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2019.03.14

生活習慣病の引き金に!5人に1人が悩む不眠症を徹底解説【不眠症#1】

KenCoM公式ライター;森下千佳

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眠りたいのに、眠れない。「眠る」という行動は、本来誰もが自然に行う日常的なものであるはずなのに、現代人の5人に1人が、何らかの眠りの悩みを抱えているといいます。
何が問題なのか?どうしたらぐっすり朝まで眠ることができるのか?
その答えを、睡眠のスペシャリスト中村真樹先生に聞きました。

中村真樹(なかむら・まさき)先生

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青山・表参道 睡眠ストレスクリニック院長・医学博士・日本睡眠学会専門医
東北大学大学院医学系研究科修了後、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。2008年睡眠総合ケアクリニック代々木に入職。2012年に同病院の院長となり、睡眠で悩むビジネスパーソンを月に300人以上診察する。2017年6月青山・表参道睡眠ストレスクリニックを開院し、院長に就任。公益財団法人神経研究所附属睡眠学センター研究員、東京医科大学睡眠学講座客員講師も務めており、臨床と研究の両面から「睡眠の問題」に取り組んでいる。

「たまに眠れない=不眠」じゃない!基本を知って対策を

そもそも、夜眠れないのは病気なの!?

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不眠とは病気ではなく症状のことで、眠るために寝床に入ってもなかなか眠れないなど、眠るのが困難でぐっすりと眠れない状態を言います。不眠のタイプは大きく分けて3つ。

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以上のような症状が、短期間起こる程度ならば病気ではありません。

しかし、夜寝られないことにより、日中に眠くなる、疲労感がある、注意力・集中力・記憶力の低下、イライラするなど、日中の調子の悪さが週に3日以上、3ヵ月程度続くようであれば、不眠症(慢性不眠障害)という病気の疑いがあります。その場合は医療機関にかかる事をお勧めします。

眠くて辛いだけじゃない!不眠症と健康との関係

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不眠がある人や、睡眠時間が極端に短い人は、糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病のリスクがとても高いことがわかっています。
また、睡眠時間が減ると、食欲に関連するホルモンがバランスを崩していまい、肥満にもつながりやすいのです。

睡眠時間が短い人ほど、うつ病を発症するリスクも大幅に跳ね上がると言われています。
睡眠は精神的な疲れもとっているので、眠る時間が短くなれば心の病気のリスクが高まるのは当然の結果と言えます。また、アルツハイマーやがんとの関連性もわかってきていますし、不眠は様々な病気を引き起こすリスクがあるのです。

睡眠は心と身体のメンテナンス!

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睡眠は、「脳や身体を創り、育て、守り、修復する」とても重要な行動だと認識して欲しいもの。
睡眠が不足すると、うつ病などの精神疾患になることもあるとお話ししましたが、脳はとても脆弱な組織なので睡眠によって休息させ、翌日に備えて修復・回復させることが重要となります。
また、深く眠っている間に成長ホルモンや免疫力を高めるための物質がたくさん分泌されるので、身体の成長を促進して病気や疲れからの回復を促すには十分な睡眠が必要です。

人間を車に例えると、睡眠は車検のメンテナンスのようなもの。一定の時間をかけてちゃんとメンテナンスしないで中途半端な状態で動かすと、故障しかけた状態で無理やり走り続けることになるので、結果として大きな事故(病気)につながってしまうのです。

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睡眠は心身を整える大事な時間

眠れないから単に辛い……、というだけでなく様々な病気のリスクを高める不眠。
「睡眠は、心と身体のメンテナンス工場」ということをしっかりと心得て、睡眠を味方につけていきたいものです。
次回の記事では、不眠の原因を知り、快眠を手に入れる具体的な方法を紹介します。

■不眠症はどう解決する?

著者プロフィール

■森下千佳(もりした・ちか)
お茶の水女子大学理学部卒。2000年に東海テレビ放送に入社し、主に報道記者として事件、事故を取材制作。女性ならではの目線で取材先の言葉や見過ごされがちな出来事を引き出す事を得意とする。2009年に家族の転勤で、ニューヨークに渡り4年間移住。当時日本ではなかなか手に入らなかったオーガニックのベビー商品、コスメなどを日本に届けるベンチャー起業を立ち上げに関わる。2013年帰国し翌年に女児を出産。2016年より子宮頸がん検診の啓発活動と健康教育を手掛ける一般社団法人の理事を務める。2019年よりフリーのエディターとして、主に女性と子供の健康、子育てに関する取材、発信している。

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