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2018.09.29

野菜不足は麺で解消!?野菜あんたっぷりな広東麺【10分レシピ#56】

KenCoM公式:料理研究家・りんひろこ

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今週は「手軽に野菜がたっぷり摂れる料理」です。
厚生労働省が提唱する健康づくりの指標『健康日本21』では、1日の野菜摂取量目安を350gとしています。しかし、厚生労働省が発表した『平成28年国民健康・栄養調査(結果の概要)』によると、成人男女の平均野菜摂取量は1日276.5gと、70gほど足りません。
これらを意識して摂ることが大事になりますが、無理やりおかずを1品増やすのは難しいという方も多いでしょう。そこで、メイン料理にたっぷり野菜を使うことで解消してみてはいかがでしょうか?
今回は、しいたけ、たけのこ、豚肉、人参、白菜を炒めて、鶏ガラスープの素、醤油で味付け、とろみもつけた具を中華麺にかける『広東麺』を紹介します。

あったか野菜をたっぷりかける広東麺

この料理なら野菜をしっかり摂れますし、最近話題のファイトケミカルも豊富に摂れます。
ファイトケミカルが含まれている野菜は、水とともに煮出してスープにすると、ファイトケミカルが溶け出して吸収されやすくなるそうです。そこで今回は、カロテンを多く含むにんじん、イソチオシアネートやビタミンCを含む白菜、コレステロール値や血圧を下げるエリタデニンと骨を丈夫にするビタミンDを含むしいたけを活用します。
これらの具材を水で煮て、そのスープごと中華麺にかけて食べれば、野菜を一気に摂ることができますよ!

【材料】(2人分)

・豚こま肉 150g
・白菜 2枚
・人参 1/4本
・しいたけ 2個
・たけのこ水煮 40g

・ごま油 大さじ1

・中華麺 2玉
・水 700ml
・鶏ガラスープの素 大さじ1

A
・醤油 大さじ2
・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1/3
・オイスターソース(あれば) 大さじ1/2

・片栗粉 大さじ2
・水(片栗粉を溶く用) 大さじ3

・醤油 少々
・水(醤油と絡める用) 大さじ3程度

【作り方】

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1: 豚肉は千切りにし、白菜の葉の部分は一口大に、白菜の芯の部分は縦に3〜4等分にしてから3センチ程度の一口大に切る。人参、たけのこ、しいたけは薄切りにして一口大にする。

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2: フライパンにごま油を熱し、豚薄切り肉を入れて炒め、白菜の芯、人参、たけのこ、しいたけ、白菜の葉の順に加えて白菜がしんなりするまで炒める。

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3: 水、鶏ガラスープの素、Aを加えて2~3分中火で煮込む。その間に片栗粉を水で溶いておく。鍋に麺を茹でる用のお湯もたっぷりわかす。

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4: 3の鍋にたっぷり水をいれて表示通りに中華麺を茹でてから、ザルにあげて水気をきり、どんぶりに入れる。水大さじ3杯と醤油少々を上からかけておく(こうすると上のあんとなじみが良い)。

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5: 一度火を止めてから3の水溶き片栗粉を加え、よく混ぜた後再び火をつけてグツグツさせる。そこから1分間以上しっかりと煮る。

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とろみがついたら4の上から流しかける。

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ウズラの卵を入れればさらに栄養バランスよし

あんかけ系の麺は好みがありますが、とろみがお腹の中でも長く温度を保ってくれるので、身体の芯から温まってきます。
秋から冬にかけて、身体が冷えがちな時には食べてみるといいでしょう。
また、ウズラの卵(茹で)をお好みで加えると、さらに美味しくなりますよ。

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著者プロフィール

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■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。