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2019.02.06

教えて先輩ママ!私が復職のときに悩んだこと&解決策【ワーキングママ座談会】

ウーマンエキサイト

新年度が近づくこの時期。復職を控えているママも少なくないことと思います。

そこでウーマンエキサイトでは、ここ1~2年で復職を経験したママたちによる座談会を開催! 復職時に感じたことや家事分担、今後のキャリアなどについて率直な意見を交わしていただきました。

登場してくれたのは…
・森住 敬華さん(30歳・2歳娘/株式会社東京スター銀行/時短勤務)

・鈴木 早百合さん(32歳・2歳娘&妊娠中/ワールド・モード・ホールディングス株式会社/時短勤務)

・辻 阿紗子さん(33歳・2歳娘/株式会社ケーアイティシー(不動産鑑定士事務所)/フルタイム復帰(フレックスタイム))

■ 復職時に葛藤したのは、「子どもへの罪悪感」

ーー復帰のタイミングや仕事の状況を教えてください。

鈴木さん:私は結婚後に一度、転職をしました。今の会社に入ってからも社内で幾つか職種が変わり、現在はグループ全体の広報を担当しています。“ひとり部署”としてやっているので、わりと融通が効く状況だと思います。12月に産休に入りましたが、産休中もPCでやりとりをしていたので、あまり仕事から離れた感覚はなかったですね。4月くらいから週1~2回出勤でゆるやかに復職し、1年後に育休を明けて時短復帰しました。

森住さん:私は社会人3年目に転職して、今の会社で1年半の産休育休を取り、出産後に時短勤務をしています。昔から家にいる時間があまり好きではなく、専業主婦は性に合わないだろうと思っていました。育休中は支援センターに出かけてママ友とお喋りしていましたね。東京スター銀行は復職率がほぼ100%の会社なので、気持ち的には抵抗なく育休取得・時短復帰ができました。

辻さん:私は不動産業界で働いて、一旦離れた時期があったのですが、やはり戻りたいので、出産後に転職活動をしています。独身時代は宅建の資格さえあればどの会社でも入れる! という感覚でしたが、不動産は土日に動けないと厳しい仕事なので、平日しか働けない状況での転職活動はなかなか厳しかったです。しかし運よく、一番やりたいと思える仕事ができる今の会社が見つかりました。

ーー復職の際に感じたことは?

鈴木さん:新生児の我が子を見たときは、「こんな小さい状態で保育園に入れるんだな…」と保育園の申込書類を書きながら罪悪感にさいなまれていました。ただ、実際に保育園に通いだしたら本人はすごく楽しそうで。言葉も早く覚えていましたし、「保育園に通わせることはマイナスじゃないのだな」と思えるようになり、罪悪感が消えましたね。

辻さん:罪悪感、ありますよね。私は寂しさもあり、初めての慣らし保育の日、預けた後に「○ちゃんに会いたいよ~」と号泣してしまいました(笑)。今まではずっと半径1m以内くらいにいた存在がいなくなり、細胞の一部が剥がされたような、服を着ていないような不思議な感覚でした。復職後も罪悪感はずっとあります。「時短勤務できる仕事だったらもっと一緒にいられるのにごめんね、でもママこれやりたいんだ」という気持ちで。子どもに仕事の時間をもらっている感覚です。

森住さん:私も慣らし保育の際、子どもが泣き叫んでいるのを見たときは心が痛かったです。でも今は自分から「行ってきます!」と出かけますし、とても楽しんでいるようで安心しています。復帰初日までは両立できるか不安でしたが、働き始めていると、むしろすごくいい状態です。自分の時間ができ、また外でコミュニケーションが取れているからだと思いますが、仕事中は家事も育児も忘れて集中できるので、リフレッシュにもなっていますね。

■ やっぱりワンオペになりがち? 夫の家事・育児協力は進んだ?

ーー復職後、家事はどうしていますか?

鈴木さん:最近、洗濯機をドラム式にしたのですが、家電だけでこんなに楽になるならどんどんかえたいなと思いました。これから2人目が生まれたら、家事代行も頼むかもしれません。

森住さん:復帰後はとにかくタイムイズマネー! という感じで慌ただしいです。子どもが何かに没頭している瞬間にさっと洗濯物を取り込むとか、時間の使い方は肝だなと思っています。ママ友からの情報でネットスーパーも利用するようになりました。出産前は「気持ちで乗り越えよう!」と思っていましたが、復帰後はそれでは無理だなと実感しています(笑)。

辻さん:私はもともと仕切りたいタイプなので、家の運営は基本的に信頼してすべて任せてもらっているという感じですね。夫はこちらが指示を出せばやってくれます。

ーー夫とうまく家事協力するには? コミュニケーションは取れている?

