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2019.02.08

風邪を引いた!そんなときこそ試したい快眠法

KenCoM公式:アクティブスリープ指導士ベーシック・植田くるみ

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予防のために細心の注意を払っていても風邪を引いてしまうこともあります。昔から「風邪は寝て治すのが一番!」と言われたりしますが、実際早く快復するために睡眠はとても重要。引き始めのうちに、たっぷりの睡眠で身体を休めることを優先しましょう。
基本は前回の予防対策と同様ですが、風邪を引いてしまった時に早く快復するための睡眠のポイントをいくつかご紹介します。

■風邪予防の記事はこちらから!

症状別の対処ポイント ~発熱・鼻水・せきなど~

すでに風邪をひいてしまった後なら、発熱や鼻水、せきなど諸症状が出ていることと思います。
それらを少しでも楽にする眠り方を3つご紹介しましょう!

寝方一つで楽になることも

①厚着や布団をたくさんかけるのはNG。吸放湿性に優れた寝具をチョイス

熱がある時は汗をかかせようと、厚着をしたり布団をたくさんかけたりしがちですが、これは要注意です。悪寒のする時は暖かくする必要がありますが、暑い時は逆に熱がこもることで体力を消耗したり、寝つきにくさや、眠りの浅さなどの原因となることも。熱を発散するのには薄着の方が効果的と言われています。パジャマをはじめ、寝具は汗で蒸れない吸放湿性に優れたものを選びましょう。

また、健康時でも睡眠中は500ml~1Lの水分が失われると言われています。熱のある時はさらに発汗しやすいもの。
汗をかいたら、体を冷やさないようこまめな着替えと十分な水分補給が大切です。発熱で失われやすいビタミン類を配合したゼリー飲料やスポーツドリンク、経口補水液など、吸収しやすい飲み物を常温で飲むのがオススメです。

②高熱で辛い時は、まず眠れる状態を優先

通常時は、首周り(首・手首・足首)を温めて冷えを撃退することが良質な睡眠のコツですが、熱が高くつらくて眠れない状態では、体力を回復することができません。水枕やおでこに貼る冷感シートなどを利用する方も多いと思いますが、高熱時は、頭部の冷却だけで全身の熱を下げるのは難しいです。
全身の熱を効率的に下げるには、後頭部やおでこだけよりも、首のまわりや脇の下、太ももの付け根などを同時に冷やすと全身の血液を冷やしてくれるため効果的ですよ。

ただし、冷やし過ぎには注意しましょう。

③鼻喉の風邪には、横向き寝がオススメ

鼻の詰まりで呼吸が苦しかったり、せきや鼻水が止まらなくて眠りたいのに眠れないということ、ありますよね。
そんな時は横向きで寝ることを試してみてください。気道がふさがないので呼吸が少し楽に感じたり、鼻水や痰が気道へ落ちにくくなるため、せきや痰のつまりが軽減されオススメです。

もしも長引くようなら医師にしっかりかかりましょう

これらの対策をして、1週間程度で気分が良くなればいいのですが、それよりも長引く場合は、医師に診てもらうことも大切です。
そもそも風邪でない場合や、風邪から合併症に繋がっている可能性もあります。
そんな時は、寝方だけでは改善しにくいので、しっかり治療してもらいましょう。

風邪が治った後も、良い睡眠を心がけましょう

少しでも早く快復するために眠る時にできる工夫や注意点をご紹介してみました。
快復後は、良い睡眠を心がけて風邪に負けず元気な毎日を過ごしたいですね♪

著者プロフィール

■植田くるみ(うえだ・くるみ)
アクティブスリープ指導士ベーシック。睡眠に興味を持ち、企業に勤めながら研究を続ける専門家。睡眠効率の向上から、毎日のパフォーマンスをアップすることを目指すアクティブスリープを実践するだけでなく、普及にも務める。企業向けに提案した快眠法のティップスには定評がある。

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