栄養士が厳選！カラダが喜ぶ美味しい手土産～和菓子編～

暑中見舞いのシーズン。友人宅へお呼ばれされたとき、お仕事で取引先に伺うとき――そんなときに持参したいのは、相手が喜んでくれる手土産ですよね。

そこで、KenCoMの連載「和ごはん」でお馴染みの栄養士・圓尾和紀さんに、栄養士の観点から、カラダに優しく美味しい和の手土産を厳選してもらいました。

実家への帰省や取引先への挨拶、友人宅への訪問時など、手土産を渡す相手に合わせて選んでみましょう！

“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

圓尾さん「こちらの大福は、砂糖の代わりに低GI食品として注目を集めるアガペシロップを使用しており、血糖値が気になる世代の方にもおすすめです。また、餡に使う小豆は農薬・化学肥料不使用の有機栽培で作られたものを使っていて、つぶ餡か、なめらか餡の2種。自然で優しい甘さが舌の上でとろけますよ！皮もアクもこしていないので、小豆の皮に含まれる食物繊維などの栄養素もとることができます」

圓尾さん「餡の中に生チョコレートが包んであります。餡には種類があり、小豆、白手亡豆、かぼちゃ、抹茶の４種類に加えて、その時々に合わせて、いちごや紫芋など季節に合わせた味が加わるのだそうです。また、卵や乳製品は未使用なので、これらのアレルギーを持つ方も安心して食べられます。見た目がカワイイので、女性への手土産にも喜ばれますよ！」

圓尾さん「白金本気だんごは、南魚沼産コシヒカリの玄米を使った玄米だんごが特徴。通常の白米を使っただんごよりも血糖値が上がりづらく、糖質を代謝してくれるビタミンB1も豊富です。また、すべてその場で手で焼いてくれるのも嬉しい限り」

圓尾さん「このお店の楽しいところは、甘い味としょっぱい味のお団子が全26種類もあるところ。毎回違うお団子を選んだり、お気に入りを寄せ集めたり、相手の好みを考えながら選ぶ楽しさも味わえます！」

圓尾さん「昔ながらのくず餅は、実は発酵食品です。そして植物性乳酸菌を豊富に含んでいるため、お腹にも優しいんです。また、保存料や添加物も一切使用していないので、これながら手土産として安心して持っていけます。プルプルとした食感のくず餅に、きなこと黒蜜をかけていただくのですが、この量も絶妙で最後まで美味しくいただけます」

圓尾さん「豊富な食物繊維を含む上質な寒天を存分に味わえるあんみつです。船橋屋の寒天は、伊豆七島産を中心に厳選した天草から作られています。滑らかな餡と、オリジナルの黒蜜の優しい甘さが、ほっとした気持ちにさせてくれます」

圓尾さん「一般的なおはぎは、もち米を使ったものが多い中で、こちらはうるち米の特別栽培玄米を熟成させた“寝かせ玄米”を使用しています。寝かせ玄米は、今女性を中心に話題の食物です。白米に比べて食物繊維が豊富で、便秘解消やダイエットにもよいとされています。そして、何よりもこのおはぎの味がとにかく美味しい！砂糖は、ビタミンやカリウム、カルシウムが豊富な粗糖を使っている点もカラダが喜ぶポイントです」

圓尾さん「実はこのお店は、おむすびがメインのお店なんです。和菓子というテーマからはそれてしまいますが、ここの寝かせ玄米のおむすびもカラダが喜ぶ手土産としてはぜひおすすめしたい逸品です。味がたくさんあるので、色々なものを買っていって食べ比べるのも楽しそうです」

圓尾さん「江戸時代から続く豆菓子屋さんです。色々な豆の種類が豊富に揃うのが魅力。タンパク質やミネラル、食物繊維など、選ぶアイテムによって変わるので、その時々によって組み合わせを変えて渡したりもします。単品でも購入できるので、ちょっとしたお返しや、差し入れなどにもぴったりなんですよね」

圓尾さん「カラフルなパッケージで、目で見て楽しめるのもいいですよね。上の写真は、豆源で実際に人気の上位3種です。左は抹茶。和三盆糖の上品な甘さにの中にほんのり抹茶の苦みが感じられる一品です。中央は、「青海苔」「きざみ海苔」「海老」の３種類が入った磯風味。カルシウムも豊富です。右は梅落花。梅しその風味がさっぱりとしていて夏でも自然と手が伸びます」

圓尾さんに栄養学的な観点と、個人的にも気に入っているというカラダが喜ぶ和菓子を選んでもらいました。

「確かあの人はダイエットしていたな」など、渡す相手のことを考えて選ぶと、おのずと選ぶべきものが見えてきます。

相手が喜ぶお手土産を持っていけるとよいですね。

（写真／各店舗提供　取材・文／KenCoM編集部）