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2018.01.21

ママチャリからスポーツ車へ!自転車の選び方教えます【自転車で行こう!#2】

KenCoM公式ライター:山下晃和

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「自転車」と一言で言っても、その種類は多種多様。普段はいわゆるママチャリを乗られている方が多いと思います。
しかし、こだわった自転車に乗ると運動効率アップはもちろん、気分的にも上がるもの。そこで問題になるのが、自転車の選び方。
今回はどんな自転車が自分にふさわしいか、その選び方をお伝えします。

自転車選びは自分のライフスタイル判断から

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最近の自転車ブームのおかげもあり、自転車の種類は驚くほど増えました。
しかし、そのおかげで自転車を選ぶのも大変に。そんな時に頼りになるのが自転車屋さんです。
実は、自転車屋さんに行くと、何が欲しいかさえ分からない方のためにレクチャーをしてくれます。
今回はそのレクチャーと同様に、まずは自分が行きたいところや、乗る場所、どういう時に乗りたいかを5W1Hで判断しましょう。
そこに合わせる形で、自転車の種類や長所、短所を考えるのが最も選びやすい方法になります。

【When】自転車にいつ乗りますか?

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自転車を使うタイミングはいつでしょう? また、乗りたくなるのはいつでしょうか?

例えば、通勤通学に使いたいという方、休日の運動の代わりに乗りたいという方、連休を使ってどこか遠くに行きたい方。
それぞれのイメージがあると思いますが、それを明確にすることが一番でしょう。自分の生活の中からいろいろな事例を挙げてみて、それに当てはまるもの、省けるものを選ぶことで自転車の車種は狭まっていきます。

【Where】どんな場所で自転車に乗りたいですか?

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この場所も重要な要素の一つです。舗装路があるところを走りたいのか、遊歩道など細い道を走りたいのか、公園や河原などの砂利道も走りたいのか、山の中のトレイルを走りたいのか。

自転車という乗り物は人力であるものの、ポテンシャルの高い存在。意外とさまざまな場所に行けてしまいます。
自分自身で行きたい場所、走るイメージができる場所を考えることで、さらにあなたに合った自転車が絞られてくるでしょう。

【who】自転車に誰と乗りたいですか?

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これは意外とシンプル。何人かの友達でツーリングしたいのか。それとも独りで走りたいのか。

大勢で走る場合は、やはり周りの方々が持っている自転車の種類に合わせるのが一番でしょう。相談もしやすいですし、比較的同じペースで走るのには、似たような車種である方がラクだからです。

【what】自転車はどんな種類があるのでしょうか?

ここが本題です。今まで考えてもらった条件を思い浮かべながら、どの自転車がいいかを決めていきましょう。
今回は代表的な3種類のスポーツバイクをご紹介します。

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まずは舗装路を速く走るためのレース用バイク、『ロードバイク』です。

ハンドルがドロップハンドルという弧を描いた形になっていて、細いタイヤのためアスファルト向けです。変速ギアがたくさん付いていて、車体も軽いため平地や下り坂はものすごいスピードが出ます。
ただし、ブレーキはサイドプルブレーキといって、緩やかに止まるためのモノなので、早めの判断が必要です。ブレーキの効きを優先するのであればディスクブレーキが付いたロードバイクもあるので参考までに。

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次に、舗装路も走りやすく、ちょっとした段差や砂利道といった荒れ道も走れるオールマイティーさがウリのバイクが『クロスバイク』です。

ハンドルがフラットバーといって、まっすぐになっているのでポジションが前傾し過ぎずに楽に運転できます。またブレーキがVブレーキというしっかり止まるモノが多いため、安全に乗れます。変速ギアもロードバイク並にあるものや、街で乗るのには必要最低限のギアが付いているものがほとんど。
一番、初心者向けだと思います。

これにカゴが付いたバイクがコミューター。ママチャリと同様にバッグ類を持たなくていいため、通勤や通学、買い物に便利です。

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そして、最後は山やトレイルが得意とする『MTB(マウンテンバイク)』。

公園などの土道も砂利道も、段差も乗り越えられるサスペンションというショック吸収バネが付いているモノ。ハンドルもクロスバイク同様にフラットバーで、幅があるためコントローラブル。

ディスクブレーキというもっとも止まるブレーキが付いているモノが多く、ガツンと止まるため初めは慣れが必要でしょう。それでも、ストップが強いため安全です。

【How】自転車にどんなスタイルで乗りますか?

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これで自分のライフスタイルに合わせて絞るとだいたいどういったバイクが向いているかが分かると思います。
ゆっくりいろいろなところを巡って走ってみたいのか、それともスピードを出して、トレーニングやダイエットの一貫として乗りたいのか。

これは元々スポーツをやっていたか、否かにも影響してくると思います。学生の時や、社会人になってもある程度、定期的にスポーツをしている人であればバランス、コア(体幹)、筋力もあるためスピード走行ができると思いますが、全くの初心者であれば、スピードよりも安全に扱える車体を選ぶほうが良いと思います。

慣れてきたあとにステップアップしても遅くはありません。

自転車屋さん選びもライフスタイルに合わせて

これで、自分が欲しい自転車がだいたい選べるようになったと思います。

ちなみに、自転車屋さんにも車種別に得意、不得意のお店があるので、最後はインターネットや雑誌などで一番合っているお店を調べてみましょう。
家から近いからという理由よりも、こんな風な自転車ライフをしてみたいと思った方、憧れる方が通っているお店のほうが結果的に長く付き合える自転車に出会えるものです。

楽しくて、自分が満足するカッコイイ自転車をぜひ見つけてくださいね。

著者・トレーナープロフィール

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■山下晃和(やました・あきかず)
1980年生まれ。ファッションモデル。雑誌、WEB、カタログなどのライターとしても活動。海外22ヵ国と国内合わせて35,291kmを駆けた旅サイクリストでもある。著書「自転車ロングツーリング入門(実業之日本社)」。2017年に自転車とキャンプの旅フェス「BIKE&CAMP」の実行委員長を務める。フィットネス関連の仕事も増えてきたので、NASMというスポーツトレーナーの資格を取得。趣味は、独り旅、登山、トレイルラン、MTB、サーフィン、トライアスロン、野球、ウエイトトレーニング、読書、オフロードバイク、四駆でドライブ。