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2018.11.15

若手男子のための「ウォームビズ」着こなし術|暖房に頼らない冬のスーツスタイルはこれだ

東洋経済オンライン

これから寒くなっていく時期、暖かい装い「ウォームビズ」スタイルのベストチョイスとは (写真:elise / PIXTA)

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これから寒くなっていく時期、暖かい装い「ウォームビズ」スタイルのベストチョイスとは (写真:elise / PIXTA)

11月に入ってからも、いまだ最高気温20度超えの日が多い今シーズン。夏から秋、さらに冬への「継投策」が、うまくいってない気がしてならない。



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しかし、気温が大幅に下がる日が徐々に増えてきており、その温度差から、逆に必要以上に寒さを感じやすくなってきている。オフィスの装いもしっかりと防寒対策モードに変えていきたいところだ。

そんな中、冬のシーズンには、クールビズならぬ、「ウォームビズ」という取り組みが注目されている。地球温暖化対策として、暖房時の室温を20度以下でも快適に過ごせるよう、暖かい装いで過ごそうというもの。

不自然に暑い秋が続いてきたが、本格的に冷え込む時期になる前に積極的にウォームビズスタイルの準備に励みたい。

そこで今回は、若手社員がウォームビズを実践する際に「このあたりをそろえておけば間違いない」というスタイルを、松屋銀座の紳士部・MD課バイヤー・粟竹将氏への取材とあわせて探ってみた。ウォームビズスタイルにおける“勝利の方程式”を、ぜひつかんでいただきたい。

室温20度以下でも快適に過ごせる装いを

先発 「スーツ&ジャケパンは、“紡毛”を選ぶと暖かさ倍増」

オフィススタイルのカジュアル化が進んだとはいえ、やはりスーツ、あるいはジャケパン(ジャケット+パンツ)姿で仕事をしているビジネスパーソンが多数派だと思う。となると、まずウォームビズのために用意したい先発要員が、「紡毛(ぼうもう)」素材のスーツやジャケパンだろう。

紡毛とは、文字通り、ウールなどの繊維を紡いでつくった生地素材のこと。毛先がふわっと起毛するため、毛の間に空気が入り込み保温性が高まる。見た目にも暖かそうなのも特徴だ。

梳毛素材のジャケットに、ベストを着こんだ例。見るからに暖かそうだ (筆者撮影)

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梳毛素材のジャケットに、ベストを着こんだ例。見るからに暖かそうだ (筆者撮影)

もちろん、春夏をメインとしてオールシーズン使えるのは「梳毛(そもう)」と呼ばれる薄手で、毛足が短く、起毛してないなめらかな生地素材だ。

梳毛素材でも、厚手で総裏地ものなどを選べば冬でも十分着られるが、やはり暖かさより涼しさを感じさせる。

寒さが特に苦手というなら、真冬は控えに回していいだろう。

「紡毛素材の代表がフランネルやサキソニーといった素材。スーツよりもジャケットとパンツの組み合わせが多いですが、とても暖かい。秋冬用に考えるなら、一着持っているととても重宝すると思います」(粟竹氏)

セットアッパー 「スリーピースのベストは、まさにこの時期にベスト」

では、「秋冬用に紡毛のスーツを」……と考えているなら、スリーピースという選択もアリだ。

スリーピーススーツとは、ジャケット+パンツに加えて、ベストという布陣のスーツスタイルで、フォーマルな印象を与える。昨今のスーツスタイルはクラシックな装いが流行になったため、目にする人も多かっただろう。

そしてこのベストが、「防寒着」としても頼りになる。当たり前のことだが、ジャケットの下に同じ生地の服が一枚あるだけで、暖かさがアップする。加えて、前ボタンで着脱しやすく、少し暑くなってきたなと感じたら、ベストを脱いで「ジャケット+パンツ」のスタンダードスタイルでも使える利便性がある。

ベストは防寒着にもなり、動きやすさも確保

さらに、内勤でPCの前に座っているときなどでも効果を発揮する。ジャケットを着ていると暖かいが袖周りが邪魔になる。しかし、ジャケットを脱いで「ベスト+パンツ」スタイルになれば、袖口があいていて動きやすい。それでいて、胴回りは暖かさをキープできる。若手社員には少ないだろうが、脂肪がついたメタボ体形を隠すことにもなる。先発二番手だが実はエースのような存在だ。

