メニュー

2019.10.04

検診が怖い?めんどう?医師が答える子宮頸がんQ&A

提供:ブルースタープロジェクト

記事画像

世界の先進国の中でも、日本の子宮頸がん検診の受診率はかなり低いのが現状です。
もしかしたら皆さんにも「怖い」「めんどくさい」「どこに行けばいいのかわからない」などの思いがあるかもしれません。

子宮頸がんは検診による早期発見が重要なため、受診率の低さは大きな課題といえそうです。

そこで今回は、kencomに寄せられた子宮頸がん検診のギモンを婦人科がんの専門家・横浜市立大学医学部産婦人科 主任教授の宮城悦子先生にお聞きしました!

医師に聞く、子宮頸がんに関する9のギモン

記事画像

どんな症状でも、気軽にかかれるような「かかりつけの先生」を探すことが一番良いと思います。今の産婦人科は、月経痛の相談からピルを有効に使う方法、不妊、ワクチンの事、更年期障害など、なんでも相談できるようになっていますから安心して受診してください。

病院を探すにあたっては、口コミも大変参考になると思います。少し目上の女性や友人に相談して評判の良いところにかかると安心です。

記事画像

初めての婦人科だと少し恥ずかしさを感じるかもしれませんが、最近では様々な悩み診療の幅が増えているので恥ずかしがることはありません。検診の場合ですと、視診、細胞診を受ける事は恥ずかしいと思うかもしれませんが、若い年代で子宮頸がんにかかる方は20年前に比べて2~3倍に増えています。ぜひ、「自分の身体のため」と思って受診してみてください。

記事画像

近頃は、HPを持っている病院も多いので、事前にチェックすると女性の先生がいるかどうかわかります。また、自治体でも女性医師がいるクリニックなどを尋ねると紹介してくれるので、ぜひそれらを活用して扉を叩いて欲しいと思います。産婦人科医師は男女問わず女性を診るプロですのでご安心下さい。

記事画像

子宮頸がん検診で、表面の上皮内にとどまっているごく早期のがんや治療が必要な前がん病変(高度異形成相当)が見つかった場合は、「円錐切除術」という手術で子宮を残せます。腟から挿入した器具で子宮頸部を円錐状にくりぬく手術です。

しかし、がんが上皮内よりも深く進行している場合は、子宮を全て摘出するのが原則になります(ⅠA1期という状態でお子さんを持ちたいという希望であれば円錐切除術で慎重経過観察することもあります)。検診で早期に見つけられれば子宮を残せる可能性は高いので、将来、子供を望むようであればなおさら、定期的な検診を欠かさないようにしましょう。

記事画像

「細胞診」は子宮頸部の表面を綿棒やブラシなどの器具で優しく拭うだけです。基本的には痛みもなく、30秒から1分で終わります。初めての方は不安になるのは当然のことです。
しかし、緊張して力が入っていると診察も進めにくく、痛みや不快感を感じることもあります。息を長く吐くことを意識して、リラックスしてなるべく力を抜くように心がけてください。そうするとあっという間に終わります。

記事画像

生理中の場合でも検査は出来ますが、正しい結果が得られない事もあります。生理期間は受診できないと定めている自治体もあるため、各自治体の子宮頸がん検診の注意事項を確認してみてください。服装はスカートの方がよいと思います。
また、内診や細胞診の際に出血をすることもあるので、生理用のナプキンは持って行った方が安全だと思います。

記事画像

子宮頸がんは、初期には全く症状がないことがほとんどで、自分で気づくことはできません。そのため、不正出血やおりものの増加、性交のときの出血などに気がついたときには、がんが進行しているということも少なくありません。がんが進行してしまうと、子宮を全て摘出する手術や放射線治療・抗がん剤治療が必要になったり、命に関わる事もあります。
「自分では気づけないから検診を受ける!」という気持ちで大事な命と子宮を守りましょう。

記事画像

『がん』と聞くと、身近な家族や親戚にがんになった人がいるとなりやすいというイメージがありますが、99%以上の子宮頸がんは遺伝などに関係なく、性交経験が一度でもある女性なら、皆等しくなる可能性のある病気です。子宮頸がんは、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位を占めており、特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのがんの中で第1位となっています。2年に1度は必ず検診を受けるようにしましょう。

記事画像

ワクチンで防げるウイルスのタイプは、だいたい60〜70%。それ以外は、今のワクチンでは防げません。ただ、ワクチンを打っている方の方が検診で異常が出る確率が低いという事がわかっています。ワクチンを打っても必ず、定期的に検診を受けるようにしましょう。

ギモンは解決できましたか?前向きに検診にいきましょう!

記事画像

いかがでしたか?
検診に抱いているイメージが少しでもプラスになっていたら幸いです。

「自分の身体にいいことをしている!」そんな気持ちで足を運べたらいいですね!

【ブルースタープロジェクト】記事一覧

監修医師

■宮城悦子(みやぎ・えつこ)先生
横浜市立大学医学部産婦人科  主任教授 
昭和63年横浜市立大学医学部卒業。平成10年より神奈川県立がんセンター婦人科医長を務め、平成13年より横浜市立大学医学部産婦人科講師、平成19年より同准教授。平成20年より同化学療法センター長。平成26年より横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学教授(産婦人科学兼任)、平成27年より横浜市立大学附属病院産婦人科部長、平成28年より横浜市立大学医学部産婦人科主任教授を務め現在に至る。

著者プロフィール

■森下千佳(もりした・ちか)
お茶の水女子大学理学部卒。2000年に東海テレビ放送に入社し、主に報道記者として事件、事故を取材制作。女性ならではの目線で取材先の言葉や見過ごされがちな出来事を引き出す事を得意とする。2009年に家族の転勤で、ニューヨークに渡り4年間移住。当時日本ではなかなか手に入らなかったオーガニックのベビー商品、コスメなどを日本に届けるベンチャー起業を立ち上げに関わる。2013年帰国し翌年に女児を出産。2016年より子宮頸がん検診の啓発活動と健康教育を手掛ける一般社団法人の理事を務める。2019年よりフリーのエディターとして、主に女性と子供の健康、子育てに関する取材、発信している。

ブルースタープロジェクト

記事画像

子宮頸がんは、検診で早期に発見できれば治療できる病気です。
“このことを多くの人に知ってもらうことで、子宮頸がんによって命を落とす女性を減らしたい”
そんな願いを込めて、ブルースタープロジェクトはうまれました。
シンボルとなるロゴには、すべての女性に「幸せを贈ること」をコンセプトに、幸せの意味をもつ"ブルースター"を女性(female)のシンボルと男性(male)のシンボルを合わせた"ブーケ"で包み込みました。
プロジェクトの詳細については以下のサイトにてチェックしてみてください。

この記事に関連するキーワード