。

その中で特にコーヒーの飲み方には、個人差やこだわりを感じています。例えば、砂糖、ダイエットシュガー、牛乳、ミルクポーションを入れるかどうかなど。

毎日飲むコーヒーなので、できればお砂糖は控えて。ミルクポーションは乳製品ではなく植物性油脂という認識を。そしてカフェラテの牛乳は1日合計200mlくらいで、それ以上はダイエット時には向きません。

また、骨粗鬆所の予防にはコーヒーに牛乳を入れてカフェラテをおすすめするなど、健康状態によってコーヒーの飲み方も変えると効果的です。

「コーヒーで便秘になる、コーヒーで便秘予防」と個人差で両極端な場合もあります。「コーヒーを一定時間おきに飲むと頭痛の予防になる、一方コーヒーを飲むと偏頭痛になる」という方もいらっしゃいます。こちらも人によって真逆の症状です。

コーヒーに限らずですが、健康情報、論文、研究発表など最新の情報は広くチェックしつつ、ご自身のカラダと向き合いながら、自分には何が合うのか冷静に観察していく習慣がより良い健康へつながります。

統計的には、日本人は3~4杯がいいようです。しかし、適正量は人それぞれ。ご自身の丁度よい量がみつかりますように。

(著者:水谷 俊江 (管理栄養士))

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