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2018.07.11

大人の男性には新品の「真っ白な服」が必要だ|35歳からの「清潔感を作る」5つのルール

東洋経済オンライン

人気スタイリスト・大草直子さんがアラフォーからの男性にすすめたい服とは?(写真:梅谷秀司)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/226812?utm_source=deschl&ut

人気スタイリスト・大草直子さんがアラフォーからの男性にすすめたい服とは?(写真:梅谷秀司)

大人気のスタイリスト・大草直子さん。その新刊に登場したご主人との2ショットが素敵で反響を呼んでいる。


前回前々回の記事で30代、40代と少しずつ体型が変わる中での女性のファッションについて取り上げたが、外見が変わる中で服装に困るのは男性も同じ。

そこで今回は、大草さんに男性ファッションについてインタビュー。「白はとにかく新品で! よれているシャツが素敵に見えるのは20代まで」など、アラフォー世代に必須の5つのルール“男性編”を紹介します。

歳を重ねた男性を素敵に見せる色

ルール① とにかく迷ったらネイビーを着ておく

――30代半ば以降の女性たちからは、「同世代や年上の夫のファッションにどうアドバイスをしたらよいのか、自分のこと以上に頭を悩ませている」という声も聞きます。年齢を重ねて変化を感じるようになってきた男性のファッションにコツはありますか。

そういえば、先日のイベント会場でも同じような相談がありました。まず言いたいのは、とりあえず迷ったら、ネイビーのトップスを着るべきということ。ネイビーは、歳を重ねた男性を素敵に見せる色だと思います。

実は女性よりも、男性の体型変化のほうが激しいですよね。また、顔の額縁にあたる髪型の変化もファッションに影響を与えます。女性と同じで、若いときと同じで良いということはないのです。

ルール② 白はとにかく新品にしておく

――アップデートが必要ということですね。清潔感がありつつ堅苦しく見えない、年齢にマッチする服装を望んでいる方が多いようです。

ネイビーのほかでは、“白色”を身につけるときに徹底して気をつけるべきことがあります。それは、とにかく新しいものにしておくということ。

中に着るTシャツも、上に羽織るシャツも、白色の洋服が少しよれていて素敵というのは20代まで。新しくて、洗いたてのものを用意してください。とにかく、“一点の曇りもない白”でないといけません。

襟の中が汚れてきて、頑張っても落ちなくなってしまったら、「部屋着」にスライドさせても良いくらいなので、そこから逆算して購入する値段を考えるといいと思います。

――値段が高いけれど古くよれた白より、多少安くても新しい白がよいということですね。確かに白は汚れやすいですし、手ごろな価格のほうが安心して着られるという人は多いかもしれません。

Tシャツについては、その起源を考えるとわかりやすいかもしれません。Tシャツは、元々は肌着が変化したものですから、すぐによれてきてしまうのは当たり前なんです。長い間、大切に着るために作られた洋服ではない、“肌着”だと考えれば、男女ともに、白いTシャツはつねにアップデートしておかないといけないというのも理解しやすいのではないでしょうか。

30代、40代の男性で、白い服がうっすら汚れているなんていうのは、絶対にダメ。男性は、年齢を重ねると貫禄や余裕が出てきますが、歳を重ねるにつれて、清潔感が減っていくことは現実に多いのです。そこはファッションで補わないといけない。だから、とにかく白がきれいなものにしておくことがいちばん大切なんです。

Tシャツを1枚で着るというファッションは危険

ルール③ 夏場に1枚で着るなら、Tシャツではなくポロシャツを

――先ほど、女性よりも男性のほうが体型変化は激しいという話がありましたが、その点でも気をつけることはありますか?

きちんと身体を鍛えている人でなければ、Tシャツを1枚で着るというファッションは危険です。シャツの上にジャケットかシャツを重ねたほうが良いでしょう。

先ほどお話ししたとおり、Tシャツの起源は肌着なので、肌着で歩いても格好良いかどうか、客観的に考えてみるといいと思います。

――「迷ったらネイビー」というルールがありましたが、紺色であっても、Tシャツ1枚というのはやめたほうが良いということですね。

そうですね。ネイビーでも引き締まった身体の持ち主でなければ、Tシャツ1枚はやめたほうが良いかと思います。ウールやカシミヤのニットを重ねたり、シャツを重ねたりするほうが素敵に見えるはずです。真夏でどうしても薄着にしたいということであれば、ポロシャツのほうがゆとりがあるので、良いですね。

ルール④ サイズは必ずジャストサイズで ピチピチでもダボダボでもダメ

――確かに、Tシャツよりポロシャツのほうがゆったり着られる印象がありますね。サイズ感は、ぴったりピチピチではなく、やや大きめでゆったりしたほうが良いのでしょうか?

