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2018.09.16

5STEPで簡単!靴の寿命をのばすHow to 革靴ケア

KenCoM編集部

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靴のお手入れと聞くとどうしても難しいイメージがありませんか?
やり方がわからないこともあって、そのままでも良いなと誰もが思いがち。
つい忙しい毎日に追われ、怠ってしまう革靴のメンテンナンスですが、ひと手間かけることでグッと靴の持ちが良くなるのです。
どうメンテナンスすべきなのか、靴のプロフェッショナルであるリーガル日本橋の店長・渡辺徹さんにお伺いしました。

渡辺 徹(わたなべ・とおる)さん

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リーガル日本橋 店長
お客様の足に最も適した商品をご提供する靴のプロフェッショナル。おしゃれで快適な似合う靴の提案だけでなく、お客様のライフスタイルを想像したシューケアや修理などの知識も豊富。2018年7月、店内にお手入れ専門の「シューケアステーション」がオープン。お客様の靴購入後のライフスタイルを創造し、磨かれたきれいな靴を履く楽しさを提案します。

プロが直伝! How to 革靴ケア

START:用意するもの

・ブラシ(できれば2種類)
・汚れ落としクリーナー
・靴クリーム
・古いシーツやTシャツなどの古い布
・グローブシャインのような靴専用クロス(古い布で代用可)

STEP1:たかがブラシと侮るな! 革はブラッシングが命

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まずは、何と言ってもブラシですね。こまめにブラッシングをすることで革が活性化します。
シンプルですが、とても大事です。
密度が濃くて毛足が柔らかい馬の尻尾を使用したブラシと、ハリがある豚毛のブラシの2種類があり、用途によって使い分けています。
ほこりを落とすときは、細かいほこりがはらえる馬のブラシを使います。

時間がないときは、朝の出勤前にさっと豚のブラシをかけるだけでも効果的です。

もし余裕があるときは、お手入れ前に靴紐を外して靴の中にシューキーパーを入れると革も伸びて、細かいところまでほこりがとれます。

STEP2:汚れ落としクリーナーで汚れを除去

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古くなったTシャツやシーツなどの切れ端に汚れ落としクリーナーをとり、優しくなでるように靴全体に塗ります。
少し曇るくらいまでが目安で、これでブラシでとれなかった汚れと古いクリームを除去します。
革靴だからといってツヤ出しのクリームばかりを塗っていると表面に膜ができてしまい、その状態で歩行すると屈曲部分のヒビ割れの原因にもなるんですね。
このステップで革をまっさらなすっぴんの状態に戻します。

STEP3:栄養と光沢を与えるためにクリームを塗る

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クリームを塗るのには2つ目的があって、1つは潤いを与えること。
もう1つは、クリームには蝋が入っているのでブラッシングすると光沢がでるんです。

クリームの色は無色でもいいのですが、もし靴に目立つ色落ちがあるときは同色のクリームを塗るといいでしょう。
革より少し薄い色からはじめると安心です。
かかとなど目立たないところから塗り、紳士靴であれば片足にコーヒー豆1つくらいの分量が目安になります。

STEP4:仕上げにブラシとグローブシャインで磨き上げる

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クリームを塗った後、再度ブラッシングをすることで均一にかつ余分なクリームを排除し、栄養が行き渡るという効果があります。
毛先に残ったクリームで色移りする可能性があるので、革靴の色にあわせて、黒用・茶色用のブラシはそれぞれ専用のブラシを用意して使い分けるのがベストです。
このときのブラシは、ある程度力を入れて前後にしっかり磨き上げることでキレイで自然な光沢がでます。

次にグローブシャインで全体を磨き上げます。
グローブシャインのような靴専用クロスがない場合は、繊維の細かいタオルやTシャツなどで代用可能です。

STEP5:紳士たるもの靴の中も万全に!

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最後にウェットティッシュで靴の中を掃除します。特につま先部分は汗や汚れがたまりやすいので、注意してください。
汗はカビの原因にもなりますし、靴の中からダメージが進むこともあるので月に一度は掃除するのがおすすめです。

これで大事な靴の寿命もUP!

お手入れをしないと革も乾燥して、ヒビ割れや色落ちの原因になってしまいます。
今回お伝えしたSTEP1〜5のフルコースのメンテナンスは、月1〜2回ほどして頂くのが理想です。
靴が光っていると高級感がありますし、靴が華やかに見えますので、ぜひお手入れをして好きな靴を大事に長くはいて頂けると嬉しいですね。

(取材協力/リーガル日本橋、撮影/古家祐実、取材・文/KenCoM編集部)

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