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2018.08.02

ママの“家族のために”はありがた迷惑!? 「自分のこと後回し」は不要か

ウーマンエキサイト

ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事「家族旅行で疲れるママ…原因は自分にアリ!? 私が気づいたこと」で、ママがしがちな“自己犠牲”に関するアンケートを実施。

© buritora - stock.adobe.com

参照元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1532657646228/

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普段の生活で、ママたちが「家族よりも、つい自分を後回しにしてしまう」エピソードが集まりました。

■90%のママが「自分を後回し」にしている!

© polkadot - stock.adobe.com

参照元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1532657646228/

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今回のアンケート内の質問「子どもを優先して、自分のことを後回しにしていると感じますか?」について、ママたちの47%が「すごく感じている」と回答。「やや感じている」が43%で、程度の差はあるものの、「自分のことを後回しにしている」と感じている人が90%にのぼるということがわかりました。

Q. 子どもを優先して、自分のことを後回しにしていると感じますか?
すごく感じている 47%
やや感じている 43%
感じていない 10%
その他 0%

パパももちろん「自分を後回し」していると感じることはあるでしょう。ただ家事や子育てをメインに担当しがちなママにとって、「子ども優先」は日常茶飯事なのかもしれません。

「家族のために、自分を後回しにしてもしてあげたい」とママが思ってしまうのは、どんなときなのでしょうか。そして、ママたちはそれに対して満足しているのでしょうか?

■自分を後回しにしてしまうのは、●●のとき

©shirohige - stock.adobe.com

参照元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1532657646228/

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今回のアンケート「自分のことを後回しにしていると感じるのはどのようなときですか?」という質問に、ほとんどの人が挙げたのが「食事」。

ちゅいママさんも、「ホテルの朝食バイキングに行った際、子ども優先にしてしまうがために、自分がなかなか食べられない」というエピソードを紹介していました。ママたちにとって外食はとくに「子どもを優先させないと!」という気持ちが働いてしまうようです。
外食、家食問わず、食事のときはいつも自分後回しです。外食では夫が少し協力してくれますが、それはそれで「普段何もしないくせに!」と腹が立つ。夫からしたら厄介な嫁かもしれません。

ほかにも「ラーメン屋に行くと麺が必ずのびる」「夕食に自分だけ遅れる」などの意見も。

最初は何もできない赤ちゃんですが、成長に合わせて手が離れていきます。でも食事時に親が目を配らずすむようになるまでには、ある程度の年月が必要。

外食では、「子どもが食べ物をこぼしたりしないか」、「ほかのお客さんに迷惑を掛けていないか」と、心配になり、余計手をかけてしまうということも。また小食の子どもの場合には、「声を掛けながら見てあげたい」という気持ちも強くなり、より一層自分が後回しになるようです。

また朝は、ご飯の支度、子どもの準備、自分の準備など分刻みでやることがいっぱい。だから「朝ごはんを家族に食べさせて、結局時間がなくなって自分は抜きで出掛ける」というコメントもありました。急いでいる日に限ってハプニングが起きたり、想定していたよりも時間がかかったりするもの。ママ…、毎日お疲れさまです!

■ママが我慢している日常のあたり前のこととは

食事以外では、どんなときに「自分を後回しにしている」と感じるのでしょうか。その多くが、日常生活であたり前にやっている習慣でした。

お出かけのときの身支度。毎日のごはん。お風呂、子どもは丁寧に洗ってあげるけど自分は雑に終わる。

朝、顔を洗ってない日々が続いているとき。(まだ子どもが3ヶ月で、早朝の泣き声・授乳から1日が始まるので、顔を洗わないまま家事に取りかかってしまう)

便秘になったとき。トイレに入ってもドアの前で大泣きされ、落ち着かないので出るものも出ない…。

日焼け止め、虫よけは子どもに絶っっ対塗るけど、私は塗り忘れたり。子どもの髪は絶っっ対乾かすけど、私は乾かす時間なし。食育は大切だと思っているので、食事は一緒に座って食べます!

もしかしたら、この記事を読んでいるママにも思い当たることがあるのではないでしょうか。筆者はおおいにありました。腰痛・肩こりがひどい状態のときにお風呂にゆっくりつかれず、悪化したこと。なかなかトイレに行けず、薬を服用しなければならなくなったことなど。

いまとなっては「そんなこともあったなぁ」なんてのんびりした気持ちで思い出せますが、当時は「なんで私だけ!」と、関係ない夫に不満をぶつけていました。我慢が続くと、いつか不満が爆発してしまうものですよね…。

生活習慣以外にも、次のような自分の余暇や仕事をセーブしているママも。自分の楽しみまで後回しにしてしまうと、気分転換できず、フラストレーションがたまっていきそうです。

・録画したドラマを見られないとき(テレビを子どもに譲る)
・子どもの生活に合わせて仕事をする(ほんとは私だってもっとバリバリ働きたい!)
・自分の洋服をまったく買わないシーズンがある

■自分が優先にした家族にイライラする?