確かに、小さめでピッタリしたものではないほうが良いですが、だからといって大きめのものを着たら、「着せられている印象」になってしまうので、そこはきちんとジャストサイズを選んだほうが良いと思います。

若いときは、大きめのTシャツやダボダボのパンツでも可愛く見えるけれど、歳を重ねるにつれて、知性を感じるようなファッションに変化させていったほうがマッチしますね。

ルール⑤ スーツは色と素材とサイズ感で3年おきに見直しを

――男性ファッション、ビジネスという面で考えると、平日はスーツだけという方も多いと思います。

大草直子さん(撮影:梅谷秀司)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/226812?page=3

大草直子さん(撮影:梅谷秀司)

スーツに流行は必要ありませんから、自分の年収の何%などと、決めて買うとよいかと思います。あまり若いときから高級なスーツを着るのも不相応だし、かといって、年齢を重ねてからあまりにも安いものを着るのも似合わなくなってしまいますので。

スーツは名刺以上に自分を表す面があると思うので、自分に見合うものを何枚かそろえて、1つのものだけが劣化しないように、2日連続で着ないこと、を守っていれば大丈夫ではないでしょうか。

――以前のインタビューで、男性の洋服は数年おきに見直してアップデートするべきという話をされていたのですが、スーツも5年おきにチェックすることが必要でしょうか?

5年はちょっと長いと思いますよ。立場も変わっていきますし、3年おきに見直すと良いのではないでしょうか。買うときに、もし3年で「卒業」させても仕方ないと思えるくらいのお値段を考えておくのが良いと思います。

男性ファッションは、色と素材とサイズ感、その3点において見合ったものになっていれば素敵に見えると思います。あとは、今は機能素材なども充実しているから、そういう点で選んでも良いですね。

妻から夫へ、嫌われない的確なアドバイス方法は?

――女性から旦那さんへ、スタイリングする工夫など、何かオススメの言い方はありますか? あんまり口うるさく言っても嫌がられてしまいますよね。

一度その洋服を着てもらって、写真を撮ってみるのはどうでしょうか。そして、少し客観的に自分を見て、ご主人に判断してもらう。本当に似合っているかどうか。自分を客観的に見ることって難しいですから。

もし古い洋服をアップデートできていない場合は、「あなたの今のキャリアと、自信と、仕事の役職やステージに、この洋服は本当に合っていると思う?」と考えてもらう。ご夫婦で一緒に考えたうえで、選択と決断を繰り返していくことが大切だと思います。

「3年前、5年前のあなたとは違うんじゃないかしら?」など、階段を上がっているのだから、という伝え方が良いかもしれませんね。歳を重ねることは、マイナスではなくて、プラスなものですから。

実はわが家でも、夫は洋服を大切にとっておく人なので、ずっと着ていない洋服も捨てないんです。放っておいたらずっと保存されているので、話し合って、だいたい5年くらいで、寄付したり、お友達にあげたりしています。

自分のファッションアイテムを見直すということは、「今の自分にこれは合っているのかどうか」という問いかけをして、選択と決断をすること。似合わなくなったら「あきらめる」「卒業する」ということも大切。これは男性にも女性にも言えることです。

男性ファッションは、シンプルで清潔感があれば大正解

私の個人的意見になりますが、実は、あまりおしゃれすぎる男性には興味がないというか、今まで一度もファッショナブルな人に惹かれたことがないんです。見ているのはファッショナブルであるかどうかよりも、自分の体型に合っているか、どこかにインテリジェンスが感じられるか、白に清潔感があるかどうかということなんです。

男女、カップルで出掛けるシーンでは、男性がシンプルなほうが素敵に見えると感じます。

いちばん華やかなボールルームでの、男性の正装はタキシードですよね。あれはドレス姿の女性をより際立たせるための洋服なんです。靴もエナメルの靴を履くことになっていますが、それは革靴に使われている靴墨でドレスの裾を汚してしまわないようにという配慮から。いちばんの正装シーンと同じで、お互いを思いやっている、女性への配慮が感じられるカップルは素敵だな、と思いますね。

――大草さんのお話をお聞きしていると、普段思っている以上に、ファッションと精神はリンクしているものと感じます。

私がファッションの仕事をしているからというのもあると思いますが、やはり、自分の洋服を丁寧に考える人は、いろいろな選択や決断の場面でもそうなのではないかなと思います。

たとえば靴ひとつとっても、高級なものだけではなく、自分に似合う堅牢なものを選び、きちんとケアしている人は信頼できるという印象を持つことが多いです。靴磨きが日課になっているというのは、物を大切にできる人だったり、フレッシュな気持ちで出勤できる人だったり。心当たりのある方も少なくないのではないでしょうか。

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藤村 美里:TVディレクター、ライター

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