辻さん:復職後、夫は洗濯などを積極的に手伝ってくれています。ただ不平等だなと思うのは、「今日は仕事で疲れてるから…」と言われるとき。「じゃあ、私は疲れてないの?」とききたくなります(笑)。子育ては休めないし、ヘトヘトでもシャットダウンできませんから。あと、夫は子どもからの歩み寄りを待っていることが多いので、「もっと自分から積極的に子どもに関わってくれてもいいのに」「努力すれば、もっとパパっ子になるのでは?」と思うこともありますね(笑)。とはいえ、私が予備校に通って資格を取りたい、と言っていることについては、「俺ももっと家事できるようになるから」と応援してくれています。もう少し子どもが大きくなり、パパだけでも大丈夫になったら通えるかなと期待しています。

森住さん:私も平日は夫が23時過ぎ帰宅なので、ほぼワンオペです。「たまには早く帰ってきてくれたら」と思うこともありますが、仕事が大変そうなので、時短の私が頑張るところなのかな、とは思っていますが。その分、土日は洗い物や洗濯物を干してもらったり、子どもを預かってもらって買い物に行ったりしています。たまにですが、料理をしてくれることも。出産後は「手伝って欲しい」とその都度要請していましたが、最近は率先しておむつ替えや片付け、洗濯物を畳むなどしてくれています。

鈴木さん:私は苦手なお皿洗いは一切やらない!と決めていて(笑)、そのあたりは結婚後から分担ができており、仕事も忙しいようですが、引き続きやってくれています。毎朝、夫と一緒に通勤しているので、そこが夫婦の時間になっていますね。最近のテーマは家計の収支面。認可に落ちて認証保育園に預けているので、費用がかなりかかっています。2人目のことを考えると恐ろしく、今後認証保育園児にも一層手厚い補助金が出ることを祈る日々です。

■もっと習い事をさせてあげたいのに! 子育ての悩み

ーー子育てにおいて悩んでいることは?

森住さん:今は保育園ですが、気持ち的にはやっぱり幼稚園に通わせたいです。時間外も預かってくれる「幼保園」に変わることも考えますが、そうなると、時短勤務をする期間をもう少し伸ばさなきゃいけなくなるのかな…と。漠然とですが、悩んでいます。

鈴木さん:私はどちらかというと、子育ての方針についてはあまり悩まないタイプかもしれません。子どもの自我が出てきたら、その子の性格に合わせるのが一番かなと。イヤイヤ期や、トマトを食べないなどがあっても「まあそうだよね、人だもんね」と思いますし。「保育園、行きたくない日だってあるよね~」なんて共感してしまうので(笑)。ただ、十分な教育機会を与えられていないのかな…ということは気になっています。2人目の出産前に、1人目の子どもと遊んであげる時間もちゃんと作ってあげたいです。

辻さん:教育面は気になりますよね。うちは月に一度、週末にベビー公文に通わせていますが、もう少しで平日週2回のコースに切り替わります。そうなると18時終業だとキツイので、社長に「フレックス制度を導入させてほしい」とプレゼン資料を作って相談したところ、快くフレックスタイムの導入にふみきってもらえました。それでも、本当はもっと色々と体験させてあげたいのですが、これ以上は送り迎えが難しいので、その点はすごく悩んでいます。

森住さん:私もママと一緒に通えるようなものがあれば何かやりたいなとは思っています。まだ小さいので深くは考えていないのですが、休日に音楽やダンスの無料体験教室に参加するなどしています。ただ専業主婦の友人と話していると、本当に色々な習い事をさせていて。料理にもすごく凝っていて、「私は働いている分、そういうことが十分にできていないな」と申し訳なく思う瞬間もありますね。短い時間でも頑張ろうと思うのですが、疲れて料理に手を抜いてしまったり、「今日はいいか」と思ってしまうこともあり、“なりたいママ像”の理想と現実のギャップに落ち込んでしまうこともあります。

■ 復職後も仕事は順調? 自身のキャリア目標やその悩み

ーー職場環境や、自身のキャリアについて今思うことは?

鈴木さん:仕事はとても好きですし、楽しいです。今の会社はかなり柔軟な働き方を提案してくれていますし、実績を残せるようなら、リモートワークも今後選択肢に入っていくかと思います。社会に必要とされている実感があるのは、本当に有難いですね。ただ欲を言えば、「人脈を広げること」が仕事に繋がる職種なので、復職後はその時間を取れていないことが悩みかもしれません。

辻さん:今はアシスタントですが、将来的には「不動産鑑定士」を目指しています。三大士業で相当に難しい資格ですが、年齢を経てから、かつ子育てをしながらでも取得できるし、長く活かしていける資格なので頑張りたいです。とはいえ資格取得には最速でも1年半かかりますし、予備校に通う必要もあります。事務所の戦力にもなりますし、なるべく早く取りたいとは思っています。

森住さん:会社はとてもいい環境なので悩みはないですが、ママになって人付き合いが減ってしまっているので、時々は飲み会に行ってワイワイしたり、交流機会を増やしたりしたいなとは思います。両立に関しては、私はどちらかを極めたいという気持ちはなく、「娘が大きくなって“自慢のママ”だと思ってもらえるような自分でありたい」と思っています。「妻やママとしての自分」「仕事をしている自分」、どちらも半々のバランスでやっていきたいです。

辻さん:私はまだそのバランスが取れていないかもしれません。子どもといると「もっと一緒にいてあげたい」と思うし、仕事が面白いな、職場の先輩たちがかっこいいなと感じると、「もっと仕事に力を入れたい!」という気持ちになります。自分でも軸がブレブレだなと思いますし、それがストレスになることもありますね。うまくバランスが取れる日が来ればいいなと思っています。

■ 自分自身のバランスを見つけることが大切

座談会を通じてわかったのは、ワーキングママも多様化しているということ。
目指すママ像もキャリア目標も異なり、それぞれの家庭・職場の環境の中で、皆ベストな状態を目指して頑張っている。「こうあるべき」や理想像にあまり捉われすぎず、自分の家庭なりの指針をしっかり意識しておけると、復職の壁もストレス少なく乗り越えていけるのではと感じました。

子どもに対する思いや教育に関する悩みに関しては、共通項が多かったのも印象的でした。復職を考えている皆さんの参考になれば幸いです。

(外山ゆひら)

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