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2018.09.20

健康+α!仕事に活きる食事の摂り方とは?【ごきげんパフォーマンスアップ#1】

kencom公式:トレーナー・サトウ未来

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こんにちは! パフォーマンストレーナーのサトウ未来です。
普段は企業向けに「カラダカエル」というプログラムで、社員の皆さんの身体とメンタルを整える方法をお伝えしています。
この連載では、「健康もいいけれど、どうせなら仕事にも活かしたい!」という方に向けて、心身のパフォーマンスアップ方法を紹介していきます。

記念すべき第1回は、生産性を下げないランチのお話!

食事だけでもパフォーマンスは変わります!

仕事中に、多くの人がパフォーマンスの低下を実感するのが「眠気」です。
これは、寝不足や病気の有無など色々な要因が絡むため、もちろん単純化はできません。しかし、最近1つの要因としてよく話題にあげられるのが食生活になります。
特に体調が悪いわけでもなく、病気などの心配がないのに毎回眠気が襲って来るという方は、食生活から見直してみるのも一つの手です。

ランチの甘いものが眠気の一因かも

特に注意したいのが、お菓子やジュースなどの嗜好品や、白米やうどんといった糖質が多めの食材。これらを過度に摂りすぎると、糖尿病とまではいきませんが血糖値のコントロールがうまくいきません。
結果、食後から血糖値が急上昇してしまい、それを下げようと膵臓からインスリンというホルモンが過剰に出るので、今度は血糖値の急降下が起こるのです。

これは「かくれ血糖値異常」などと言われ、眠気以外にも頭がぼーっとしたり、めまいや集中力の低下につながる場合もあります。

ではどうしたら、この現象を抑えることができるのでしょうか。
甘いものは我慢できても、白米やうどんといった主食を完全に抜いてしまうのは、栄養面で見てもよろしくありません。

まずはGI値が低い食品を選ぼう!

最も手軽に行えるのが、GI値の低いものに置き換えることです。これは炭水化物が体内で分解されて糖になるまでにかかる速さを数値化したもの。数値が低いほど、消化に時間がかかる=血糖値の上昇が緩やかになる、ということを表します。
つまり、同じ麺を食べるにしても、うどん(GI値62)よりもおそば(同46)の方が、血糖値の上昇が抑えめであるため、眠気などが起こりにくくなるのです。

とはいえ、全てのGI値を覚えておくのは難しいものです。また、調理法によっても変わるので、ざっくりと食材を比較して「歯ごたえのあるもの」「色が白くないもの」の方が低いと考えると一つの目安になるかもしれません。

デキる人は食べる順番にも気をつける!

食事を変えるのがなかなか難しい人は、食べる順番を変えることから始めてみるのもいいでしょう。
ご飯などの主食よりも先に、食物繊維の多い野菜や、スープなどの水分を摂っておくと、物理的に炭水化物の消化は遅れていきます。

また、自分が何を食べると眠気が起こりやすいのかを把握するのも大事。なぜなら消化にはかなり個人差があり、パフォーマンスは変わりやすいからです。
もちろんその他の理由もからんでくるので一概には言えませんが、1週間ほど気にしていると、ある程度自分が何を食べると眠くなるか分かってきます。それらの食べ物を他のものに変えたり、食べる順番を最後に持って来るなどして、工夫してみるといいでしょう。

置き換えと食べる順番で、パフォーマンスアップを狙おう

いかがでしたか?ランチは、ストレス解消であったり純粋に好みで選ぶのももちろん否定しません。それも、自分のやる気を上げる大事なことだからです。
ですが、毎日のように眠気や集中力の低下などに悩まされているならば、ちょっと試してみるのも良いと思いますよ。

もちろん、食事に関係なく強い眠気などが出る方は、病院に行ってしっかりと調べてもらいましょう。自分の健康を自分自身で守るのも、パフォーマンスアップの秘訣ですから!

著者プロフィール

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■サトウ未来(さとう・みく)
パーソナルトレーナー、エステティシャン。企業に向けた、社員の肉体改善プログラム「カラダカエル」にて、意識変容・行動変容を促す新しいスタイルのプログラムを提供。自身が学生時代に激太りを改善した経験を元にした、無理のない指導に定評がある。現在も企業研修などを中心に活動中。

参考文献

(取材・文/KenCoM編集部 撮影/村上タケシ)