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2019.04.17

コーヒーやお茶は糖代謝にも効果がある?【KenCoM監修医・最新研究レビュー】

KenCoM監修医:石原藤樹先生

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コーヒーやお茶には多くの健康効果がありますが、糖代謝にも効果があるのでしょうか。

当連載は、クリニックでの診療を行いながら、世界中の最先端の論文を研究し、さらにKenCoM監修医も務める石原藤樹先生の人気ブログ「北品川藤クリニック院長のブログ」より、KenCoM読者におすすめの内容をピックアップしてご紹介させていただきます。

今回ご紹介するのは、2018年のNutrients誌に掲載された、コーヒーやお茶の糖尿病予防効果についてのメタ解析の論文です。

▼石原先生のブログはこちら

コーヒー・お茶の血糖降下作用を調査

緑茶では空腹時血糖の低下効果が見られた

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コーヒーやお茶に糖尿病の予防効果がありそうだ、というのは、これまでに複数の疫学研究で報告されている事項です。

ただ、それでは実際にコーヒーやお茶が、空腹時血糖や食後血糖の低下作用を持っているのか、というような詳細については、あまり精度の高いデータが得られているとは言えません。

今回の研究は、これまでの主だった臨床データをまとめて解析した、所謂メタ解析の論文ですが、コーヒーやお茶の具体的な血糖降下作用の有無を検証しています。

その結果、メタ解析で有意な結果が得られたのは、緑茶による空腹時血糖の低下効果のみで、コーヒーや紅茶では同様の有効性は確認出来ませんでした。

この緑茶による空腹時血糖低下作用は、平均年齢55歳未満もしくはアジア人種においてのみ有意で、糖尿病のない集団でのみ有意でした。

今明確なのは緑茶の空腹時血糖低下作用のみ

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コーヒーやお茶に血糖低下作用があるという報告は、以前から沢山あるのですが、実際には個々のデータはそう信頼性の高いものではなく、現時点で明確であると言えるのは、糖尿病のない対象での、緑茶の空腹時血糖低下作用のみであるようです。

▼参考文献

<著者/監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36