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2019.02.27

あなたは大丈夫?今すぐセルフチェック!【頭痛・肩こりを招くストレートネック#2】

KenCoM公式ライター:黒田 創

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スマホやパソコンの画面を長時間見続けることなどで首の角度が前方に20~30度傾いてしまい、頸椎(首の骨)が真っ直ぐな状態で固定されてしまうのがストレートネック。本来は頸椎の弯曲がクッションとなって頭の重みが支えられていますが、それがない分、首や肩に大きな負担がかかり、背中や腰など身体の各部位にも影響してしまいます。たかがスマホを見ているだけで?と思われるかもしれませんが、ストレートネックは決して侮ることはできません。前回に引き続き、今回も整形外科医でカイロプラクターの竹谷内医院院長・竹谷内康修先生にストレートネックのセルフチェック法や対処法などについて伺いました。

あなたの首の状態は?セルフチェックで診断

ストレートネックが原因にせよ他の要因があるにせよ、首や肩の凝り程度であれば頸椎の状態としてはまだ軽度と言えます。しかしこれが痛みに発展すると黄色信号。放っておくと重症化し、頸椎症性神経根症や椎間板ヘルニアを発症して腕の痛みやしびれにつながる恐れもあります。そうなる前に自分の首の状態を正しく把握し、状態に応じて正しく対処することが必要です。

首の動きを自己チェックする方法を知っておきましょう。やり方は次の通りです。
1 スマホを自撮りモードにしておく
2 鏡を背にして立ち、自分の顔を正面から写せるようスマホを持つ

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3 肩が動かないよう注意しながら、左右いずれかへゆっくり振り向く動作を行う

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4 目いっぱい振り向いたところで、鏡に映った自分の頭の見え方を確認し、その状態で自撮りする。
5 反対側でも同じ動きを行う

肩が動くと正しくチェックできないので、注意しながら行いましょう。また、振り向く動作はなるべく1回だけにし、頭の見え方の確認と自撮りを合わせて行うのがポイントです。少しでも鏡に頭が見えた人はその見え方を覚えておくこと。さらに補助的に、自撮り写真でどの程度振り向けているかを確認しましょう。

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もうひとつ、首の可動域の左右差も確認してください。首の左右いずれかが悪くなると、首の回り方の差も大きくなっていくのです。首が回らず自分の頭が見えなかった人は、自撮り写真でどの程度振り向けているか、またどの程度左右差があるかをチェックしてください。振り向いて左右のどちらかでも自分の頭が見えない、または真横を向けないようなら頸椎症予備軍。すでに首、肩に凝りがあるようなら頸椎症の入り口にいると自覚し、セルフケアなどを心掛けましょう。

ストレートネックって治るの?放置するとどうなる?

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ストレートネックは大きく分けて2つのタイプがあって、タイプにより治りやすさに違いがあります。1つは筋肉の過緊張、即ちこわばりによる「筋性のストレートネック」です。これは悪い姿勢が続いて筋肉が緊張し、それが原因でストレートネックになっているもので、このレベルであれば早めに対処することで本来の頸椎のカーブが回復しやすくなると思われます。また、大前提として首や肩に力が入りやすい人はストレートネックになりやすい傾向があると考えられます。

もうひとつは頸椎そのものが変形して起こっている「骨性のストレートネック」です。一例を挙げると、椎間板がつぶれて頸椎と頸椎の隙間が狭くなったり、背骨の1つひとつ(椎骨)が変形するなどして全体がまっすぐになっている状態です。これは前述の「筋性のストレートネック」が長く続いたのちに、椎骨や椎間板に影響が出て起こります。

骨性の場合、筋性よりも本来のカーブは回復しにくくなります。つまりストレートネックは放っておくとどんどん治りにくくなると言えるのです。

早めの対策が明暗を分ける

首や肩の凝り、痛みが軽いうちに早目に対策を行い、少しでも改善するよう心掛けたいものです。次回は、ストレートネックを予防、改善するためのストレッチ方法や日常生活における注意点などをご紹介します。

竹谷内康修(たけやち・やすのぶ)先生

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整形外科医、カイロプラクター。東京慈恵会医科大学卒業後、福島県立医科大学整形外科へ入局。その後米国のナショナル健康科学大学でカイロプラクティックを学ぶ。東京・日本橋に開院した竹谷内医院はカイロプラクティックを主体とした手技療法専門のクリニックで、肩こり、首の痛み、頭痛、腰痛、関節痛などの治療に取り組んでいる。

著者プロフィール

■黒田創(くろだ・そう)
フリーライター。2005年から雑誌『ターザン』に執筆。ほか野球系メディアや健康系ムックの執筆などにも携わる。フルマラソン完走5回。ベストタイムは4時間20分。

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