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2018.09.16

これで雨の日も大丈夫。レザースニーカーのお手入れ術

KenCoM編集部

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秋の長雨という言葉があるように、何かと雨の多い季節が到来。
靴を大事にはきたいならば、どうメンテナンスすべきか詳しく知っておきたいですよね。
レザースニーカーなど革素材の靴のメンテナンスと雨の日のケア、長期の保管方法について、靴のプロフェッショナルであるリーガル日本橋の店長・渡辺徹さんにお伺いしました。

渡辺 徹(わたなべ・とおる)さん

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リーガル日本橋 店長・渡辺 徹さん
お客様の足に最も適した商品をご提供する靴のプロフェッショナル。お洒落で快適な靴の提案だけでなく、お客様のライフスタイルを創造したシューケアや修理等の知識も豊富。

これで長持ち!雨の日のケア方法

予防にはワックスやスプレーが効果的

革靴であれば、つま先にワックスを塗って光らせるというのが1つあります。
膜をつくって光らせると水弾きが良くなり、光沢もでるので高級感もUPしますし、キズなどにも強くなります。
スニーカーなどには撥水スプレーが良いですね。
あらかじめ雨が降るとわかっているときは、出掛ける前にスプレーを吹きかけていきましょう。

もし靴が濡れてしまったときは…?

万が一、靴にスプレーをかけていなくて濡れてしまったとき重要なのは、素早く水分をとること。これが最優先です。
乾いた布で靴の外側と中側の両方を拭き、靴用の乾燥剤を入れてください。
専用の乾燥剤だと中にシリカゲルが入っているので、新聞紙の約10倍という強力な力で水分を吸いとってくれます。

そして、次の日に日陰干しにしてください。
日陰干しにすることで、中までカラッと乾燥するので快適にはくことができます。
キャンバスであれ、レザーであれ、天日干しは素材が乾燥してしまうので絶対にNGです。

プロが直伝! How to レザースニーカーケア

START:用意するもの

・靴専用の消しゴム
・汚れ落としクリーナー
・靴クリーム
・靴専用クロス(古いシーツやTシャツなどで代用可)

STEP1:表面の汚れを落とす

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スニーカーはハードにはく方が多いので、まずは汚れをしっかり落とすのがポイントです。
シューレースを外して、あるようでしたら靴の中にシューキーパーを入れてください。
その後、靴表面の汚れを靴専用の消しゴムで落としていきます。

STEP2:汚れ落としクリーナーでふく

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靴専用クロス、もしくは古くなったTシャツやシーツなどの切れ端に汚れ落としクリーナーをとり、優しくなでるように靴全体に塗ります。
特にスニーカーのベロの部分に汚れがたまりやすいので、注意しながらふきます。

STEP3:靴クリームで仕上げる

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この靴の場合、本体はネイビーですがステッチは白なので、色が移らないよう無色の靴クリームを選びます。
無色であれば何色のレザーにも使えるので、万能でおすすめです。

もし補色がしたいときは、靴と同色のクリームを選んでもらうと色落ちしにくくなります。
全体にまんべんなく塗るとレザーが保湿され、潤いが戻ってきます。

もしお持ちであれば、最後に除菌・消臭ミストや撥水スプレーを吹きかけるとより良いです。

保管するときは高いところへ!

靴を休めるときは、中に木製のシューツリーを入れておくのがおすすめです。
木が湿気を吸ってくれて、防虫・防カビ効果もあります。

また、日本は湿気が多いので、風通しの良いところに保管するのもポイントです。
梅雨や夏の時季は玄関も湿気があるので、靴箱であれば上段に置くのが、靴によって良い状態の保管方法になります。
靴箱に除湿剤が入っているとより良いです。

また長期保管の場合には、風通しが良く、湿気の少ない高い場所が良いので、クローゼットやタンスの上に置くよう心がけてみてください。
靴のケアと保管方法を知って、大事な靴を長くはいていただければと思います。

(取材協力/リーガル日本橋、撮影/古家祐実、取材・文/KenCoM編集部)