麻疹と風疹ってすごく似てるのはなんで？【医師Q&A】

風疹は「３日麻疹(はしか)」などと呼ばれることもあり、高熱が出たり、赤い発疹が出現したりと症状が似ていることから混同されやすいのですが、原因となるウイルスは種類も構造も全く異なります。
実は麻疹ウイルスは、風疹よりもおたふく風邪ウイルスに近い構造を持っているのですよ。

■竹田誠（たけだ・まこと）先生
国立感染症研究所 ウイルス第三部 部長
1992年3月信州大学医学部卒。信州大学小児科、東京大学医科学研究所、ノースウェスタン大学/ハワードヒューズ医学研究所、九州大学大学院医学研究院を経て国立感染症研究所に入所。2009年より現職。発熱発疹性ウイルス、呼吸器感染症ウイルスを中心に研究を行っているほか、麻疹・風疹の専門家として厚生労働省などと連携し対策を講じている。

■松本まや（まつもと・まや）
フリージャーナリスト。2016年から共同通信社で記者として活躍。社会記事を中心に、地方の政治や経済を取材。2018年よりフリーに転身し、医療記事などを執筆中。