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2019.09.14

疲れた胃腸にも優しい!甘酸っぱくてパリポリ食べれる簡単「水キムチ」【身体が変わる10分レシピ#106】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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水キムチは、古くは韓国の宮廷で食べられていた「白キムチ」のことで、通常の真っ赤なキムチに比べて爽やかな酸味と乳酸発酵のうまみが特徴です。ほんのり乳白色のつけ汁は、野菜やフルーツで乳酸発酵されているので乳酸菌もたっぷり。通常のキムチほど辛くないので辛いのが苦手な方やお子さんでもサラダ感覚で食べられます。

水キムチには米粉などを使ったレシピもありますが、今回はご家庭にある生米を使って簡単に作れるレシピをご紹介します。作り置きにもおすすめですよ。

【材料】(2人分)

きゅうり 3本
大根 100~150g
りんご 1/2こ
にんにく 1かけ
しょうが 1かけ
唐辛子(お好みで) 1~2本
塩 小さじ1


水 500㏄
生米 1~2つかみ(1/3合、60㏄程度)
塩 小さじ2
砂糖 小さじ2

作り方

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1:鍋にAの材料をすべて入れて火にかけ、沸騰してから2分程度吹きこぼれないように茹でてから火を止め、人肌になるまで冷ます。(すぐに冷ましたい場合はボウルに移して氷水につける)

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2:きゅうりは長さを4等分に切ってから縦半分に切る。大根は薄切りにする。りんごは種を取って皮付きのまま縦に1/4サイズに切ってから、 横にスライスする。にんにくは2等分にする。しょうがは千切りにする。

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3:ボウルに切ったきゅうり、大根、りんごをいれて塩小さじ1をまぶしてもみ、5~10分おく。

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4:野菜から出た水分を捨ててから、ボウルににんにく、しょうが、唐辛子を入れ、上から人肌に冷めた(1)のつけ汁をいれる。ご飯粒は入れなくてもよい。野菜が浮き上がるようであれば上に皿と重しを置いて常温で一晩おく。
※つけ汁にしっかりつかっていないと、にんにくやリンゴが青く変色することがあるが、食べる分には問題はない。

5:翌日、つけ汁に小さな泡が少し出てきて、汁も酸っぱくなってきているのを確認したら冷蔵庫に入れる。(冬場で気温が寒い時は泡が出てくるのに1~2日かかることもある)
1~2日後くらいが食べ頃。1週間を目安に食べきるようにすると良い。

身体に嬉しい豆知識

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野菜やフルーツにより乳酸発酵されたつけ汁には、植物性の乳酸菌がたっぷり。乳酸菌は腸内フローラのバランスを整えたり、腸の運動を活発にしてくれる善玉菌のエサになるため、腸内環境を整え便秘や下痢を防ぐ効果が期待できます。
また、植物性乳酸菌はヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌に比べて胃液や腸液に対して強いため近年注目されています。余った乳酸たっぷりの汁は、鶏がらスープとしょうゆ、砂糖少々を加えれば、韓国冷麺やそうめん、うどんのつゆになるので余すことなくいただきましょう。

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著者プロフィール

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■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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