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2019.04.04

医師が警告!「見た目が老ける悪習慣」5大NG|飲酒、タバコ「以外」に気をつけるポイントは

東洋経済オンライン

みなさんの「見た目」がもし、10歳若返ったらどうでしょうか(写真:【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/273916?utm_source=deschl&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

みなさんの「見た目」がもし、10歳若返ったらどうでしょうか(写真:【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)

ハーバード大学マサチューセッツ総合病院の研究員であり、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ロンドン大学セントトーマス病院など、豊富な国際経験を持つ小川徹氏。

ハーバード大学マサチューセッツ総合病院では、「皮膚とAI」に関するマサチューセッツ工科大学(MIT)との共同研究などに取り組みながら、皮膚科学を基軸に心理学や芸術など、ほかの学問領域との結びつきによった皮膚科学を応用した「ポジティブ皮膚科学」を提唱している小川氏だが、このたび新刊『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本』を上梓した。その小川氏に「男性も女性も老けさせてしまう5つの悪習慣」について解説してもらう。

実は「老け見え」を招いてしまう「悪習慣」があった

私は現在、アメリカのボストンにある、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院で客員研究員として活動しています。それ以前はUCLAやロンドン大学セントトーマス病院に所属しており、この間、多くの欧米のエリートと接する機会がありました。


『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本 』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

こうした経験を通じて痛感しているのは、欧米、特にアメリカのパワーエリートは、とにかく「外見」に気を使っているのに対して、日本のビジネスパーソン、とくに男性が「外見」を意識している人が少ないことです。「老け見え」になってしまっていても気にしていない人も多いようです。

これは、非常に損で、もったいないことだと感じています。男性も女性も「見た目」が若いことは、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、大きなアドバンテージとなりうるはずです。

みなさんの「見た目」がもし、10歳若返ったらどうでしょうか。きっと人生が変わるはずです。

私はこれまで約20年間、医師として日々過ごす中で「皮膚科学をもっと大きな視点で柔軟に考えることが必要」と感じ、「ポジティブ皮膚科学」と名付けて提唱してきました。

「見た目を老けさせる悪習慣」といえば、過度な飲酒やタバコがよく指摘されます。過度なアルコールは肌のDNAを傷つけ、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させます。その結果、皮膚に栄養が行きにくくなり、いずれも最終的には「がん」につながる恐れがあります。

ただ、それ以外に「意外な悪習慣」も存在します。「ポジティブ皮膚科学」を通して数多くの方たちと接してきた結果、飲酒やタバコ以外にも「老け見え」を招いてしまう、つい行ってしまいがちな「悪習慣」があることにたどり着きました。

ここでは、その「男性も女性も老けさせる5つの悪習慣」を紹介します。

まず「見た目年齢」の若さを保つ、いちばん大切かつ基本は「紫外線対策」をきちんと行うことです。

「紫外線対策」と「くま対策」していますか?

【1】「紫外線対策」を軽視している

『男も女も老けさせる』紫外線対策、よくある5NG」でも書いたように、「見た目の若さ」を考えるならば、男性も紫外線対策は必須です。

「紫外線は青年期までに一生に浴びる分の半分以上を浴びてしまう」といわれており、青年期までに浴びた紫外線のダメージが30代、40代になって「シミ」「シワ」「たるみ」としてあらわれます。

また、「紫外線対策は夏場だけでいい」のではありません。実は冬から春にかけての時期も、紫外線を結構浴びてしまっていることが多いのです。

紫外線による皮膚へのダメージは「紫外線の強さ×紫外線を浴びた時間」で決まるので、紫外線があまり強くない季節でも長時間浴びるとダメージが大きくなります。

また、室内にいても窓ガラスから紫外線は入ってきますから油断はできません。さらには、「目から入った紫外線が、シミやそばかすをつくる」という驚きの事実もあります。

紫外線の強い季節で外にいるときだけではなく、夏以外の季節でも室内にいるときでも「紫外線対策」を心がけましょう。

【2】「くま」ができても放置、何もしない

残業続きで疲れたとき、睡眠不足のときにあらわれる目の下のくま。くまがあると、顔がいっきに「老け見え」してしまいます。

「くまができても何もしない」という習慣も実は「老け見え」悪習慣の1つです。

「たかが、くま」と思われるかもしれませんが、くまが「見た目の若さ」に与える影響は、思った以上に大きいものがあります。くまをなくすだけで、「見た目年齢」はぐんと若返ります。

●青くま……血流の不良が原因です。疲れや睡眠不足によってさらに目立ちます。意識的にまばたきをする、軽いマッサージを行う、保温がおすすめです。

●茶くま……こすることによる色素の沈着が原因で起きるくまです。目をこすらないことが大切です。マッサージはNG。かゆみがあれば受診しましょう。

●黒くま……年齢による変化、たるみが原因です。保湿対策が第一。全身性のむくみがあるような場合は、受診をしたほうがいいでしょう。

くまには「目をギュッと閉じてパッと開く」を、数回繰り返すストレッチがおすすめです。

注意したいのは、くまのなかには貧血や甲状腺疾患、肝臓や腎臓の機能低下などの病気が隠れていることがあることです。ここで紹介したセルフケアを行ってみて、それでも改善されないようであれば、医療機関を受診されることをおすすめします。

