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2018.02.11

自転車乗りなら知っておきたい。自転車が守るべき交通ルール【自転車で行こう!#5】

KenCoM公式ライター:山下晃和

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歩くスピードよりも速く、自動車やオートバイよりも遅い自転車。その曖昧な存在から交通ルールがおろそかになることも多いと思います。
今回は、自転車の交通ルールの基本的な部分に触れつつ、そのマナーについて一緒に考えてみましょう。
ちなみに日本国内と海外では、左側通行と右側通行で違っていたり、ヘルメットが義務になっている国などもあったり、ルールがまったく違うので、この記事では日本のルールに限定します。(2018年現在)

自転車乗りが覚えておきたい基本的なルールや法律はこれだけ!

自転車は「軽車両」だということを意識しましょう

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道路交通法上では、自転車は「軽車両」に分類されます。歩行者でもなく、車両でもありません。これらの二つのルールに当てはまらないということを念頭に置いておきましょう。
車両とついているだけに、通行する場所は「車道」が基本になります。つまり自動車やオートバイと同じ道を走るのが正しいのです。とはいえ、車のようにど真ん中を堂々と走れません。軽車両が走る場所として指示されているのは車道の中央より左側です。側溝などがある箇所も多いので、ギリギリでなくてもかまいません。
都市部であれば自転車走行ラインが増えつつあるので、その上を走行すると安心でしょう。また、「自転車歩道通行可」の標識があるところは、歩道を走ることもできます。

車と同じ方向で走る事が、安全の第一歩

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自転車は、車道の中央から左側を通行することになっています。これはもちろん、車が走る方向と同様の向きでの話です。片側一車線の中央部分まで出てしまったり、右側を通行したり(逆走)すると、罰金が科せられる場合もあります。
自動車は誤って逆走をしてしまうと大きな事故になりますが、それは自転車でも同じこと。
車線の反対側に目的地がある場合は、押し歩きして横断歩道かUターンできるところを利用し、正面衝突しないように気をつけましょう。

安全を最優先する運転を心がけましょう

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安全運転のための注意としては、前回ご紹介したフロントライトの夜間時の点灯はもちろん、他にも二人乗り運転の禁止、飲酒運転の禁止があります。よく飲み会などの後に、自転車に乗って帰る方がいますが、これが思わぬ事故に繋がることも多いもの。
自転車はそれほど重くないので、押し歩きで帰るか、置いて帰るようにしましょう。

また、都市部の自転車で非常に多いのが信号無視、一時停止無視、傘差し運転などです。すべて罰金が科せられることもあるので、気をつけてください。雨が降っているときはレインウェアを着るほうが安全です。自転車用のウェアやポンチョもあるので参考までに。
懲役や罰金があるから注意するのではなく、これらのことをしたら、事故の可能性が増え、困る人が居るので、みんなが安全に通行できるようには何を守るべきかを再確認する必要があります。

ここ最近多いスマホを見ながらの運転

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スマートフォンなどの携帯電話を見ながらの運転も禁止事項に入ります。ちょっとメールを確認するだけ、地図を確認するだけと思っても、後続車からすると危険です。いったん降りて停車し、前後の安全を見てから、歩道や車通りのないところに避けて確認するようにしましょう。また、スマートフォン、音楽プレーヤー問わず、耳にイヤホンやヘッドホンを付けて走行することも禁止です。

ルールを守って楽しい自転車ライフを!

このように分かっていても、ついついやってしまう行為は、大きな事故を誘発してしまう可能性もあります。自転車は「軽車両」であり、スピードが出ている状態で歩行者と接触すれば、大怪我をさせてしまう可能性があるということを理解して、どんな時も安全に気をつける必要があります。

著者プロフィール

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■山下晃和(やました・あきかず)
1980年生まれ。ファッションモデル。雑誌、WEB、カタログなどのライターとしても活動。海外22ヵ国と国内合わせて35,291kmを駆けた旅サイクリストでもある。著書「自転車ロングツーリング入門(実業之日本社)」。2017年に自転車とキャンプの旅フェス「BIKE&CAMP」の実行委員長を務める。フィットネス関連の仕事も増えてきたので、NASMというスポーツトレーナーの資格を取得。趣味は、独り旅、登山、トレイルラン、MTB、サーフィン、トライアスロン、野球、ウエイトトレーニング、読書、オフロードバイク、四駆でドライブ。