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2017.12.16

フライパンだけで絶品!師走の疲れを癒すローストビーフ【身体が変わる!10分レシピ#16】

KenCoM公式:料理研究家・りんひろこ

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今回は『疲れを癒し、活力を生む料理』です。
師走に入り、だんだんと疲れが溜まってくるこの季節、大事になるのが疲労回復です。
そんな時役に立つ食材が、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸がたくさん含まれているお肉類。
トリプトファンは疲労回復に作用するセロトニンや、深い睡眠に誘う脳内物質であるメラトニンなどを作る材料になる物質です。
ゆっくり眠れば、翌日の活力がアップしてきます。

クリスマスシーズンということもあるので、このトリプトファンが特に多い牛肉を、ローストビーフにしてみましょう。
しかもオーブンは使いません。フライパンだけでローストブーフを絶品に仕上げる方法をお伝えしますね。

オーブンを使わない柔らかローストビーフ!

肉は中心部が65℃程度で加熱されると、ピンク色の柔らかい肉になり、美味しいローストビーフになります。
蓋をしたフライパンの中でじっくり蒸し焼きして冷ますだけなので、時間さえしっかり計れば温度管理も簡単です。

和風の味付けにして、ご飯やおにぎり、お蕎麦等にも合い、年末年始などにも使えるレシピにアレンジしました。

【材料】(3〜4人分)

・牛もも肉(かたまり) 400g程度
・塩 適量
・にんにく(すりおろし) 1~2片
・油 大さじ1

A
・昆布 5cm角 1枚
・酒 大さじ3
・水 大さじ4
・しょうゆ 大さじ2
・砂糖 大さじ1

・わさび(お好みで) 適量

【作り方】

1: 牛もも肉は調理する1時間ほど前に冷蔵庫から出して、室温に戻しておく。

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2: 1の牛肉に塩を強めにまぶす。10分程度おいてから表面をペーパーでふきとり、にんにくのすりおろしを表面にぬりつける。

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3: フライパンに油を熱し、牛肉の表面を焼き色がつくまで6面ともしっかり焼く。

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4: 3のフライパンにAの煮汁を加えて蓋をし、12分蒸し焼きにする。途中で1〜2回ひっくり返す。

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火を止めたら蓋をしたまま冷めるまで置いておく。

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5: 冷めたら肉を取り出して薄切りにする。フライパンの煮汁は煮詰め、汁けがなくなって焦げる前で火を止める。

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6: 肉を皿に盛り、5の煮汁をかける。好みに合わせてわさびを添えても美味しい。

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長持ちするので、時間がある時に作り置きを!

イギリスでは「サンデーロースト」といって、毎週日曜日に牛肉などの肉をローストして食べ、一週間の疲れを癒すという習慣があります。
日本ではロースト料理というと特別なご馳走のようなイメージですが、オーブンが各家庭にあるのが当たり前のイギリスでは、温度を一定に保ったオーブンに入れて肉を焼くだけという料理は最も手軽にできて、家族みんなでゆっくり楽しめるメニューなのです。

今回作ったローストビーフは、オーブンで作ったものと同様に柔らかく仕上げることができます。
しかも、薄切りにしてから広げてラップで包み、ジッパー袋に入れておけば冷凍庫で1か月も保存が可能ですよ。

年越しそばに入れると、鴨南蛮と似たボリューム感のあるお蕎麦にすることが可能です。
また、サラダに混ぜたり、ご飯の上にのせてローストビーフ丼としても美味しいです。
ぜひお試しください。

■過去の料理はこちら

著者プロフィール

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■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。