「ただしスーツのベストは、丈が短すぎてベルトがまるまる見えてしまったり、あるいは長すぎて、ジャケットの裾から出たりすると、逆にだらしなく見えます。オーダーなどを考えるのも手ですが、いずれにしても試着してしっかりチェックしてから購入しましょう」(粟竹氏)

ワンポイントリリーフ 「中に着るニットは“カーディガン”がイチオシ」

スーツやジャケパンのインナーとして、ニットを着る。ウォームビズの基本ワザだ。糸を編み込むニットもまた、糸と糸の間に空気が入るため、着るだけでぐっと暖かくなる。シャツとジャケットの間をつなぐ中継ぎとして、一枚着込めば、うまく寒気をシャットアウトできるわけだ。

もっとも襟の形によってVネック、タートルネック、丸首のクルーネックなどの種類があるし、生地も薄手のハイゲージから、厚手のローゲージ、その中間のミドルゲージなどがある。「いったい、どれを選べばいいのか……」と、迷う方もいるだろう。もちろん、好みで選んでいいのだが、おすすめは「Vネックのカーディガン」だ。

「まずVネックならネクタイをしめても様になるし、なくてももちろん問題ない。加えて前をボタンでとめるカーディガンだと、ベスト同様に着脱がラクなので、体温調整がとてもスムーズにできる。さらに前にボタンがあるだけで、スリーピースのようなきちんとしたフォーマル感を醸し出せます」(粟竹氏)

生地を選ぶなら、薄手のハイゲージが基本。あまり生地が厚いとジャケットが着づらくなるうえ、カジュアル感が増してしまうからだ。色はグレーやネイビーが無難だが、差し色として明るめのブルーやオレンジ、赤などを選ぶのもいい。若々しいし、重く見えがちな秋冬の装いに軽さが出る。

また最近は、薄手のダウンジャケットをカーディガン代わりに着る「インナーダウン」スタイルも一般化してきた。粟竹氏は「どうしても着膨れしてしまうし、カジュアルに見えすぎるのであまりおすすめできない」というが、内勤の人や寒い場所にずっといる人にとっては重宝するアイテムだといえる。オフィスのロッカーに、ここ一番の切り札として置いておくのも手かもしれない。

高機能インナーは透けて見えることに注意

ロングリリーフ「機能性インナーはもはやテッパン」

ユニクロのヒートテックに代表される、着るだけで暖かくなる高機能インナー。もはや説明不要の冬の定番は、もちろんオフィスでも積極的に使っていきたい。シャツはもちろん、タイツとあわせてウエアで着れば、相当に暖かい。

ただし、オフィススタイルで、気をつけたいのが中に着たインナーが透けて見えること。

「白いシャツを着る方は、肌着が透けて見えるとちょっとかっこ悪い。できれば見えない工夫をしておきたい。最も透けない色は肌に近いベージュ。また最近は襟元が切りっぱなしになったタイプで、さらに透けにくい商品も出ている。いろいろ試すのがいいでしょう」(粟竹氏)

クローザー 「寒さに強く履きやすい、サイドゴアブーツ」

「抑え(おしゃれ)は足元から」という言葉もあるようにクローザーとしてあえて推したいのが、「サイドゴアブーツ」だ。

サイドゴアブーツはくるぶしまで覆っているため、暖かさが増す(筆者撮影)

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サイドゴアブーツはくるぶしまで覆っているため、暖かさが増す(筆者撮影)

サイドゴアブーツとは、くるぶし丈の革製ブーツで、紐ではなくサイドについたゴム布(ゴア)がついていて着脱しやすいのが特徴だ。

なぜ、これがウォームビズに最適かといえば、ずばり「暖かい」からだ。

「首、手首、足首など3つの“首”は動脈が通っているところ。ここを温めるとカラダ全体が温まりやすくなります。マフラーなどを首にあてるのはそのため。つまり、くるぶしまでしっかりと覆うブーツは、履くだけで暖かさが増します。

さらにサイドゴアブーツのいいところは着脱がラクなうえ、スーツなどのパンツを普通にはけば、くるぶし部分が隠れて革の短靴にしか見えないこと。かなり使い勝手がいいアイテムです」(粟竹氏)

ウォームビズにおすすめのオフィススタイルを紹介してきた。「まだまだ寒くない」といっているうちに、すぐに真冬はやってくる。気になるウォームビズの装いを早めに用意して、文字通りの“ウォーミング・アップ”を済ませておきたいものだ。

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箱田 高樹:カデナクリエイト

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