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2018.04.06

飲食の運搬は任せろ!食道の働き【働く臓器#2】

KenCoM公式:漫画家・SoNo

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漫画「働く臓器」では、普段近すぎて意識することが少ない身体の中で働く臓器たちの仕事ぶりを紹介していきます。第2回は食道です。

食道は咽頭(喉仏あたり)から胃手前までの約25cmほどの細長い筋層の器官で、食べ物の通りに道になります。最近話題の「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」も、その一因は食道の働きにあります。
一体どんな仕事をしているのでしょうか?

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●■ちょい足し解説■●

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食道は、食べ物がやってくると不随意運動(自分の意思では動かしたり止めたりできない動き)である蠕動 (ぜんどう)運動で胃まで逆流させずに運んでいくのが仕事です。
この運動があるおかげで、ヒトは横になっていてもスムーズに食べ物を胃に送り届けることができます。

胃との合部分には下部食道括約筋と呼ばれる筋肉があり、胃から胃液や食べ物が逆流するのを防いでいます。ここが弱ってくると、胃液が食道に逆流して炎症を作る「逆流性食道炎」を発症する場合もあります。

また、漫画で紹介している嚥下機能が年齢によって低下すると、軟口蓋や喉頭蓋がうまく機能せず、食べ物が気管に入ってしまう事態が発生します。その結果、「誤嚥性肺炎」を引き起こし、最悪の場合死に至るケースも。
機能が弱って来たと感じて来たら、水分が少ない食べ物、喉にくっつきやすいもの、こんにゃくのようにツルリと喉に飛び込みやすいもの、小さいものなどを食べる際には注意しましょう。

▲●主な病気●▲

逆流性食道炎、食道アカラシア、食道がん

■前回の記事はこちらから

著者プロフィール

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■SoNo(その)
美味しいもの好きのイラストレーター・漫画家。小説・漫画・映画・ドラマなどエンタメ全般を対象に楽しみながら健康になるヒントを探っていきます。

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