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2018.02.12

たった10分でぽかぽか!つらい「冷え」を改善する『血管のばしストレッチ』#2

KenCoM編集部

前項では、血管の硬さをやわらかくすることが「冷え」の改善に効果的だということがわかりました。

ここでは実際に『血管のばしストレッチ』の正しいやり方を、考案者である家光素行先生に教えていただきます。

家光素行(いえみつ・もとゆき)先生

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立命館大学 スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授

【プロフィール】
筑波大学大学院医学研究科博士課程で博士(医学)を取得。運動生理ならびに生化学の専門家として、科学的根拠に基づくトレーニング方法の開発に貢献する研究に従事。アメリカ心臓学会発表賞、日本高血圧学会優秀論文賞、日本運動生理学会若手最優秀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞している。

『血管のばしストレッチ』の正しいやり方

それでは具体的にやり方をご紹介します。

まず前提として、以下の5つの各ストレッチを左右30秒ずつ、1日2回(朝と夜)行いましょう。
1回10分、1日では20分の計算です。

また注意点があります。ここは守っていただきたいポイントです。

★注意点
・呼吸を止めない
・痛みを感じない範囲で行う
・持病がある方は、医師に相談の上で行う

(1)ふとももの血管を伸ばす

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①正座の姿勢から両手を前について、片方の足を後ろに伸ばします
②ふとももの付け根が伸びていることを意識します。腰は曲げずに、顔は正面を向きましょう。つま先は立てないように注意

(2)ひざの血管を伸ばす

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①片方の足を前に出します
②両手で前に出したほうのひざを押さえます
③反対側の脚をゆっくり曲げながら腰を引きます。ひざ裏が伸びていることを意識します

(3)ふくらはぎの血管を伸ばす

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①正座の姿勢から、片方の足を立てます
②両手をひざの上に置いて、反対側の脚を軽く開きます
③胸をふとももにつけるように体を前に傾けます。ふくらはぎからアキレス腱までがしっかり伸びるはずです
このとき、かかとが浮かないように注意しましょう!

(4)ふともも(表)&スネの血管をのばす

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①正座の姿勢から両手を後ろについて、片足を伸ばします
②反対の足のかかとをお尻につけます。このとき足先はまっすぐにします。この体勢がきつい場合は、ふとももの表側とスネが伸びていればOK。お尻は浮かさず床につけた状態です

(5)ふともも(裏)の血管をのばす

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①仰向けの姿勢から片方の足を両手で抱えます
②ふとももをおなかに近づけます。ふとももの裏がのびていることを確認しましょう

『血管のばしストレッチ』で「冷え」とおさらば!

「冷え性」の改善が見込まれる『血管のばしストレッチ』。

1日2回(朝と夜)で各10分だけでよく、自宅で簡単にできてしまうのもうれしいですよね。
これでつらい「冷え」に悩まされることがなくなれば、もう寒い冬だって怖くありません!

血管を柔らかくすることは血管年齢を下げ、体が若返るとも言われています。

「冷え」にお悩みの方はもちろんですが、健康的で若々しい身体にするために、『血管のばしストレッチ』を朝起きてからと寝る前の習慣にしてみてはいかがでしょうか?

(取材・執筆 KenCoM編集部)

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