2018.02.16
身体をじんわりポカポカにする最強の技・Matty式足ツボマッサージ
疲れた時に受ける足ツボマッサージは、最高に気持ちがいいですよね。
しかも終わったあとは、なんだか身体がポカポカするという経験はありませんか?
そこで今回は、数々の著書を持ち、予約の取れない足ツボ師として知られているMatty先生に、自宅で簡単にできる「冷え性」に効く足ツボマッサージを教えていただきました。
Matty(マティ)先生
台湾で修業を積んだのち独立。各国の足ツボを学び、自身の経験を落とし込んだ独自のスタイルを確立し、現在では、有名人もお忍びで通い、最も予約の取れない足ツボ師として人気を博す。東京・目黒にて施術を行うほか、各地での講演会も好評を得ている。著書には『Matty式 足ツボ 10分解毒マッサージ』『Matty式 足ツボ 症状別 7日間プログラム』(ともにワニブックス)、『Mattyのまいにち 解毒生活』(講談社)など多数。
足ツボって、そもそも何?
「ツボ」というと、1点のポイントのようにイメージされる方が多いのではないでしょうか?実はそうではなく、骨に一番近い末梢神経のことです。足ツボマッサージは、その末梢神経を刺激することで、そちらにつながっている内臓の機能がよくなると考えられているものです。
なぜ「冷え性」にもいいの?
足ツボによって内臓の動きを促したり、老廃物を出すことで血液の流れがよくなるため、冷え性の改善が見込めるのです。
足ツボは解毒のようなもので、刺激された内臓が活発になったり、血流がスムーズになることで、たまっていた老廃物が尿として外に出ようとします。そのためその排出を促す必要がありますので、マッサージのあとには、必ず白湯(お湯)を一杯(約200cc)飲みましょう。体温と同じ温度のものを飲むことがポイントです!
※医師より水分制限のある方は注意してください。
Matty式「冷えに効く」足ツボマッサージのやり方
■準備
足を清潔にして、マッサージがしやすいようにクリームを塗っておきます。クリームは保湿効果の高い「尿素20%以上」のものがおすすめ。お風呂で行う場合は石鹸でOKです。
☆注意☆ 満腹時は避けましょう!
食事の後は、消化のために血液が内蔵に集中しているときです。消化がきちんと終わっていないまま足ツボを行うと、十分に消化しきれずに気持ちが悪くなってしまうこともあります。必ず食後1時間は避けるようにしましょう。
■ツボの押し方
ツボを押すときは「もうこれ以上押せない!」というところまで押しましょう。さらに押しながら指を移動させるときは、その力を弱めないことが必須。
また左足から押していきます。これは私の経験上から言えることなのですが、左足からマッサージをすると自然と右足も温まっていきますので、より効果が期待できるのです。
それでは、実際に「冷え性」に効果のあるツボを押していきましょう!
冷え性に効くツボはココ!
冷え性を改善するために、マッサージするべき箇所は、以下の絵の緑色の部分です。
参照元:『Matty式足ツボ10分解毒マッサージ』『Matty式足ツボ症状別7日間プログラム』
参照元:『Matty式足ツボ10分解毒マッサージ』『Matty式足ツボ症状別7日間プログラム』
参照元:『Matty式足ツボ10分解毒マッサージ』『Matty式足ツボ症状別7日間プログラム』
上記を踏まえて、「冷えに効くツボ」8箇所を押していきます。
基本的な足ツボの流れとしては、体内の老廃物を輩出する「腎臓・膀胱」をはじめに行い、その後は、頭から足先に向かってマッサージします。ですので、以下の順番も守ってください。
①腎臓(中心~内くるぶし下)
解毒のツボと言われているのが腎臓と、次に紹介する膀胱のツボで、体内のごみ箱の役割を果たしています。まずはこの解毒のツボを押して、身体の中のゴミをカラにします。
足裏のちょうど真ん中あたりに腎臓のツボがありますので、指の腹を使って、かかとに向かって真っすぐ下げていきます。かかとの盛り上がりの部分で内くるぶし側に滑らせます。ここは尿管につながるツボです。
②膀胱(内くるぶし下)
膀胱のツボ押しは、①の腎臓と毎回セットで行ってください。それによって老廃物が尿として排出しやすくなります。
ツボは、内くるぶしの下にある骨下の部分です。手は「グー」の形にして指の第一関節で刺激していきます。スタート地点からかかとのほうに向かって押し滑らせます。硬くなっている場合は入念に行います。
③大脳(親指の腹)
命令をつかさどる部分です。
人差し指の第二関節を使って、足の親指の腹を「上から下へ」押し滑らせます。繰り返すときも必ず「上から下」に行ってください。
④首(親指の内側)
頸椎には、副交感神経(体のコントロール室)がある場所で、ここがトゲトゲすると冷えにつながります。ここを刺激して温めることで、頭に行く血流がスムーズになりますし、イライラの解消にもなります。
親指の付け根の内側を、人差し指と中指で挟み、左右にまわすようにします。一番痛みを感じる部分だと思いますが、繰り返し行ってください。
⑤心臓(薬指のつけ根の骨下)
左足にしかないのが心臓のツボです。ここを押すことで、心臓のポンプを強くして、血流を促します。
薬指のつけ根の骨下にあたる部分で、ここは親指の腹の1/2を使って力を入れて押しましょう。
⑥子宮・生殖器(内くるぶし下の半円)
ここを温めると身体全体があたたかくなっていきますよ。
足の内側のくるぶしの下半分がツボです。人差し指の第二関節を使って半円を描くように何度も往復させます。
⑦上身リンパ(くるぶし外側) ⑧下身リンパ(くるぶし内側)
冷えているとむくみが発生してしまうのですが、その軽減につながります。
くるぶしの外側が上身リンパ、くるぶし内側が下身リンパです。親指でなぞるようにして押していきます。
マッサージの効果をさらに高める方法
足ツボの効果をより高めるために、知っておきたいティップスをご紹介します。
お風呂でやる
お風呂につかればそれだけで身体が温まりますので、より効果的です。さらに“お風呂に入った時にマッサージする”という習慣化がしやすいですよね。それに、いちいちクリームを塗る必要もなく、身体を洗う石鹸で済んでしまいますので、一石二鳥です。
終わったあとには、一杯の白湯を飲む
これは繰り返しになりますが、実はとても大切なことです。
足ツボの後は、老廃物を出す必要があり、その役割を担うのが白湯です。
一杯というのは、だいたいコップ1杯(200cc)程度。また、なるべく体温と同じ温度のものを飲むことで効果が格段に上がります。
寒いからと言って熱すぎるものを飲むと、胃がやけどをしてしまい不調につながりますし、冷たいものを飲むと、水分補給だと身体が勘違いして吸収されてしまうため、排出されにくくなってしまいます。
そのまま寝る
温まった身体のまま就寝すると、翌日の朝もポカポカになります。
ただし、せっかくマッサージを行っても裸足のままで冷たい床の上にいれば、当然身体は冷えていきます。
マッサージのあと、すぐに寝られないというときは、必ず靴下を履くなどして、冷やさない努力をすることも意識していただきたいです。
簡単マッサージで「冷え」を撃退!
Matty先生の「冷え性」改善足つぼマッサージ、いかがでしたでしょうか?
毎日のお風呂で足つぼマッサージをしたあとに寝れば、効果も高まりそうです。
また、次の記事では、オフィスなど、思い立ったときにすぐにできる「冷え性」改善のお助け裏技を教えていただきました。
足ツボができない場所でも大丈夫!
(取材・文・撮影 KenCoM編集部)