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2018.11.29

いつ飲む?どう飲む?コーヒーと健康ホントのところ

KenCoM編集部

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コーヒーと健康についての素朴な疑問を、KenCoM監修医・石原藤樹先生に答えていただく本企画。
Part2では、「健康にいいコーヒーの飲み方」「いつコーヒーを飲むのがいいの?」など、コーヒー好きなら知っておきたい豆知識をお届けします。

フィルター式?プレス式?、健康にいいのはどっち?

Q:コーヒーの淹れ方によって成分は変わるの?

A:若干変わります。
コーヒーには紙フィルターを利用する方法と、豆から直接抽出するエスプレッソのような淹れ方があります。香りやコクは直接抽出した方が強いのですが、それはコーヒーに含まれるジテルペンなどの油の成分によるものです。その主体は中性脂肪なので、コレステロールを上げる作用がありますし、軽微ですが発癌物質も含んでいます。
ジテルペンの多くは紙フィルターで濾過されるため、フィルターを使って入れたコーヒーの方が健康にいいと言えます。金属フィルターだとジテルペンを吸収できないので、紙のほうがおすすめです。

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焙煎の度合いによってもジテルペンの量は変わり、フレンチローストのように深煎りしたもののほうがジテルペンが多くなります。やはり抽出方法と同様、香りやコクが強いものほど健康とは遠ざかるというわけです。
ちなみにインスタントコーヒーは、コーヒーを抽出してからフリーズドライしたものなので、元の抽出方法によって成分が変わります。よって、抽出方法が同じであれば、インスタントでもレギュラーでもコーヒーの有効成分は変わりません。

Q:コーヒーと上手に付き合うならいつ飲むべき?

A:コーヒーに含まれる代表的なポリフェノールで、カフェインより多く含まれるのがクロロゲン酸という成分。クロロゲン酸は食後血糖値の上昇を抑えるというデータがあります。そのことから、食前に飲んだほうが効果的と言えます。ですが、コーヒーが健康によいという研究データはいつ飲んだかの区別はしていないので、あまり気にしなくていいでしょう。

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時間で言うと、不眠症の人はカフェインの覚醒効果を避けるため、夜寝る数時間前から控えたほうがいいと思います。カフェインの代謝は比較的早いので、そこまで時間をおく必要はないのですが、完全に抜けるまでには5~6時間かかるので気を付けてくださいね。

健康とおいしさ、両立は難しい?

濃くて香り高いコーヒーはおいしいですが、コーヒーに含まれるよくない成分によるものなので、健康をとるかおいしさをとるか、迷うところではあります。自分で淹れるなら、紙フィルターを使ってコーヒーを淹れたいところです。コーヒー粉を紙フィルターに入れた後、お湯を注いで20秒ほど蒸らしたり、お湯の温度を95℃前後の適温にするだけでもぐっとおいしくなるので、ぜひ試してみてくださいね。

次回12/6公開の記事では、「コーヒーでダイエットができるのか?」など、コーヒーの可能性について伺います。

監修医プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

▼参考文献

Coffee consumption and health: umbrella review of meta-analyses of multiple health outcomes

(文/KenCoM編集部)

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