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2019.01.16

体内を温めるコツ満載!冬でも冷え知らずな食養生・西洋編

KenCoM公式:料理研究家・りんひろこ

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アルコールやハーブなど多彩な西洋の風邪・冷え性対策

欧米人は体温が東洋人より高く、比較的手足が冷えにくいため、東洋人程冷えへの対策に熱心ではありません。ただ、寒い時期に広場で開催されるクリスマスマーケットなどでは、身体を温めるホットワインなどのドリンクが人気です。
また、食事の面から見ても、アメリカやヨーロッパでは身体を冷やしたから風邪をひくのではなく、どちらかというとウィルスがついたから風邪をひくという考え方の人が多く、日本ほど体を温めることに熱心ではないということを良く聞きます。
そんな欧米ではどんな冷え・風邪対策が行われているのかをご紹介していきましょう!最後にレシピもありますよ。

各国の風邪予防・冷え対策の食事

ドイツ(他にも欧州諸国)ーーホットワイン

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ドイツでは冬になると飲まれる「グリューワイン」。グリュー(Glüh)はドイツ語で赤々と燃えて熱を帯びるという意味であり、その名の通り寒い冬に身体を温める香辛料の入ったワインです。日本では「ホットワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」、フィンランドでは「グロッギ」と呼ばれます。ドイツやフランスのクリスマスマーケットには必ずグリューワインの店が出店され、ヨーロッパのクリスマスの時期の風物詩ともいえます。

スパイスにはシナモンのほか、クローブや八角、生姜などが入っていますから、東洋的に見てもOK。甘いのが苦手な方は、ハチミツを入れなければ大人の味になります。
身体を温める作用のあるスパイスで作るグリューワインは、風邪の予防や冷えの改善などの効果も期待できるといわれているので、美容と健康によいというイメージも人気の理由かもしれません。

フランスーーアロマテラピー

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日本でアロマというとイギリス式のものが浸透しているので、リラックスするために部屋に香りを漂わせて楽しむという使い方が一般的ではないでしょうか。しかしフランスでは、アロマは医療用としても使われており、この医療用エッセンシャルオイルは服用する場合もあります。特に風邪予防・対策では、アロマとはちみつを混ぜたものを飲んで、喉風邪を退治したりもします。

※ 日本では食品添加物指定を受けているアロマのみ口に入れることが可能です。必ず確かめた上で専門家の指導のもと取るようにしましょう。

東ヨーロッパーープロポリス

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ドイツ、ブラジル、東ヨーロッパではプロポリスは医薬品として認められています。除菌・抗菌効果が期待でき、免疫力も上がるものとして風邪予防や、風邪の引き初めにも使用されるそうです。
フランスでも、ドイツから輸入されたプロポリスが風邪の症状を軽減できると言われ、健康志向の人に人気だそうです。プロポリスはミツバチが自らの巣を守るために利用している接合剤で、天然のもの。古代ローマやギリシャでも風邪などの対策に使われていたそうで、その歴史は古いそうです。

アメリカーーチキンヌードルスープ

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アメリカでは風邪をひきそうなときや風邪をひいた時にとる定番料理がこちらです。アメリカではチキンヌードルスープの缶詰を常備していて、咳き込んだ時にはすぐに温めて食べるんだとか。内容は鶏肉、にんじん、セロリ、玉ねぎなどと、スパゲッティを細かくしたような麺の入った塩味のスープです。消化がよく、「ユダヤ人のペニシリン(Jewish Penicillin)」とも呼ばれているそうです。

また、他にもアメリカでは、ショウガやレモンを加えたコーラを温めた「ホットコーラ」や、シナモン(発汗・解熱)、ナツメグ(抗菌作用)などのスパイスを入れたホットチョコレートなども使用されるそうです。

欧米のド定番!身体を温めるアルコール『ホットワイン』

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そもそもアルコールに強い人が多いヨーロッパでは、身体を温めるものといえばアルコールという考えが一般に浸透しているようです。ロシアなどの寒い地方で分厚いコートに身を包んだ人がウォッカの酒瓶を持って飲みながら歩いているなんて言う風景は映画などでもよく見かけますよね。

そのせいか、温かいお酒のレシピはヨーロッパ各地で色々なものがあります。イギリスではジンにレモンや砂糖を入れて甘くした「ホットジン」や、フランスではシードルにオレンジピールやレモン、シロップを加えて沸騰させた「シードルショー」、ドイツでは黒ビールにはちみつやシナモンを入れた「ホットビール」。このホットビールはドイツでは昔から風邪の時に飲むものだったそうです。
今回はその中でも定番のホットワインをご紹介。美味しすぎても飲み過ぎには注意しましょう。

【材料】(1〜2人分)

赤ワイン 150cc
オレンジ 1/2個
シナモン(スティック・なければパウダー小さじ1/3程度でもOK) 1本
クローブ 2個
はちみつ 大さじ1

【作り方】

1:赤ワインを耐熱(レンジ可)のカップに入れ、シナモン、クローブ、はちみつを入れる。

2:オレンジは2枚スライスしてワインに加え、残りは絞って絞り汁もワインに加えてよくかき混ぜる。

3:600Wの電子レンジで1分30秒加熱する。

■東洋の冷え対策食養生はこちらから

著者プロフィール

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■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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