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2019.12.13

ひきわり納豆と粒納豆、骨を強くする成分が多いのは?【管理栄養士がジャッジ Vol.1】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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はじめまして。管理栄養士の長有里子と申します。

みなさんは食事の内容をどのぐらい気にしていますか?
血圧や血糖の値が高い方は、塩分や糖質など気にしているかもしれません。
ですが、健康体の方はせいぜいカロリーぐらいでしょうか。

「健康的な生活を送るにはまず食生活を見直すべき」と言われるぐらい、日々の食事は身体をつくる基礎となります。
例えばメニュー選びで迷った時、選び方のちょっとしたコツを知っておくと役立つこともあるでしょう。

そこで本連載では、似ているメニューや食材、調味料などを2つ列挙して、管理栄養士からの視点で選び方のコツを伝授します。
「どっちだろう?」と考えながら、楽しく知識を身に付けてくださいね!

ヘルシーかつ栄養の宝庫・納豆をジャッジ!

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12月になり、そろそろ忘年会の予定が入ってくる頃ですよね。
どうしても食べ過ぎてしまうこの時期、通常の食事ではヘルシーを心がけて帳尻を合わせたいところ。

そこで役立つのが納豆!
納豆は“畑の肉”ともいわれる良質なたんぱく質をはじめ、血栓を溶かす働きがあるナットウキナーゼ、血中コレステロール値を調整し、動脈硬化の予防が期待できるレシチンや大豆サポニンなど、生活習慣病の改善に役立つ成分が多く含まれています。
特に外食続きのビジネスパーソンには、積極的に摂っていただきたい食材です。

ひきわり納豆と粒納豆、骨を強くする成分が多いのはどっち?

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納豆には、ひきわりタイプと粒タイプの2種類があります。
このふたつの製造方法の違いをご存知ですか?

ひきわり納豆は粒納豆を砕いて製造されているのかと思いきや、実は違います。
粒納豆は大豆を1粒ずつ発酵させているのに対し、ひきわり納豆は大豆を砕いてから発酵させているのです。

そのため、ひきわり納豆の方が発酵総面積が広いので、発酵の過程で生まれるビタミン量が多くなるという違いがあります。
このビタミンこそが、カルシウムを骨にくっつける作用のあるビタミンKです。
骨の健康というと、まずカルシウムが思い浮かぶと思いますが、カルシウムだけが身体の中にあっても骨は作られません。
ビタミンKも必要になるのです。

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ひきわり納豆のビタミンK量は、粒納豆の1.5倍以上。
というわけで、ひきわり納豆の方が、粒納豆よりも骨を強くする成分が多く含まれているというわけです。

とはいえ、そもそも納豆という食材自体ビタミンKを非常に多く含む食べ物になるため、粒納豆でも十分量含まれているのでご安心を。

どちらも長所と短所があるから、体調や生活習慣で選ぼう!

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そしてビタミンK以外にも、製造方法の違いにより成分に差が出る栄養素があります。
それは、食物繊維です。

ひきわり納豆は製造される際に大豆の皮が取り除かれるため、粒納豆に比べて食物繊維が少ないという面もあります。
よって、外食続きで食物繊維がとれていないと感じるときには粒納豆を選び、お酒の飲みすぎで胃腸が弱っている時には消化がよいひきわり納豆を選ぶ、とご自身の体調や生活習慣に合わせてチョイスしてもいいでしょう。

日本の伝統食材をうまく取り入れて、師走を走り切りましょう!

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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