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2017.12.29

おせちにも普段の作りおきにも大活躍!基本の筑前煮【男の和ごはん#17】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

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お正月を前に、新年を祝うご馳走や、おせち料理の準備に忙しい時期です。「おせちまではちょっと……」という方でも、三が日をゆっくりと過ごすために“作りおき”があると便利ですよね。そのどちらにも使えるのが筑前煮です。

たんぱく質豊富な鶏肉といろいろな野菜やきのこ、こんにゃくなどが入った筑前煮は、栄養バランス的にも優良なおかず。食生活が偏りがちな年末年始にあると嬉しい料理ですね。

基本の筑前煮

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筑前煮は、その名の通り元々は「筑前国=九州北部」の郷土料理です。具材には鶏肉、そして「にんじん」「れんこん」「こんにゃく」と「ん」の付くものがたくさん。これは「運が付く」にかけて、縁起を担いだものだそうです。

冬に旬を迎えるごぼうなどの根菜類は食物繊維たっぷりなので、野菜不足になりがちなお正月の栄養を補ってくれますよ。

【材料】(2人分)

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・鶏もも肉 1/2枚(150g)
・にんじん 70g
・ごぼう 60g
・こんにゃく 1/3枚
・れんこん 80g
・しいたけ 3枚
・ごま油 大さじ1
(A) 水 1/2カップ
(A) 醤油 大さじ2と1/2
(A)みりん 大さじ2
(A) 酒 大さじ2
(A) 砂糖 大さじ1

*今回は絹さやを彩りに添えています。お好みでご用意ください。

【作り方】

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1:鶏もも肉は食べやすい大きさに切る。

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にんじん、ごぼう、れんこんは乱切りにする。しいたけは石づきを取って4等分か6等分にする。

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こんにゃくは食べやすい大きさに手でちぎるか、スプーンでこそげとる。鍋に湯を沸かし、こんにゃくを3分ほど茹でてザルに上げる。

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2:鍋にごま油を熱し、鶏もも肉を炒める。

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火が通ってきたら残りの具材を入れて炒める。

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全体に油が回ったら(A)を加える。アクが出てきたら取り、落とし蓋をして7〜8分ほど煮る。

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落とし蓋を取って味を見ながら、好みの加減まで煮詰めて出来がり。

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鮮やかなグリーンがアクセントとなる絹さやは、具材を煮詰める段階になったらお好みで加えても良いでしょう。
絹さやは春から夏にかけてが旬の時期ですので、その頃にもぜひ作ってみてください。

こんにゃくの下茹では手間だと感じるかもしれませんが、アク抜きと味の染み込みを良くする工程なので、必ず行うようにしましょう。余裕があれば、他の根菜類も下茹でをしてから調味料を入れて煮ていくほうが、味が良くしみて美味しくなります。

本年は「男の和ごはん」シリーズにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。来年も皆さまのお役に立てる記事をお届けします。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

■男の和ごはんバックナンバー

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

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