また、「見た目の若さ」を保つには、顔を「正しく洗う」ことも大切です。

洗顔の回数は「朝晩2回」が適当

【3】正しい「洗顔」と「保湿」をしていない

「洗顔」と「保湿」に対する悪習慣もよく見かけます。たとえば「洗顔」の場合、女性は洗顔料を使う人が大半でしょうが、男性は普通の石鹸やボディソープで洗ってしまっているという人が多いのではないでしょうか。

しかし、顔は皮膚が薄く、体は皮膚が厚いというように、皮膚の構造を見ても顔と体の皮膚では違いがあります。実際、皮膚科医が処方する塗り薬も手足と顔に同じものを使うことはありません。石鹸も顔と体のそれぞれに合ったものを使用しましょう。

また、洗顔のしすぎは「皮脂膜」という油の膜がとれて皮膚環境が乱れてしまうので注意が必要です。ニキビができてしまったときや、汚れを感じたときには適宜洗ってOKですが、洗う回数は朝晩2回程度が適当です。

「保湿」は「洗顔」と同じくらい重要です。男性の場合、洗顔後に乾燥で肌がカサカサな状態でも、気にせずそのまま放置している人が多いように思いますが、乾燥は男女問わず、肌荒れ、かゆみ、乾燥ジワなどトラブルのもとになります。

つまり、乾燥を放っておくと男性も「老け見え」が加速してしまうのです。「老け見え」にならないように、入浴後なら5分以内、洗顔後はすぐの「ちょっと肌が濡れているぐらい」を目安に保湿剤をつけるようにしましょう。

【4】食生活は「ジャンクフード」に頼りっぱなし

「紫外線や洗顔」など「皮膚」に対しての対策も大切ですが、「老化を早めてしまう食べ物」をとらないことも大切なことです。

老化を早める食べ物の筆頭は、ハンバーガーなどのファストフード、スナック菓子やカップ麺などの「ジャンクフード」です。ジャンクフードの特徴は、ビタミン・ミネラルが不足していて栄養バランスが悪いことと、酸化した油が使われている可能性が高いことです。

「酸化した油」は「過酸化脂質」といいますが、これが体に入った場合、体を酸化させ、動脈硬化や心筋梗塞、認知症などにつながる恐れがあります。また、私たちの細胞は「脂質」を原料とする細胞膜で覆われているため、どんな油を摂取するかによって、健康な体になれるかどうかも大きく左右されます。

さらに「油の過剰摂取」は、さまざまなアレルギーや頭皮のかゆみの原因になるといわれています。頭のかゆみで受診する人のなかには、油の摂取を控えてもらうだけで症状が改善する人もいらっしゃいます。

手軽に食べられるので、ついつい手が出てしまうジャンクフードですが、「老け見え」が加速しないように十分注意しましょう。

最後の悪習慣は、「寝る直前までスマホをいじっている」ことです。この悪習慣に陥っている人は、意外に多いのではないでしょうか。

【5】「寝る直前までスマホ」をいじっている

スマホやパソコンはいまや私たちの生活に欠かせないものですが、「スマホやパソコンが肌に悪影響を与える」と聞いたら驚きますか?

スマホやパソコンの画面からは「ブルーライト」が出ています。「ブルーライト」は人の目で見ることのできる可視光線の中では最も波長が短く、強いエネルギーを持っています。そして、これが皮膚に負担をかけ、シミやくすみの原因をつくるといわれています。

さらに、この「ブルーライト」は、眠りを促す物質「メラトニン」の生成を抑制するため、睡眠に悪影響を及ぼすだけでなく、体内時計を狂わせるともいわれており、結果的に皮膚の新陳代謝を悪化させることも考えられます。

つまり、寝る前のスマホは、人を老けさせるのです。「見た目」を若返らせるいちばん簡単な方法は 「寝る前にスマホを見ない」ことです。

ブルーライトカット機能のあるフィルムを画面に貼ったり、メガネをかけることも一案ですが、メガネの場合は目に対するライトだけをカットするものなので、皮膚への影響まではカバーできません。

スマホを24時間手放せないという人も多いようですが、寝るときにはスマホのスイッチを切るか、別の部屋に置くのが理想です。寝る前の読書習慣がある人には、電子書籍ではなく、紙の本の読書がおすすめです。

皮膚は目に見えている「臓器」である

「外見」に気を配るメリットは、「見た目」だけの問題ではありません。健康にも大いに関係しています。実は皮膚は「臓器」の1つです。つまりその意味では皮膚は心臓や肺、肝臓や腎臓などと同じなのです。いわば「皮膚」は、「目に見えている臓器」という大きな特徴があります。

肌荒れや色素の沈着など、一見、ただの皮膚の症状のように見えることが、実は内臓疾患の兆候が皮膚にサインとして現れていることもあります。

私たち皮膚科医は皮膚の病気の治療が主な仕事ですが、皮膚の疾患以外にも目を向けて、ほかの臓器の疾患を発見することも、1つの仕事なのです。

ここに挙げた「悪習慣」を少しずつでも改善し、健康な体を目指していけば、「見た目」が若くなる効果が少しずつでもあらわれる、私はそう確信しています。

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小川 徹:皮膚科専門医、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院客員研究員

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