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2019.01.05

知っておくと便利!日常的に使いたいアロマセラピーの知恵

KenCoM公式:ライター・石松アミ

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イベント続きだった年末年始。おせち料理を食べ過ぎてしまった!毎日飲んでいた!
あるいは、ついつい寝て、食べての繰り返しで寝正月になったという方も多いのでは?
そんなときに手軽で簡単、セルフケアとして頼りになるのがアロマセラピーです。
風邪予防や食べ過ぎなときにも役立つ、知っておくと便利な生活の知恵的アロマセラピーの活用法を、星薬科大学特任教授の塩田清二先生に教えていただきます。

香りの力で早めの予防・対策を

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ヨーロッパのいくつかの国では、古くから伝承医療として精油が用いられ、さらに科学的根拠をもとにしたメディカルアロマセラピーの研究も発展してきました。
そのため、家庭でも安全に取り入れられる予防・対策としての様々なアロマセラピーの活用法が知られています。
抗ウイルス、代謝の促進、解毒作用…など、それぞれの症状や悩みに合った精油を効果的に使うことで、いち早い予防・対策につながります。

風邪予防にはティートゥリー、ユーカリ、ペパーミント

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風邪の予防やひきはじめには、3種類の精油をブレンドすると効果絶大です。
まず抗菌、殺菌、抗ウイルス、抗炎症、免疫活性とさまざまな力を持つティートゥリー。
次に、抗菌や抗ウイルス、解熱作用のほか、呼吸器と消化器の働きも助けるユーカリ。そして、痰や鼻水を排出しやすくするペパーミント。
この3種を1滴ずつブレンドし、ディフューザーなどで芳香浴をするのがおすすめです。

二日酔いにはジュニパーやグレープフルーツ、ペパーミント

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ウッディな香りが特徴のジュニパーは高い浄化作用を持つことで知られ、発汗や利尿、毒素の排出をうながします。
また、グレープフルーツにも解毒や利尿、消化促進の効果が期待できます。
これらの精油を芳香浴で取り入れることで、二日酔いの主な原因成分であるアセトアルデヒドを体外に排出しやすくなり、早い回復が望めます。ただし、アルコール自体にも利尿作用があり、二日酔いのときには脱水症状を起こしやすいので、水分補給も忘れずに。
また、二日酔いによる吐き気には、清涼感のある香りで嘔吐を抑制するペパーミントの精油をかぐとスッキリしますよ。

ダイエットに効果的なグレープフルーツ

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グレープフルーツはダイエットに良い、という話はよく聞きますが、実際にグレープフルーツの香りには交感神経を優位にし、脂肪を燃焼させる効果が認められています。
特に、運動量が高まる日中に交感神経をしっかり働かせると、代謝が促進されてカロリー消費量や脂肪の燃焼量が高まるため、日中に香りをかぐのが効果的です。
また、過食を防ぐには、脳の視床下部の内側にある満腹中枢から、早めに「満腹になった」という指令を出させることが必要です。
ラットを使った研究では、グレープフルーツの精油をかぐことで食事量が減り、体重が軽くなることが判明しています。ヒトでどれくらいの抗肥満作用があるかは研究が待たれるところですが、効果があるのではないかと期待しています。

花粉症対策にはティートゥリーとユーカリ

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アロマセラピーによって、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状に対するストレスが緩和されることが、最近では広く認知されるようになってきました。
ティートゥリーとユーカリには共に抗炎症や鎮静作用があり、鼻の粘膜を拡張したり炎症をやわらげて、くしゃみや鼻水を抑える効果があります。
この2種類の精油をブレンドしてディフューザーで香らせたり、ハンカチやティッシュに精油を垂らして直接かぐのも効果的です。

アロマセラピーで楽しく、健康な毎日を!

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このようにアロマセラピーには、日常に起こりうる不調や不快感を解消し、癒す力があります。
自分に必要な精油を常備しておくと、いざというときにも安心です。

これから日本でも、アロマセラピーが統合医療のメインプレーヤーとなり、心身の健康と病気の予防、さらに症状の改善に貢献するためには、医療従事者だけでなく、一般の方にも正しい知識を得てほしいと思っています。
体調を崩しやすい冬の季節に、身近なセルフケアとして、ぜひアロマセラピーを実践してみてください。

【禁忌】

・いくつかの精油は、特定の薬物の効果を変えることがあります
・妊娠あるいは、授乳中は使用しない方が良い精油があります
・精油は強力なため、保管には注意が必要で、子供や思考力が衰えている人からは手が届かないよう留意してください

※アロマセラピーは医療行為ではありません。症状に改善がみられない場合は病院へ相談しましょう

▼参考文献

塩田清二(しおた・せいじ)先生

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星薬科大学 生命科学先導研究センター ペプチド創薬研究室 特任教授、中国ハルピン医科大学客員教授。
1974年に早稲田大学教育学部生物学研究科卒業後、新潟大学大学院理学研究科修士課程修了、昭和大学医学部第一解剖学講座にて医学博士号取得。米国チューレン大学客員教授などを経て、現職に至る。日本アロマセラピー学会前理事長、日本統合医療学会副理事長、日本糖尿病・肥満動物学会常務理事などをつとめる。専門は神経ペプチドを中心とした神経科学。

著者プロフィール

■石松アミ(いしまつ・あみ)
大学在学時からライターをはじめ、女性誌や美容専門誌を中心に執筆。15年以上のキャリアを持ち、雑誌・ムック・広告・ウェブ媒体など幅広く活躍中。また、アメリカへの留学経験を活かし、国内外のアンダーグラウンドカルチャーについての執筆・翻訳も手がける。第一子をアーユルヴェーダや鍼灸、漢方医療などを取り入れた助産院で出産したことをきっかけに、代替医療に興味を持つようになる。

(取材・文/石松アミ)

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