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2016.07.30

夏野菜の王様「ゴーヤ」に隠された、長寿の秘密

KenCoM編集部

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太陽の光をたっぷり浴びて育てられた南国沖縄の代表的な野菜といえば”ゴーヤ”。夏になり、あの独特な苦味とシャキシャキとした食感が恋しくなってきた人も多いのではないでしょうか。実はゴーヤの最大の特徴であるこの苦味には、私たちの体の健康によい成分が含まれているんです。

今回は、かつて日本トップの長寿県である沖縄を支えていたゴーヤの健康効果とゴーヤを使った美味しい料理レシピをご紹介していきます。

沖縄の長寿を支えた、夏野菜の王様”ゴーヤ”

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沖縄は1960年ごろからアメリカ占領下において食の欧米化が急速に広まったことで平均寿命が下がってきているものの、以前の沖縄は、世界一の長寿国日本において「長寿県」として知られていました。厚生労働省から5年ごとに発表される都道府県別平均寿命では1980〜85年にかけて男女ともに1位を獲得しています。

沖縄の健康志向の強い食生活や、ストレスの少ないライフスタイルなどが、長寿の秘訣として世界的にも話題になったほどです。夏の活力の源でもあるゴーヤはこれらの長寿の要因の1つとして、沖縄の人々の健康を支えてきました。

太陽の光をたっぷり浴びて育まれたゴーヤの3つの健康効果

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そんな沖縄のパワーフードとも言えるゴーヤには、私たちの体を健康へと導いてくれる様々な栄養素が含まれています。もともと沖縄でしか食べられていなかったゴーヤが、現在ここまで多くの地域で食べられているのは、その味もさることながら、栄養学的な研究によって多くの健康効果が発見されているからなのかもしれません。

夏バテを予防!:加熱しても失われない豊富なビタミンC

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ゴーヤには、免疫力のアップ、疲労回復の効果があるといわれているビタミンCが豊富に含まれています。そして、ゴーヤが持つビタミンCは、熱によって壊れにくいことが最大の特徴。生の状態と油で炒めた状態の含有量を比べてみても1mgの差しかありません。

また、ゴーヤには夏の暑い時期に不足しがちな、カリウムや鉄分などのミネラルも含まれています。これらのミネラルは、倦怠感や食欲不振を防いでくれる大切な栄養素。まさにゴーヤは、暑さによる体調不良に気をつけたいこの時期に、ぴったりの食材だといえます。

血糖値を安定させる?:ゴーヤジュースでの実験結果

そのゴツゴツとした見た目もそうですが、やはりゴーヤの最大の特徴といえば、独特の苦味ではないでしょうか。子供の頃は、ゴーヤの苦味が嫌いだったという方でも、年齢を重ねるにつれてだんだんクセになってしまったという方も多いかもしれません。

2007年にインドのK.M.Kundnani大学から発表された論文には、この独特な苦味を持つゴーヤをジュースにしてラットに与えたところ、血糖値改善の効果が見られたとのことでした。

がん細胞を抑制:研究で明らかになった果実や種子の効果

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2013年に発表されたコロラド大学のアガーワル教授らの研究結果によると、膵臓がんのマウスを2つのグループに分けて、片方にはゴーヤジュース、もう片方には水飲みを6週間付与したところ、ゴーヤジュースを与えられたマウスのがん細胞の増加が約60%抑制されていたとのことでした。

沖縄県におけるがん患者数が少ないのは、ゴーヤを食生活に取り入れやすいからかもしれませんね。

苦味の効いたゴーヤ料理で、夏に負けないカラダづくり!

牛肉とゴーヤの塩コショウ炒め

ゴーヤってチャンプル以外の使い道がよくわからない、という方にオススメに一品。切って、混ぜて、炒めての簡単男の料理。ビタミンCを動物食品と一緒に摂ることによって、抗酸化力もアップします!

●材料

ゴーヤ:1本
牛赤身肉:500g
塩麹:小さじ2
酒:大さじ1
醤油:小さじ2
ごま油:少々
白炒りごま:適量

●レシピ

(1)ゴーヤは綿をスプーンなどで取り細切れにする。牛肉も細すぎないように切っていく

(2)ボウルに(1)と塩麹(下味用)を入れ、軽く揉んでから20分置く

(3)フライパンに油を引き、(2)を炒める

(4)全体に油が回ったら、酒を入れさらに炒め、肉にある程度火が通ったら味付けように塩麹と醤油を入れさらに炒める。

(5)(4)にごま油と炒りごまを加えて、混ぜ合わせたらお皿に盛る

本場沖縄の王道ゴーヤチャンプル

夏といえばやっぱりゴーヤチャンプル。卵の甘みとゴーヤの苦味が程よくマッチした定番メニューです。今日は缶ビールを1本買って、家でサクッと作ってみてはいかがでしょうか。

●材料

ゴーヤ:1本
卵:1個
ランチョンミート:30g(ランチョンミートの代わりに普通の豚肉で代用することができます)
島豆腐:200g(島豆腐は沖縄の固くて大きい豆腐です。厚揚げで代用することができます)
醤油:少々
顆粒だしの素:少々
油:大さじ1.5

●レシピ

(1)ゴーヤの綿をスプーンなどで取り、3mmほどの薄さに切る

(2)(1)を1分ほどお湯でサッとゆがく(1分程度)

(3)島豆腐は軽く水切りし一口サイズに切った後、フライパンに油をひいて少し色がつくまで炒める。炒め終わったら一度、皿に戻す。

(4)フライパンに油をひいて、カットしたランチョンミートを炒める

(5)ポークに色がついたら(2)のゴーヤを入れて中火で炒める

(6)島豆腐を加えて、1分程度炒めたら真ん中に溶き卵を流し込み、醤油とだしの素で味を整えたら完成

ゴーヤの苦味は毒成分!?食べ過ぎにはご注意を

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ゴーヤは苦瓜(にがうり)とも言われるほど、その苦味が特徴的な野菜です。先ほどもご紹介した苦味成分の「モモルデシン」ですが、こちらの成分には健胃作用で胃腸の粘膜を保護したり、胃液の分泌を促して食欲を増進させる役割も持ちます。

ただし、ゴーヤを食べ過ぎてしまうと、胃液を大量に分泌してしまい、かえって粘膜に負担をかけ胃痛を引き起こしてしまうともいわれています。適量は個人差があるので、食べ過ぎには注意しましょう。

ゴーヤを食べて、夏バテを乗り越える!

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夏が訪れ、暑さが増してくると料理も簡単なもので済ましてしまうかもしれません。ですが、夏バテを予防して暑さを乗り越えるためには食事は重要です。

今では、ゴーヤもスーパーなどで簡単に手に入りますし、最近は旬の食材を生産者の方から直接購入することができる通信販売も増えてきました。ぜひゴーヤを食べてカラダにいい夏を過ごしてみてください。

参考文献

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