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2018.05.02

メタボと診断されたら何をする?【教えて!保健師さん#2】

KenCoM編集部

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保健師の白田千佳子さんに教えてもらう、メタボ予防と改善のコツ。
2回目は、メタボと診断された後に始まる「特定保健指導」のお話です。

「指導」と聞くと、ちょっと身構えるかもしれませんが、実際何をするのかは気になるところ。
どんなことをするのか聞いてみました。

特定保健指導ってなにをするの?

―やむなくメタボリックシンドロームと診断されたらどうすればいいんでしょうか?

(白田さん)『特定保健指導』の案内が企業や健保から来ますので、それに従って生活改善の指導を受けていただきます。
まず、産業医や保健師、管理栄養士が初回面談を行い、食事や運動といった面から生活改善に向けたフローを一緒に考えます。

面談の際によくあるのですが、「指導」といわれるせいか、怒られると思って来なかったり、ちょっと怪訝そうな顔で来たりする人がいますが、そういう場ではないので安心してください!

保健指導と聞いて苦手意識は持っていませんか?(イメージです)

保健指導と聞いて苦手意識は持っていませんか?(イメージです)

―初回面談では、どんな話をするのでしょうか?

(白田さん)特定保健指導は生活習慣改善を目的としていて、結果として現体重の約5%を落とせるように、といった目標設定をしています。

こうした基本的なことに加えて、私は「退職後にどんな生活をしたいですか?」と聞いて、その人の人生プランや仕事の悩みなど、ちょっと視点を変えてその人のことを知っていきます。

―何か意図があるのですか?

例えば『将来は物価の安いマレーシアなど海外に移住して、のんびり過ごしたいな』という人もいて、病気をすると出費もかさむし、治療優先でそれどころではなくなるかもしれない。だからこそ今から生活改善をしましょう、という切り口からアドバイスをします。

パーソナルな話から目標を膨らませることで、少しでもモチベーションを持続してくれるといいなと思っています。

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なりたい自分をイメージして、今の生活を改善する

―将来をイメージすると、病気のリスクを何とかしたいと思えてきそうです。

(白田さん)特定保健指導で大切なのは、みなさんが「セルフケアができるようになる」ことです。

人が見ているからがんばるでは、どうしても長続きしません。セルフモニタリングをして、体重が増えてきたと思ったら、食事を調整したり、運動を始めてみたりと、自発的にできるようになるのがゴールなのです。

そこで、まずは小さな目標から立てていきます。

いつまでもかっこいいと言われたいものです(イメージです)

いつまでもかっこいいと言われたいものです(イメージです)

―いきなりジムに通ったりしないのですか?

(白田さん)そんなことは私自身も無理です。笑

食べ過ぎであれば、食事制限する日を1日でも多くする。
運動不足であれば、10分でも運動する日をつくる。

最初の一歩は、今の生活の中でできることをプラスアルファで取り入れるぐらいでなければ続ける気力がもちません。

小さな積み重ねが大切なんですよ。

生活改善は1日にしてならず。小さなスタートから!

▶︎今回のポイント
・メタボリックシンドロームと診断されたら特定保健指導が始まる
・指導は専門家が生活改善を一緒に考えてくれる
・面談では怒られない
・将来の自分と今の自分を比較する

今回は、特定保健指導と向き合うための心得を教えてもらいました。
今のままの生活を続けていて将来を描けるのか?と改めて考えてみると、なにか改善点が見つかるかもしれませんね。

次回は具体的な生活改善のポイントをご紹介します!

(取材・文 KenCoM編集部)

白田 千佳子(しらた・ちかこ)さん

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大学卒業後はIT企業に就職し会社員として5年間勤務。その後、聖路加看護大学に学士編入。2011年協会けんぽ千葉支部に入社し、保健師として7年間勤務。2018年4月より株式会社リンケージにて勤務。主に健保組合加入者を対象に「オンライン特定保健指導」や「オンライン禁煙プログラム」等の提供をしており、保健事業全般に携わっている。