食事やお風呂といった生活習慣、仕事、そして余暇にわたって、自分のことを後回しにしたり、やりたいことをセーブしたりするママたち。今回のアンケートでは、その積み重ねによってママたちに不満が生まれていることがわかりました。

そして「自分のことより優先した家族」に対してイライラしたり、「自分を後回しにしてしまう自分」にモヤモヤしてしまったり…。

仕事から帰ってきて、急いでご飯を作っているとき。こどもがゲームをしていると、イラっとする。

子どもが朝起きてから、3食のご飯、遊び、昼寝、風呂、就寝と、それぞれすべて子どもペースで…。自分がやりたいことが、後回しでまったくできなくてイライラする。

その一方でこんな意見のママもいました。

ストレスや疲れがたまっている状態で子どものお世話や家事をするときに(犠牲になっていると)感じます! 専業主婦なので、ひどいとそんな気分で丸一日過ごしてる日もあります。普段なら「自分、がんばってる!」と自己満になるところがすべて不満に…笑

たしかに、そのときの自分の疲れ具合や体調、気分によって感じ方が変わってくるものなのかもしれませんね。ずっと満足に感じていられたらママは気分よく、家庭もうまく回る気がします。しかし、そうはいかないのが人間の心理。“不満に感じてしまったとき”、どのように自分の感情と折り合いをつけていけばいいのでしょうか。

■ママの自己犠牲は、家族にはありがた迷惑なのか?

ちゅいママさんが記事でしみじみと言っていた「ひとりよがりの自己犠牲は子どもにも夫にもありがた迷惑なだけ」という言葉。

ちゅいママさんのお母さんとの思い出から、「家族のため」と思ってしていることが、じつはひとりよがりな自己犠牲だったと気付いたといいます。アンケートでも、こんなコメントがありました。

(自分を後回しにしていると思うことは)あまりないです。我慢するとイライラがたまり、結果的にあまりよくないかなと思い、子ども優先ではありますがやりたいようにやっています。

ママがストレスを抱えない程度に、自分の“家族にしてあげたい”という欲求とバランスをとる。こんな簡単そうにみえることが、どうしてできないでいるのでしょうか。

■強迫観念に囚われるママたち

アンケート内の「家族のためにつくす“いい妻、いい母”像に囚われていると思うことはありますか?」という質問には、「たまにある」47%、「すごくある」31%で、計78%のママが「ある」と答えていました。

Q. 家族のためにつくす「いい妻、いい母」像に囚われていると思うことはありますか?

たまにある 47%
すごくある 31%
ほとんどない 14%
全くない 8%
その他0%

いい妻でいること、いい母でいることを、ママたちはどのように意識し、行動にうつしているのでしょうか。そこにはママの葛藤も浮き彫りになってきました。

洗濯を干していても、かたづけをしていても呼ばれたらなるべく行くようにしている。だって育児書に『ちょっと待ってて、はあまり言わない方がいい』って書いてあったから…。自己肯定感を下げるとかだったかな。
でも結局自分のことが全然できない!と感情の決壊がおこり、嫌な思いをさせることが多く…。今回の記事、何だかんだ目からウロコ。そんなママ嫌だよね。

365日休みがない、と思っている時点で“犠牲になっている”と思い込んでいる。だけど、本当に休みがない。1人だけバタバタと動いているとバカみたいって思う。だけど、仕事や学校やバイトをがんばってるんだから私がやればいいんだって思っています。
だけど、イライラして当たり散らしちゃう私はまだまだダメで、「なんで私はこんなんなんだろう」と毎日、思います。

■「自分がやらなければ」を止めるとどうなるの?

ママの長年やってきた習性や考え方は、ちょっとやそっとでは変えられないもの。しかも、それが「家族のためにプラスになる」と思っていたものならば、なおさらではないでしょうか。

でも、もしママがいい妻、いい母でいようと家族を優先することで、我慢しすぎたり、イライラしたり、家族にあたってしまうようになるなら、それは見直してもいいことかもしれません。

ママの家族を想うやさしさが生んだ行動なのに、ママにとっても、家族にとっても気持ちよく生活できなくなるならば本末転倒になってしまうから。アンケートに寄せられたコメントに、こんなエピソードがありました。
前は子ども優先で自分をあと回しでしたが、自分優先にすることにしたら、なんとダンナが「子どもと妻ファースト」になり何でもやってくれるようになりました! ふしぎー。

ママは、ついつい「自分がやらなければならない」と思ってしまうものかもしれません。でも、家族はひとりじゃない。ママができなければ、ほかの家族が補ってくれるものかもしれません。ママががんばる“家族優先”のためには、ママが笑顔でいるための“自分優先”の時間も必要なんだろうと思います。

いま、もしかして子どもに付きっ切りでお世話しなければならない時期かもしれません。でも、子どもも少しずつ成長していきます。それに合わせてできることがどんどん増えていく。そんなタイミングもみながら、そしてパパとも話し合いながら、ママの「やらなくちゃ」と思っている線引きが変えていけたらいいですね。

Q. 自分のことを後回しにしていると感じるのは、どのような時ですか?
回答数: 57
(アンケート集計期間:2018/7/19~2018/7/24)

(古口春菜)

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