2018.06.30
季節の変わり目の不調を癒す新ショウガと豚肉の甘辛煮【身体が変わる10分レシピ#44】
今週は「体調を維持しつつ痩せる手助けをする料理」です。
梅雨のじめじめした時期は湿度が高い上に気温の変化も激しく、体調を崩しがちです。そんな時には身体を温める食材がピッタリ。
身体を温める食材といえばショウガが有名ですよね。ちょうど初夏の今は新ショウガが出回り始める時期。今回は、この新生姜を使ったレシピをご紹介します。
新ショウガの後ひく美味しさを味わい尽くす甘辛煮
ショウガに含まれるジンゲロールは血管を拡張させて血の巡りを良くする為、血行を改善して冷え性や肩こり、頭痛、血液循環、むくみなどの改善が期待できるそうです。また、その強い殺菌作用により、食中毒を予防する働きもあります。
このジンゲロールは加熱するとジンゲロンやショウガオールという成分に変わるのが特徴。ジンゲロンは中枢神経を刺激し、エネルギー代謝を促したり、強い抗酸化作用もあります。
ショウガオールはジンゲロールより強い血行促進作用があり、身体の痛みをとったり胃腸などの臓器の血行を改善して体を中から温める効果が期待できますよ。
今回は、そんな新ショウガを豚肉とともに甘辛煮にしてみましょう。
【材料】(2〜3人分)
・新ショウガ 80~150g(お好みで)
・豚ロース肉(薄切り) 200g
・つまみな(カイワレなどでもOK なくてもいい) 2~3つかみ
・ごま油 少々
A
・酒 大さじ2
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ1
【作り方】
1: 新ショウガは洗って皮目の汚れているところを包丁でこそげとってから、できるだけ薄切りにする(分厚いと辛みが強くなる)。豚ロース肉は食べやすい大きさに切る。
2: フライパンにごま油を熱し、新ショウガを入れてしんなりするまで炒める。
片方に寄せて豚ロース肉をなるべく広げながら入れていく。
3: Aの調味料を加えて、煮汁が少なくなるまでしっかり炒める。
あればつまみなを加え、さっと炒め合わせたら火を止めて器に盛り付ける。
ごはんが進む、クセになる甘辛さ
甘辛い味付けにショウガのピリッとした辛みで、ご飯が進みます。
また、お酒のおつまみとしても重宝しますよ。
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著者プロフィール
■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。