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2018.08.12

浴びすぎに注意!シミ・シワができ、皮膚がんになってしまう理由【紫外線の脅威①】

KenCoM編集部

目が痛いほどの日差しが照りつける夏。その時に気になるのが紫外線ですが、予防策なしに浴び続けると、将来の肌に大きな影響をもたらすかもしれないってご存知ですか?

今回は、その紫外線にまつわるちょっと怖いお話。皮膚科医の中﨑恵美先生に、紫外線による脅威と、対策をすることの大切さを教えていただきました。

中﨑恵美(なかざき・えみ)先生

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emiスキンケアクリニック松濤院長/日本皮膚科学会皮膚科専門医/日本レーザー学会認定医
2000年に埼玉大学医科大学卒業後、東京医科大学皮膚科入局。その後、都内などの大手美容皮膚科に勤務する傍ら、北里東洋医学研究所病院にて漢方研修を行う。2016年には、emiスキンケアクリニック松濤を開院。

紫外線が及ぼす怖い影響

最も恐れるべきは、皮膚がん

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中﨑先生「紫外線は、身体になくてはならないカルシウムを作るのに欠かせないビタミンDを合成したり、殺菌作用もあるなどいい面がある一方で、浴びすぎてしまうことで悪い影響もあるため対策が必要なのです。なかでも最も怖い影響としては、皮膚がんが挙げられます。

これにはいくつか種類があるのですが、紫外線をトリガーとして発生するとされている、覚えていただきたい皮膚がんは3つあります。それが、基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がんとメラノーマ(悪性黒色種)です。それぞれの特徴について簡単にご紹介します」

基底細胞がん

日本人に最も多いとされる皮膚がんで、皮膚の最下層にある細胞から発生するがん。発生場所は、頭と顔の中心部が多い。40歳以上で発症することが多い。初期症状としてはほくろのようなできもので、数年かけて大きくなっていくと中心部が凹んで、その周りが隆起してくる。

有棘(ゆうきょく)細胞がん

基底細胞がんについて多いと言われている皮膚がんで、皮膚の中間層の細胞に似た形態をしたがん。発生場所は様々で顔、手、背中などにできる傾向にある。女性よりも男性の発症率が高く報告されている。初期症状は、かさぶたと赤い湿疹のようなもの。進行していくと潰瘍化したり、カリフラワーのような形態になり、強い痒みを覚えることもある。

メラノーマ(悪性黒色種)

紫外線などによって日焼けをするときに働くメラニン細胞から発生するがん。人種ならば白人の発生率が最も高い。発生場所は様々で体幹、下肢、足の底、粘膜など。初期症状は、シミのようなもので気が付きにくいが、だんだんと大きくなっていく場合が多い。リンパをはじめ、皮膚、肝臓、脳などに転移することが多く、他の皮膚がんに比べて死亡率も高い。

中﨑先生「以上が紫外線を受けたことが少なからず影響していると思われる皮膚がんです。しかし、中には遺伝的な原因によるものもあるので、一概に紫外線だけが原因とは言い切れないのですが、日ごろから対策することはとても大切です。具体的な対策方法については、後述しますね」

やけどなどの皮膚炎症を引き起こす

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中﨑先生「皮膚がんに次いで注意したいのは、紫外線による炎症です。それによってもともと持っている皮膚のバリア機能が著しく低下し、ひどい場合はやけどのような症状になってしまいます。その場合はすぐに病院に行きましょう。

最近は自分でケアできるようなアイテムもありますが、間違った方法で行うと治りが遅くなってしまうこともあります。赤くなり痛みがある場合は病院に行き正しい処置を受けることをおすすめします。

肌がかさついたり、ザラザラしたという程度であればご自宅でのケアでも十分回復できます」

シミ・シワ・たるみ…老化を早める

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中﨑先生「美容を気にする女性にとっては、“老化”というのは怖いワードですよね。最近では男性で気にされる方も増えてきています。その原因となるのが紫外線の中のUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)になります」

UVA(紫外線A波)

肌の深いところにまで届く紫外線。窓やガラスを通ってしまう。肌のコラーゲンや繊維芽細胞(ヒアルロン酸などを作り出す)を傷つけるため、シワやたるみの主な原因になる。

UVB(紫外線B波)

UVAよりもエネルギーが強い紫外線。肌の表面で吸収され、損害を与える。日焼けをしたときに赤くなったり、メラニンが増えてシミやそばかすができたりするのは、このUVBが原因。

中﨑先生「これらの紫外線波によってメラニンが生成されるのは、肌を紫外線から身を守ろうとして起こる現象です。また、紫外線は老化の原因になることだけでなく、長時間・長時期に渡って浴び続けてしまうことで、皮膚がんを引き起こす可能性が高まります。

年齢を重ねるごとに免疫機能は下がり、肌の回復機能も正常に動かなくなってきますので、歳をとるほど肌の紫外線ケアはしっかりと行うべきです」

次の記事では、紫外線対策をチェック!

ここまで、紫外線がもたらす脅威についてご紹介してきました。
紫外線対策なんてしてない!という方ほど、この機会にぜひ改めてみましょう。
紫外線を浴びたことは、長年の積み重ねると皮膚がんのリスクを高めてしまったり、老化を早めてしまうことになってしまいます。
次の記事では、具体的に紫外線の対策方法をお伝えしてきます。

参考文献

(撮影・取材・文/KenCoM編集部)

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